子育てネットワークの試み~「子育てしながら社会に出よう!」 |
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2016年08月17日
女性のちからで地域を創る~夢未来くんま
高齢者が活躍する事業の紹介に戻ります。
静岡で高齢化に悩む小さな集落の女性たちが、NPO法人を設立して、地域を支える経済活動と福祉事業と活性化事業をまとめてやっている事例です。
核となる物産館は補助金を利用していますが(不足分は共通財産の山の木を売った)、運営費はみんなが少しずつ出し合って、地産加工食品をどこにでも出かけて行って売り歩き、活動を継続させてここまで来たということです。
900人の集落を維持していくために、集落の女性(当然、大半が高齢者)が奮闘してきたのが解ります。この活力はどこから来るのか?当然、集落の女性構成員全てが参加しているわけではありませんが、自分たちの地域を守る、その一点で結束してきたのは想像できます。
過疎化、高齢化が進む地域で、女性たちが中心となって様々なまちおこしに取り組んでいます。道の駅「くんま水車の里」における地場産品の加工・販売、食 堂、体験実習、高齢者への生きがいデイサービスや配食サービス、イベントの開催(ゆめまち委員会)Iターンの促進・コーディネートなどを行い、天竜の山村 に雇用の場と、にぎわいと生きがいを創出しています。
はじまりは・・・
1985年に「明日の熊(くま)を語る会」が開かれ、自分たちの地域を元気にするために“こんなことをやってみたい”という夢をみんなで語り合いま した。女性たちが参画する村おこしということで、1986年に「熊地区活性化推進協議会」が発足。当時306戸の全戸が加入しました。
1988年には食事処「かあさんの店」がオープンし「水車の里」での蕎麦づくりと味噌の加工が始まりました。その後、農林水産祭「むらづくり」部門 での天皇杯受賞や、「くんま水車の里」の道の駅への認定などがあり、運営も順調に進んだことから、継続性と社会性を持った組織を目指して2000年に NPO法人となりました。
こんな思いでやっています。
関ってきた人たちの努力、めげなかったこと、「なにくそ!」という気概があったからこそ、今があります。自分たちは地域づくりのNPOであるということを、いつも忘れずに活動しています。
熊地域を、「にぎやかで元気な地域」にすることが、夢未来くんまの一番の役割。豊かさ=心や経済が豊か。優しさ=福祉や人・まちづくり。楽しさ=活動に対して楽しい思いを実現する。そんな“安心して、心豊かに暮らせる地域づくりを”目指しています。
こんな活動をしています。
1.水車部「かあさんの店」:そばを中心とした食事処です。
物産館「ぶらっと」:生そば、みそ、こんにゃく、まんじゅう、金山寺、きゃらぶき、梅干などの手づくり食品やお茶や椎茸・木工、竹製品を販売しています。
水車の里:生そば、みそ、こんにゃく、まんじゅう、金山寺、きゃらぶき、梅干などの加工や〈体験教室〉そば打ち、五平餅づくり、こんにゃく作りが体験できます。2.しあわせ部どっこいしょ:月に1回、ヘルパーが熊地域の各集落に出かけて行く、生きがいデイサービスです。
給食サービス:独居高齢者宅などを中心に、水車の里でつくった弁当を月に1回届けています。3.いきがい部交流促進やまちづくりを行っています。静岡県内の子どもを対象とした、「静岡森の体験講座」では、民泊をしながら熊地域の自然を楽しみました。
〈イベント開催〉ほたる観賞(6月~7月上旬)、お祭り(8月)、大寒謝祭り(2月の第3日曜日)など、
季節ごとに様々なイベントを行っています。4.ふるさと部子ども達への体験型の環境教育として「くんま子どもの水辺」の活動として「ほたるの学校」や「熊平川遊び」・「棚田ウォーク」を行っています。
また、アルプホルンセミナーは毎年9月に県内外から大勢の参加者により開催しています
投稿者 hoiku : 2016年08月17日 TweetList
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