自主保育も保育所もNPOも巻き込んだ、「子育てネットワーク」の可能性 |
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2016年08月14日
子育てネットワークの試み~「子育てしながら社会に出よう!」
『今、私たちの暮らす地域社会では、家庭や地域における子育て力が低下しています。都市化・核家族化・人間関係の希薄化の進行により、気軽に集い語り合える場が失われ、地域や家族の多くの人たちに支えられた子育てから、主に母親にまかされるものへと大きく変化しました。特に、密室での孤立した子育ては、過剰な不安感・負担感をもたらしています。 (せたがや子育てネットHPより)』
今や子育て問題は、地域・社会における重要かつ喫緊の課題。母親たちの不安・負担を改善することにとどまらず、子供たちが社会と関わり健全に育っていけるような環境づくりが求められています。
そんな中「子育てしながら街にでよう!」をスローガンに活動しているNPO法人「せたがや子育てネット」を紹介します。
せたがや子育てネット代表的な活動内容をHPより紹介します。(http://www.setagaya-kosodate.net/)
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1)インターネットによる子育て情報の収集と提供
子育て中の人たちや子育て支援をしている人たち情報交換、情報提供が気軽にできるさまざまなコンテンツをホームページ上で運営しています。
ホームページや活動現場からグループ情報を集めて共有するとともに、交流の場を用意することで子育てグループの交流・促進を進めています。
2)子育てグループのネットワーキング
ホームページや活動現場からグループ情報を集めて共有するとともに、交流の場を用意することで子育てグループの交流・促進を進めています。
3)子育てを応援する場づくり
インターネット上に限らず、みんなが気軽に顔を合わせることのできる場所づくりもしています。その他、子育て関連イベントでの情報提供も行います。
4)子育て情報メディアの発行
ホームページやさまざまな活動現場から集まった子育て情報を、メールマガジン(会員向け)やメーリングリスト、紙媒体などで提供しています。
5)子育て環境の向上に向けた調査研究
世田谷の子育て環境の向上に向けたさまざまな調査研究を行い、その成果を広く公開することで、子育てや子育て支援活動に役立ててもらいます。
行政や企業との協働、調査・研究
次世代調査研究を行いました。また企業からのヒアリングや子育て中の親へのインタビューのコーディネートなども多数受けています。
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その他に、「講師派遣・出前プログラム」で、支援者のためのワークショップや、世田谷で活動してきたスタッフの持つ経験や特技を生かした各種出張講座や、 保育サポーターの養成・派遣を行っています。
また新たな試みとして「ママインターン」の募集というのがあり、
「1日4-5時間、週に2-3日働きたい」
「子育ても大切にしながら短時間だけ働きたい」
「世田谷で生活して家の近くで働きたい」
「世田谷の企業や組織やお店と繋がりたい」
というママさんたちの希望にこたえるため、地元の企業と連携して職場体験を企画し、継続就業に結びつけているそうです。子育て支援の枠を越えて、人材派遣に近い事業まで広がりを見せています。
冒頭の「密室の孤立した子育て」を突破するには、一緒に考え行動できる仲間とのつながりが大切。さらに一前進するためには、母親自身が密室家庭から出て地域活動や仕事を通じて社会とつながり、充実した生活を送れることが必要なのだと思います。
子育てネットワークの進展は、母親の不安や負担を和らげるだけでなく、母親自身のやりがい、生き方そのものを変えていく可能性を秘めているのかもしれません。
投稿者 hoiku : 2016年08月14日 TweetList
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