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2022年01月14日

「女育て」まずは女性の特性を知り活かすことが上手くいくポイント?

家庭での子育て、仕事場面での人材育成など、男女が一緒に課題に取組む場面は多々ありますが(ほとんどすべての課題?)、対象が子供であろうが大人であろうが、すれ違いや不安など難しく感じる場面は多くの方に共通しているのではないでしょうか。

母親からすると男の子の子育ては女の子に比べて難しいと言われるのが常ですが、男や父親から見れば「女育て」の方が難解・・・。家庭内での娘の子育て、仕事場での女性部下の育成。男は男で悩んでいるのです。(個性や能力差より性差による難しさの方が大きい)

前回の記事でも触れましたが、まずは男女各々の特性を知り、素直に活かし養っていくことが上手くいくポイントになりそうです。

以前、脳の性差をご紹介しましたが、なんでそのような違いがあるのかを哺乳類の進化過程も重ねていくと、女性の特性がもう少し見えてくると思います。

【女性の進化過程(特に哺乳類)】
多くの哺乳類に見られる特徴として、子育てはメスが主に担っており、集団をつくる種においても複数のメスと子供で構成されていて、成体のオスとは別世界で生きてきたこと。人間に最も近いサルにおいては、共認機能の獲得によりオスメス間での親和様式も進み、恒常的にオスメス集団を形成し役割分担が進むようになってきたが、子育てに関しては相変わらずメスの役割であったこと。メスは一貫して、子育てを含めメス同士の同類把握と連携行動の強化、縄張り維持のためにオスを引き留めておく挑発力の点で親和充足力を生きていくうえでの武器としてきた。
オスとメスは繁殖期以外は別の世界で生きている
哺乳類が連携行動をとれるようになったのは何で?
原猿のオス・メス集団はどのように形成されたか

【女性の脳および身体的な特性】
複数のことを同時にこなすことが上手なのも、課題の中身だけではなく、その過程でのおしゃべりも含め仲間の状況や心情を掴みながら進める方が上手くいくことを知っていたり、質感や色の情報を収集するP細胞が多く、また自分の周囲をつぶさに観察するのが得意なのも、仲間や子供の表情の変化を観察し判断する必要度が高いから。そして言葉の獲得や細かな手先の発達が男性より早いのも、幼少のころから周囲とのすり合わせや皮膚感覚を通しての快不快察知が充足力を養っていくうえで重要だから。
五感で捉える情報にも差がある

“女性脳は自分の周囲をつぶさに観察するのが得意。男性脳は遠くにあるものや動くものに興味がある。これは赤ちゃんの時から鮮明に表れる。自分の周囲への観察力の高さゆえに女の子は4歳くらいで一人前の自我を持つようになる。自分がどうしたいのか、何が嬉しいのか、何が嫌いなのか。自分がどう振舞えば周囲が喜のか。男性が大人になってもうまく言葉にできないこれらの「主観」がしっかりと確立されている。なぜ女性にとって自分が大事かと言えば哺乳類の生殖においてメスは自らの健全が生殖の大前提だからである。女の子の「自分大好き」と「誰よりも大切にされたい思い」は、単なるわがままじゃなくい。生殖本能に基づいた生物としての正しくかつ激しい欲求である。それをうっかり増大させすぎてしまうと、そのあまりの我の強さに、本人自身が苦しむことになる。自我の刈込こそが女性脳育ての大テーマなのである。”
娘のトリセツ(黒川伊保子さん)「自分が大好きな女の子」より

つまり、女性は徹頭徹尾「充足存在」であること。反面、満たされないと周囲の関係が閉塞的になったり、活力が極端に落ちたりと苦しんでしまうのも特徴的。(男から見るとやはり難解・・・)

親子の充足が全てのベース!

これまでの追求で、幼児期は母親との親和関係で周囲への安心感や肯定感が身につき、青年期からは女集団、男集団の中で各々の特性(闘争力や親和充足力)を養っていくことが重要なことが分かってきましたが、現実場面では家族でも仕事場でも共に一体で課題に向き合う場面がほとんど。その状況の中で上手くいくこともいかないこともたくさん。
まずは、自らと相手の特性を知ったうえで磨き合い充足を高めていけるか。

次回も「女育て」をテーマに扱っていきますが、子育て、人材育成の場面で、どのように各々の特性を知り活かしていけばよいのか?もうすこし実践場面をイメージしていければと思います。

投稿者 tana-ken : 2022年01月14日 List   

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