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2019年02月15日

小児アレルギーと腸内細菌の意外な関係

 

ばい菌といえば悪者。菌を排除しようとする清潔志向はどんどん強くなっているように感じます。

赤ちゃんが触るものを消毒したり、哺乳瓶の滅菌処理は必須と考えられてきました。でも最近は、さほど気にする必要はないという研究報告もみられ、行き過ぎた清潔志向への見直しも起きています。

今回はそんな菌と赤ちゃんの関係について紹介します。

 

 

以下(https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_550.html)より引用します。
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小児アレルギーと腸内細菌の意外な関係

私たちの腸には、1000種類以上とも言われるさまざまな腸内細菌が住み着き、私たちの健康に大きな影響を与えていることが、いま注目されています。いわゆる「腸内フローラ」です。これらの細菌は、私たちが産まれた直後から私たちの腸に入ってきて、やがては100兆個以上も腸に定住するようになると言われています。
私たちの腸が初めて腸内細菌と出会う赤ちゃんのころ、実は腸の中でドラマチックなことが起きて、赤ちゃんが健康に成長するのを助けていることが、最新研究からわかってきました。その幼い腸と腸内細菌との関係がバランスを崩すと、小児アレルギーの発症にも深く関わるといいます。赤ちゃんの腸ではなにが起きているのでしょうか?

赤ちゃんの腸で起こる劇的な出来事

お母さんの子宮の中にいる胎児の腸内は、ほぼ無菌状態です。それが出産の時、お母さんの体に付着した菌などがどっと赤ちゃんの口や鼻から腸へと入り込みます。
このとき、赤ちゃんの腸を健やかに保つ上で重要だと考えられているのが、”お母さんの腸内細菌”です。実は産道を通って赤ちゃんが産まれてくる際、その通り道には、母親の体内に住み着く腸内細菌が存在しており、それが「母から子へのプレゼント」のように赤ちゃんの口や鼻から幼い腸内へ入り込むと考えられているのです。これが、産まれてきた子どもの腸が独自に腸内フローラを育て上げていく第一歩、いわばタネとなります。

ところが産まれた直後の赤ちゃんの腸では、一時的に病気の原因ともなる大腸菌などの”悪い細菌”がどっと増えることが知られています。それによってか弱い赤ちゃんの腸がやられてしまわないよう、守る役目を果たす腸内細菌がいます。善玉菌の代表格であるビフィズス菌です。母乳に含まれるオリゴ糖をエサとして、赤ちゃんの腸内では生後4日を過ぎたあたりからビフィズス菌が急速に増え、悪い菌を駆逐します。
さらに、増えたビフィズス菌が「酢酸」という物質を出し、これが赤ちゃんの腸の細胞を丈夫にする働きをすることがわかっています。赤ちゃんの幼い腸は、腸内細菌に助けられて強くなっていくのです。
その後、離乳食を食べ始めると、いろいろな食べ物が赤ちゃんの腸内に入ってきます。それをエサとして多様な腸内細菌が増え始め、赤ちゃんの腸は、およそ1000種類とも言われる腸内細菌たちが暮らす一人前の腸へと育っていくのです。

小児アレルギーと腸内細菌の意外な関係

実はいま、こうして母から子へと受け継がれ、育っていく腸内フローラのバランスが崩れてしまうことが、小児アレルギーの発症と深く関わっている可能性に、多くの研究者が注目し始めています。イギリスで4952名の乳幼児を対象に行われた研究から、2歳までに抗生物質を与えられた子どもは、7歳半の時点でぜん息の発症率が高くなることが示されました。また、ぜん息を発症する確率は、抗生物質の服用回数が多い子どもほど、高くなっていました。

細菌感染症の治療に欠かせない抗生物質ですが、多くの命がこの薬によって救われてきた一方で、服用によって腸に住む腸内細菌たちも大量に死んでしまうことがわかっています。幼い時期に抗生物質を不必要に多く服用すると、大切な腸内細菌が死んでしまい、健全な腸内フローラが育つことを妨げてしまうおそれがあります。そのことが、小児アレルギーの発症にも関わっているのではないかと、考えられ始めているのです。

現在、小児アレルギーと腸内フローラの研究が世界中で進められています。
とくに幼少期の腸内フローラに注目することで、悩ましい小児アレルギーの発症を未然に防げるような方法が、将来的に見つかるかも知れません。
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腸内に限らず、他の消化器、口腔、皮膚にも様々な菌が常在し、バランスを保ちながら身体を守っています。菌は悪者などではなく、共生関係にある貴重な存在だといえるでしょう。

菌というと人とは全く別の生き物のように思ってしまいますが、人類の進化をさかのぼり、動物以前の系譜を辿ると出発点は菌の誕生に行き着きます。

私たちは菌と共に生き進化してきた、と思うと普段の生活や習慣も見直す点がいろいろと出てきそうです。

 

投稿者 hoiku : 2019年02月15日 List   

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