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2012年11月15日

勉強だけの子どもにはしたくない~まとめ<序列の時代から共認の時代へ>~

先日、『女性の力を最大限に活かした充足経営』というテーマの講演会に参加してきました。そこでは、「上からしっかりと力で押さえつけなければダメだ。」といった昔ながらの組織体制ではなく、女性の力に着目した新鮮な着眼点の講演会でした。
そこでは、おおきく2つのテーマで語られていました。

1.これからの時代、何事においても「まず充足が第一」となるのは何故か?
2.本来の「女性の力」とは何か?

そして、時代認識・歴史認識から導かれる答えは、以下のようなものでした。

1.既に時代は「序列から共認へ」と転換している。共認の時代には、共認充足が唯一最大の活力源であり、組織統合の為に必要な共認形成力もまた、共認充足を母胎として獲得される能力(受信力や照準力)である。

2.共認充足を生み出す為には「肯定視をして充足を生み出すこと」が不可欠であり、それこそが女性の得意分野。つまり、女性の根源的な力を活かすことが、そのまま集団統合力を高めることに直結する。

社会に出た大人の世界でも、時代の変化に伴い、認識の転換が求められています。

【勉強だけの子どもにはしたくない】シリーズでも、人の気持ちや痛みがわかり、世の中の必要なことに素直に目を向け、仲間と共に課題を発掘し、追求して答えを導き出せるようになれる人に育てるにはどういった“学び”が必要なのか?追求してきました。

6回にわたるシリーズで、共認の時代への大きな変化(転換期)に対する意識や活力の変化が見えてきたと思います。こういった共認の時代への変化は大人の世界でも顕在化していっているようです。

それでは、【『勉強だけの子どもにはしたくない』シリーズ~まとめ~】に行く前に応援の方、よろしくお願いします。。。

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(1)~プロローグ<子育て意識の変化>~(リンク)

2011年の大震災や原発事故を経た我々は、社会をリードするはずの統合階級+学者たちの無能ぶりを目の当たりにすると共に、彼らとの大きな意識のズレを感じました。

彼ら日本の最高学府出身の超エリートは、いわゆる試験エリートですが、試験への適正と他の事への無関心さは、世の中で必要とされる「答えを出す能力」に対して決定的に致命傷になります。

本来、学問の原点である「学ぶ」「習う」は、周りの人々や社会の期待・外圧を受け、自然と身につける(同化する)ものでした。自分のための勉強では、社会に対してまったく役に立たないのです。

勉強だけの子どもにしたくない!

人の気持ちや痛みが分かり、世の中の必要なことに、素直に目を向けることの出来る人を育成するにはどうすればいいか考える必要があるのです。

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(2)~オリンピックの名監督に学ぶ強いチームの作り方。キーワードは「全員」~(リンク)

女子レスリングの吉田選手は、金メダルが決まった瞬間、かけ寄る栄監督をマット上に投げ飛ばすなど、従来の監督と選手とは異なって、より親密な仲間や同志といった感覚の方が近い関係でした。

同じような感覚は、なでしこジャパンの佐々木監督にも感じ、かつての監督像にあるような、ワンマンで強いリーダーシップを発揮して、怖い指揮官として怖れられて指導にあたるというよりも、どこか憎めないキャラクターで選手をホッとさせる、それでいて指示は的確という安心感がありました。

女子バレーの真鍋監督も、本人が『とにかく選手と話をするようにしています。信頼関係を築くのにも、やはりコミュニケーションをとるのがいちばんではないでしょうか。とくに女性が相手なら、話に「耳を傾ける」必要があると思います。』とあるように、コミュニケーションの重要性を人一倍重視しています。

このように、力の序列原理に一番近そうなスポーツ界でさえ、選手とのコミュニケーション、すなわち共認充足がその活力源となってきました。
今年、女子チームの活躍が目立ったのも、共認充足を生み出すことが女性の根源的な力であることから、いち早く転換したからでしょう。

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(3)~子供を伸ばす「ほめグセ」の魔法~(リンク)

最近「叱る」よりも「ほめる」ことが注目されています。

従来の序列原理による「叱る」では、ついつい相手を否定視しがちになるのですが、共認原理を母体とした「ほめる」では相手の肯定視が出発点となるため、相手の潜在的な可能性=新しい価値を発見しやすくなり、ほめる側もほめられる側もお互い充足し合えるという効果があります。

