『生きる力を育てる教育』~日本語の力(4)「さようなら」から、事実を肯定視し受け入れる日本人の意識構造が見える~ |
メイン
2012年05月27日
『安心基盤をつくっていくには?』:医療制度はどうなる!?-9~マッチポンプの医療制度~
前回は、現代の医療制度は、製薬会社を傘下にもつ金貸し達が、対処療法(アロパシー)という、主に薬により病気を抑制するという医療を推し進めるために作ってきたこと、そして同様に彼らの傘下の保険会社に、医師や患者を支配してきた。という話しでした。
今回は、彼らがもっと多くの利益を上げるために、やってきたことを押えていきます。
薬を売るために病気は作られる
薬をより多く売るには病人が増えればよい・・・これは簡単な需要と供給の関係ですが、これを意図的に増やしているのが現代の医薬界なのです。
病人を増やすためには以下の4つの方法がとられています。薬を売るために病気はつくられる(1)、(2)
①健康な人を病人に仕立てる
過剰な広告と、大衆受けをねらった「病気に対する認識を高める」キャンペーンが人々を不安に陥れ、健康な人々を病人に変えている。そのせいで、ささいな問題が重篤な疾患の色を呈してくる。ただの内気は社会不安障害の徴候とみなされ、月経前の精神的緊張は、月経前不機嫌性障害という精神疾患にされてしまう。ちょっとセックスに問題があれば性機能障害だといわれ、女性の体の自然な年齢的変化が、更年期障害と呼ばれるホルモン欠乏症となり、注意散漫な社員は成人型注意欠陥多動性障害(ADHD)と決めつけられる。病気になる「リスク」があるというだけで、立派な「病気」 にされてしまう。
いつも応援 ありがとうございます
②新しい病気をつくりだす
広告のエキスパートであるパリーは、現在、製薬会社と協力して新しい病気をつくりだすという、もっとも洗練された形の薬の売り込みを専門にしている。パリーは最近、「病気をブランド化する技術」という驚くべきタイトルの記事で、製薬会社がいかにして新たな病気を「つくりだそう」としているかを明らかにした。あまり知られていない医学的症状に新たにスポットライトをあてたり、古くからあった病気を定義しなおして別の病名をつけたり、まったく新しい機能障害をつくりだしたりするのである。
「自然な過程」を医学的な問題にしてしまうのである。たとえば髪が薄くなる、しわ、性生活の衰えなどは、これまでなら、「困ったことだが、しかたがないとすませていた問題」だ。しかし、それを「医学的介入に値する」病気だと人々を「説得」するのである。
③患者の数を操作する
「正常」と「異常」とを分ける境界は国によって劇的な違いがみられたり、時代とともに変わったりする。病気の境界を大きく広げれば広げるほど、潜在的な患者数は増え、製薬業界にとって都合よく市場が広がることは明らかだ。今日、会議の席で、そうした境界線を引く専門家の手に製薬会社のペンが握られていることがあまりにも多い。そして彼らは、会議を開くたびに、病気の境界を広げているのである。
④病気に対する恐怖心につけこむ
病気を売り込むための販売促進戦略にはさまざまなものがあるが、すべてに共通しているのは、人々の恐れにつけこむというやり方だ。女性たちに更年期はホルモン補充療法で治療しなければならない病気だと思い込ませるときには、心臓発作への恐怖が利用された。うつ病はたとえ軽度でも強力な薬で治療しなければならないという考えを売り込むためには、自分の子どもが自殺するのではという親たちの恐れを利用している。
作り出される「新しい病気」
上記の記事は、それまでの「病気」でなかったものを「○○病」という名前を付けて、「病気」に仕立て、マスコミによる宣伝によって、人々に恐怖心を植え付けるという戦略でした。
マスコミを傘下に納めている金貸しにとっては、いとも簡単な戦略です。
次に紹介するのは、まさしく「新しい病気」を作り出す戦略です。
新型ウィルスの開発
少し遡ってみれば、エイズ、エボラウィルス、炭素菌、O‐157、鳥インフルエンザやSARSと次々と新しい病原体が発生している。一体昔から、こんなに病原体が“自然発生”していたのだろうか?
