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2022年08月09日

【知能進化を紐解く】なんで期は万物と一体になりたい期?!

子育てで親が困るタイミング。

生後半年で起こる「人見知り」は、安全地帯とそれ以外を分けるため。その安全地帯の安心感があるから、離れても挑戦できる心が育つことがわかりました。(もっと知りたい方はこちら)

次に2歳ぐらいで起こる「イヤイヤ期」。
イヤイヤ期はプラプラ期とも呼ばれ、自分でやってみたい思いが育つ時。仲間や周りへの好奇心が育ったある証拠であることが見えてきました。(もっと知りたい方はこちら

そして今日は3歳ぐらいで起こる「なんで期」について。

起きて一番に空を見て
「ママー、お空破れそう。 なんでー?」と当時3歳の息子。

空見て破れそう〜!なんて考えたこともないないと思いながら、見上げると『うろこ雲』でした。

うろこ雲って、どんなときになるんだっけ⁈
といそいそと調べ「寒暖差で起こる、秋の気配を感じる雲」と学び、共有。

「昨日の夜も寒かったもんね。これからは太陽さんがいる時も寒くなるのかなぁ」と季節を感じ。

朝出かける頃に崩れてきたうろこ雲を見ながら、今日はあったかくなるんかなぁなんて予測を立てたり、子どものなんで期は親にとっても学びの宝庫でした。

他にも、
・(冬に)なんで裸の木と葉っぱがある木があるの?
・(ニュースを見てて)地震ってなんで起こるん?
・地震の時はどうしたらいいの?
・雨や台風は予測できるのに、なんで地震は予測できないの?
・虫は何で子供を産むと死んじゃうの?
・消防車と救急車は一緒のところにあるのに、パトカーは何で別のところにあるの?

などなどなんで祭り。

お友達のお母さんも
「なんで、動物園の動物の赤ちゃんは、人間がお世話してるの?」(自然界なら、お母さんが赤ちゃんのお世話をしてるのに、動物園ではお母さんがお世話せず、人がお世話しているのが気になったようです。)

と突如質問され親御さんがたじたじになったと教えてくださったことがあったので、この世代特有の世界観のようです。

最初は、よくそんな難しいことを!と思っていたのですが、子供にとってはすべて目の前で起こったこと。
友達の話、仮面ライダーの話と同じように、自然のことも、地震の仕組みも、ニュースで話している話も、身近な出来事で同じように気になる。

 

目に映る万物のことをもっと知りたくて、なんでなんでと聞くなんで期の子どもたち。
このなんで?もっとしりたい!という好奇心や探究心は、知能進化には不可欠なのです!
(むしろ、不整合や知らないとこがたくさんあるのに、なんも疑問に思わなくなってしまった私たちの方が何かを封鎖してしまっているのかもしれません。)


0~3才は最も脳神経の成長や知能発達が著しい時期
保育士クラブより


前回の記事でも、脳の発達には順番がある
ことをお伝えしましたが、人間の脳神経は3歳頃には成人の8割程度まで成長し、脳内の神経回路(ネットワーク)が急速に形成され発達する時期=なんで期なのではないかと言われています。

 

見るものすべてが新鮮で、もっと知りたくてもっと一体になりたいなんで?期。

4~5才になると仮説を立てれるようになったり、自分で解決できるようになったり、その在り方は変わってきますが、この時のなんで?との向き合い方で、問題解決能力に影響が出るとも言われています。

子育ての場面で必要なのは、子どものなんで?を否定しないこと。
子どもは完璧は答えを求めているのではないので、「確かに言われてみたらなんでだろうね?」って受け止めて仮説を立ててみたり、誰かに聞いてみたり。一緒に図鑑を調べてみたり。
どう問題解決していくのか、いろんな手法で楽しむことで、知らないことへの好奇心が育っていきます。

子どもの困った行動は実は進化の一部だった!
これからも知るだけで子育てが楽しくなる、そんな情報をお届けしていきます。

投稿者 mineyama : 2022年08月09日 List   

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