子育てにおいても、昔ながらの序列原理による「叱る」では子供の活力はそがれるばかりです。私権価値が第一価値ではなくなった現代、「ほめる」ことで子供の潜在的な可能性=新しい価値を見つけ出し、お互いが充足を得て、いかに活力を上げていくかが重要となってくるのです。

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(4)~「人の役に立つ喜び」の種を育てるには?~(リンク)

序列時代、子供たちが動く動機づけを考えてみると、勉強しないと叱られるから、怒られたくないから、やる。という具合でした。
また、「やりなさい」という上からの命令や、「いい子ね」「よくやった」という上からの評価が、子供たちが動く動機づけとして機能していました。

しかし現在は共認時代、充足の時代です。子供たちが動く動機づけは、大きく変化しています。
何かの見返りや上からの圧力が必要なのではなく、「人の役に立つ喜び」が立派な動機づけになるのです。「こうなったら嬉しいね」「ありがとう」「お父さん助かったよ」という具合に、共に認め合い、感謝や充足を共有することで、子供たちは人の気持ちが分かり、みんなの役に立つ存在へと成長してゆけるのです。

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(5)~相手から「人の役にたつ喜び」を奪ってしまう「自分でやった方が早い病」~(リンク)

自分で何でもやってしまうのは「自分でできる幸せ」。これって、相手から「人の役にたつ喜び」を奪っているのです。親子の間でも、親が何でもやってしまうことは、子どもから「人の役にたつ喜び」を奪ってしまっているのです。

食事の手伝いをすれば、できることも増えていきますが、おいしそうに食べてくれるみんなの顔をみて、みんなの役に立っているんだと実感できるのです。

ちょっとやっかいそうなことでも、子どもと一緒にやってみる、または、やってもらうを続けていけば、親自身も子どもも「人の役にたつ喜び」を共感でき成長していけるのでしょう。

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(6)~「人と関われば人は育つ」~(リンク)

NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」という番組に、生徒と向き合う中学教師、鹿嶋真弓さんが紹介されていました。生徒一人一人が絆(きずな)の糸でつながっていれば、いじめや学級崩壊は起こりえないと、生徒同士のネットワークが張り巡ったクラスを目指して、日々奔走しているものでした。

鹿嶋さんが見出した可能性は「子ども達同士の場づくり」でした。

上(先生)から下(生徒)への一方通行の「教え」や「指導」ではなく、生徒同士の話し合い、生徒同士の認め合い、生徒同士の助け合いの中で、自分の不安は自分だけの不安じゃない、みんな同じだということに気付き、同年代の仲間と、表層的ではなく、真剣に話し、本音や弱音までも出す。そして甘えたり支えたりするという中で心が繋がってゆく。

そんな共認充足を得る事ができる「場作り」が、先生の一番の役割になっているのです。
「人と関われば人は育つ」、「繋がりが人を支える」、私達親の役割も、子ども同士が人と関わる中で充足を得るサポートであるようです。

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以上6回に渡り、これからの子育てについて考えてきました。

日本では、’70年に貧困が消滅し、人々の意識は大きく転換しました。貧困であるが故に人々は例外なく自分の地位やお金に収束し、社会は序列原理で統合されていました。

しかし、貧困が消滅し豊かになると、その序列原理という統合原理が崩壊します。80年以降、会社も学校も家庭も「ガタガタ」になった背景はここにあります。

そして、人々の意識は「もっとみんなとわかり合いたい」「わかりあって、共有し合いたい」「共有し合うことこそが元気(活力)の源」という意識、つまり、「共に認め合う」という「共認」第一の意識へと変化し、社会は序列原理から共認原理へと大転換したのです。

共認充足を活力とする共認の時代を迎えた現代、私達親が期待するのは、序列原理から共認原理に転換した社会において生きていく力、つまり、共認充足を得る事ができる力=まわりの皆に共認充足を与える事ができる力を育んで欲しいという事なのです。

そして、子ども達に私達親が期待するこの事は、私達親自身が周りのみんなから期待されている事でもあるのです。

子どもをどうやって育てるかを考えてきましたが、子どもは大人の生き様を見て育ちます。共認の時代への転換は、大人の私たち自身の意識転換が求められます。大人の私たち自身が社会の中で共認充足について考えていくことが大切なのです。

次回からは、【これからの充足のカタチ】と題し、最先端の動き=充足のカタチを紹介していきたいと思います。

新シリーズ【これからの充足のカタチ】、をお楽しみに

投稿者 yidaki : 2012年11月15日 List   

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