どうも遺伝子組み換え技術の開発時期と符号しているようにも思われる。(中略)
1970年代は「病因=微生物」パラダイムにとっては有頂点の時期だった。米国大統領ニクソンは“冷戦”のさなかに生物兵器の一方的放棄を宣言し、おぞましい病原微生物による疫病の人為的流行はなくなるものと期待された。73年にはDNA組み換え技術が確立して医学や微生物学の飛躍的な発展が展望できるようになった。国連WHOの世界的な“疫病撲滅プログラム”により「天然痘の絶滅」にいよいよ実現のメドがついたのも、この時期である。しかし第3世界での開発と戦争が激化した1960年代以降、世界の“辺境”では致命的な感染症が次々と出現を遂げていた。そうした“新型感染症”を経済先進諸国が脅威と感じるようになった決定的な契機は、やはりAIDSの出現だったといえるだろう。
衛生学や医学が進歩し、普及した現代社会は、もはや感染症の脅威を克服できたはずだったのである。ところが科学技術文明の栄華をあざ笑うかのように“新型感染症”が続々と出現し始めた。この事態をどう認識し、そのコントロールに向けて何をなすべきか? 1980年代のエイズ騒動のさなかに、そうした問題意識から生まれたのが、「emerging virus(突発出現ウイルス)」という新たな用語と概念であった。
本書には、農業分野において1960年代以降に他国籍アグリビジネスや国際金融機関が領導してきた“緑の革命”の、その指令塔的存在であるCGIAR(国際農業研究協議グループ)と主導的スポンサーとなったロックフェラー財団への賛辞がたびたび登場する。しかも「突発出現ウイルス」という概念の“産婆”役はロックフェラー大学の学者たちに他ならない。
そこで若干の説明が必要だと思うが、石油王ジョン・D・ロックフェラー(1839~1937年)は独占商法で稼いだ多額の富を“慈善事業”にも投入した。ロックフェラー財団は1913年に創設されたが、シカゴ大学(1892年創設、現在は“金融工学”研究開発のメッカ)とロックフェラー医学研究所(1901年創設、黄熱病や小児麻痺の防疫対策や臓器移植用革新技術の研究で有名であり野口英世の出世舞台として日本でも知られる)は、彼がアカデミズム分野にのこした最大の遺産であり、後者は1954年に再編されてロックフェラー大学に名称を変え、生物医学研究の重要な“頭脳拠点”として現在に至っている。・・・・・・もっとも、訳者として私見を言うなら、「突発出現ウイルス」の発生要因として最も重要なのは遺伝子工学による改造生物の意図的および過失的な環境放出であるのにそれを無視しているのは不可解だ、という感想を抱かざるを得ない。
『突発出現ウイルス』(Emerging Viruses)はなぜ登場したか?
癌のリサイクル
人体が放射線を浴びると、バイスタンダー効果により、全く放射線を浴びていない部位での細胞異常が表れる事がある、という報告もある。(リンク) (リンク)
つまり、放射線による検査や治療を続けていれば、常に一定レベルの癌患者が存在し続ける、という仕組みの中に私たちは嵌ってしまっているのである。西洋由来の高タンパクの食事を与えられ、高度な医療による延命治療を行い、腸内の汚染と老化が進めば、いずれは免疫力の低下は表れる。そこに加えて、放射線を少量ながらも浴びせ続ければ、常に癌患者は発生するに決まっている。そこに150兆円もの抗癌剤市場が、口を開けて待ち構えている、という構図が浮かび上がる。
いかがでしょうか。
AIDSをはじめとした新型ウィルスが「開発」されている、或いは、「癌」がレントゲンやMRIなどの放射線に由来している可能性が高い、という衝撃的な内容でした。
前稿とも合せて考えると、現代医療とは、「自ら病気を作り出し、それを処方する。或いは、予防する。」というマッチポンプの仕組みであることが分かります。
そして、これだけ多くの病気が蔓延しているという状況を、マスコミが流布・宣伝し、「恐怖心」を高め、それに付け込んで、保険会社や製薬会社が大儲けしているのです。
次回は、「病気」と言っていいのか?非常に疑問でもある「心の病」の問題について扱います。実は、これが最も大きな問題ではないか?とも思われます。
投稿者 sashow : 2012年05月27日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2012/05/1280.html/trackback