【肌感覚に学ぶ】なぜ、子どもたちの感覚機能を育てることが重要なのか |
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2022年07月09日
【肌感覚に学ぶ】触覚、固有受容覚、前庭覚を磨くには?「遊び」と「お手伝い」で本能的な欲求を満たす
これまでのブログで追求してきたように、
触覚、固有受容覚、前庭覚を磨くことが私たちの身体感覚、行動(単独&集団)の土台になっています。それを磨くことが、大人になってから仲間と色々な未知なる課題、仕事に意欲的に取り組めるようになる=いきいきと過ごす上でとても大切であることがわかってきました。
現代では社会全体でその感覚が弱まっていますが、実は、
私たち人間の中には、本能的にこれらの感覚を作動させたい!という欠乏・欲求が常にあります。
その高まりとそれが実現できない不整合感、まわりと生じたズレが現代では「発達障害」とされているだけなのだと思います。
どうしたらいいのでしょうか?
重要なのは、その欠乏・欲求をこどもの時から日常の中でしっかり充たしてあげることなのです。
じつはその機会をつくるのは難しいことではなくて、とても身近な所にあります。
〇 こどもたちがもつ本能的な欠乏は、「体を思い通りにコントロールしたい!」
0〜6歳は、体を動かしたいという欲求がとにかく強い。体を動かしながら、様々なことを吸収していく時期です。
その欲求が強いのは、「体を自分の思い通りにコントロールしたい」から。
子どもは自分の操縦者になりたいんです。
全身を使う体の動きをすることで、その欲求を満たすことが出来ます。
それを満たしてあげることで、例えば、机に向かってソワソワしていた子も、外を思いっきり駆け回ってきたあとは、明らかに集中力が上がるようになるそうです。
(参考サイト:リンク)
体がそうやって満たされると、心も安定するということ。
だから集中に向かう事ができるようになるんですね。
そんな全身をつかう体の動きはどういったものがあるのか、紹介します。
〇 体をコントロールする活動① 「遊び」
全身を使うというのは、力いっぱい動かすだけでなく、バランスをとったり、スピードを調整したり、しばらく止まってまた動かしたり、、という動きも含まれます。
例えば、
歩く、いろんなところを歩く(坂道、でこぼこ道など)、物を持って歩く
走る、飛び降りる、ジャンプする、縄跳びをする
フラフープをする、バランスをとる、片足で立つ、ぶら下がる、投げる、蹴る
階段を登る、よじ登る、くぐる、持ち上げる、引っ張る、三輪車や自転車をこぐ、泳ぐ、、、など
一つ一つの動きが色んな感覚を鍛えるあそびが他にもたくさんあります。
参考リンク
→リンク(教育支援部だより_愛知県立いなざわ特別支援学校HPより)
→リンク(奈良県障害者総合支援センターHPより)
〇 体をコントロールする活動② 「お手伝い」
もっと身近に、全身を使う動きが出来るのが「お手伝い」です。
たとえば配膳をするなら、入ったものをこぼさないように歩かなければいけないし、お皿を割らないようにそっと置かないといけない等、より丁寧に体をコントロールする必要があります。
その他にも、、
洗濯ものを洗濯機の中に入れる、洗濯ものを干す、料理をする
植物に水をやる、ぞうきんをかける、窓を拭く、テーブルを拭く
お風呂を掃除する、ほうきで履く、ゴミ捨てをする、、、などなど
そして、お手伝いのもっと良い所は、親やだれかと一緒にやる。一緒にやることで、動きや息を揃えてみたり、一緒に喜ぶ、達成感を味わうなど、仲間との同期→一体化の体験でもっと充されることも期待できます。
このように体をコントロールをしようとすることは、心をコントロールすることにつながっていくのです。
以上のように、身体が発する、本能からの欠乏・欲求をこどもの時からしっかり充たしてあげることで、さらには知能的な活動もよくできるようになっていくそうです。
こどもにはイキイキとして欲しいし、知能的活動を通じてもっといろんな人の役に立って欲しいと願うお母さんにとっても結構気になるポイントですね…!
一体、どうつながっていくのか?!次回、さらに掘り下げていきます♪
投稿者 toyosima : 2022年07月09日 TweetList
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