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2013年09月15日

子どもたちに伝えたい日本人のこころ(2):「ご苦労様」「お疲れ様」「お蔭様」「お世話様」

こんにちは^^*

『子どもたちに伝えたい日本人のこころ』シリーズでは、日本人の奥底に流れているこころを、日本語m267.gifを通じて紹介していきます。

祖父母と子ども3

私達はいつも当たり前のように日本語を使っています。
でもその意味や成り立ちm146.gifまでは案外知らないものがたくさんあります。

それらを知れば、より豊かに言葉に想いを乗せてゆくことができるのではないでしょうかm101.gif

言葉は、使われているうちに変化してゆくものですが、過去からの塗り重ねも含めて、
子どもたちに伝えていきたいものですねm027.gifm030.gif

さて、今回の記事で注目する言葉は・・・

続きもよろしくお願いします☆

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■「ご苦労様」「お疲れ様」「お蔭様」「お世話様」 (リンクより)

自分に対して直接何かをしてくれたわけではない相手の個人的な「苦労」や「疲れ」に、「お」をつけて「様」までつける。その人のやっていることがたとえ自分に関係の無い営みであっても、それがどこかで誰かと繋がっているものであれば、それは巡り巡って社会を支え、そしてその一員である自分の生活や生命をも支えているはず。だから在り難い。『ご苦労様』『お疲れ様』とねぎらいたい。きっとそういうことなのでしょう。
縁側でお疲れ様

その巡り巡っていく大きな循環のほとんど全ての部分は決して自分には見えないけれど、でも見えないところの誰もが自分に与えられた生活を必死に精一杯に営んでいるからこそ、今こうして自分たちの地域や生活が支えられ、成立しているのだ。だから、目の前にいる人だけでなく見えないところ(蔭)にいる人の存在もみんな在り難い。自分の存在はきっとそういう見えないところのたくさんの人に支えられているんだ。ういう意味での『お蔭様』

たくさんのお蔭様のもとを巡り巡ってきて、そして今こうして目の前の人がわたしに声をかけ、手をさしのべ、あるいは眼差しを向けてくださった。そうして世話してくださった。巡り巡る流れが自分の元へも届けられた在り難さ。大きな循環・流れ巡る風に抱(いだ)かれていると感じるこの在り難さ。そこまで含めて、縁深き最後の直接の相手に対する『お世話様』なんだろうな、って思います。

誰もがいつでもそうした大きな循環の流れの「発信者」であり、「受信者」である。
誰もが「陽」であって「陰」でもある。
みんな『お互い様』
どちらがえらいわけでもない。どちらが欠けても困ってしまう。
大きなバランスの中で、みんなみんな必要な存在。
お互い様

「苦労」「疲れ」「蔭」「世話」「互い」に「お(ご)」をつけて「様」までつける、

日本人はそういう目に見えないものや目の前のものをとても大切にしてきたのだなぁ、ということが分かるとても素敵な言葉ですね。昔から、良いことも悪いことも巡り巡ってやがて自分にまでかえってくるという考え方があります。これらの言葉は、きっと全部そこに繋がる言葉なんだろうな、とわたしは思っています。

自分のやるべき目の前のことを何よりまずしっかりやり、精一杯生きること。
個人的なことに見えても、全ては巡り巡ってみんなと繋がっているのだということ。
自分の存在を支えている大切なものは目には見えないんだ、ってこと。
改めて気づかされます。

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「ご苦労様」「お疲れ様」「お蔭様」「お世話様」。

「お(ご)」と「様」までつける言葉は、ほかにも「お気の毒様」「お生憎様」「お待ち遠様」「ご馳走様」「ご愁傷様」などがあります。
ご覧の通り、原則としてやまと言葉の前には「お」が、漢語の前には「ご」がつく訳ですが、これらは基本的に相手を思いやる気持ちm001.gifの表現です。

「お疲れ様」は、「さぞかしお疲れになったでしょうm102.gif
「お待ち遠様」は、「待ち遠しかったでしょうm103.gif
「ご愁傷様」は、「さぞかしお嘆きのことでしょうm111.gif

「ご馳走様」は、本来、客をもてなす準備のために走り回ることを意味しており、「こんな美味しいお料理を作るにはさぞかし手がかかったでしょうm271.gif」という意味になります。

日本人は、長々と言葉を並べなくても、感謝や相手を思いやる気持ちを込めた言葉で通じあえるのですね。
それは、みんなみんな繋がっているという思いやりの気持ちをベースに、相手の状況や過程を推し量り(同化し)、「相手の気持ち=自分の気持ち」として共有する充足体験を長い年月積み重ねてきた賜物m034.gifではないでしょうか。

私達も受け継いでゆきたいものですねicon_biggrin.gifm030.gif

投稿者 chiue* : 2013年09月15日 List   

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