新たな時代の教育制度の提案に向けて~アメリカの教育制度~ |
メイン
2010年06月17日
子供と遊び
子供は遊びの中で様々な事を吸収します。その事は子育ての場面を通じて多くの人が実感しているのですが、子供と2人きりの時間が多い若いママさんの中には、子供とどんな事をして遊べばいいのかと考えこむ人も居るようです。
子供は意外な事を楽しそうに繰り返すけれども、一緒に遊んでも共感できなかったり、いざ遊ぼうと思っても何が楽しいのか、どんな意味があるのかが分からなかったり。
また、子供の遊びも時代によって様々に移り変わり、現代ではおもちゃが溢れていています。少し成長してくると、最近ではゲームを欲しがる子が多いのですが、何となくそればかりでもマズいと感じる人も多いようです。
今回は改めて「子供と遊び」を考える上で役に立つ「るいネット」の記事をインデックスにして紹介します。
画像は「子育て楽楽」さんよりお借りしました。
続きの前にポチッと応援宜しくお願いします
■遊びの変化
「この20年の子どもの遊びの変化が与える影響は?」
鬼ごっこやかくれんぼ、カン蹴りなど子どもの遊びは地方によって多少の変形ルールはあっても基本はそれほど変化してこなかったといえます。場合によっては数百年以上にわたって連綿と続いてきた遊びもあると思われます。
しかし、その子どもの遊びが劇的に変化してきたのが、1983年(昭和58年)に発売された「ファミリー・コンピュータ」あたりからではないかと思います。
子供の遊びに劇的な変化を与えたのが TVゲーム、というのは実感します。状況や遊び方がお膳立てされたゲームには、何となくマイナスイメージ を抱く人も多いのですが、どんな影響があるのでしょうか
■TV・TVゲームの影響
「ゲーム脳」
「テレビ脳(てれびのう)」
「生活習慣の確立を阻むテレビは学力の敵」
「赤ん坊にとってテレビを見る時間とは死んだ時間と同義」
「テレビが乳幼児に与える影響」
「TVゲームは脳の前頭前野の発達に大きな阻害を与えている!」
「テレビゲームの弊害」
「テレビのメロドラマやトークショーを見過ぎると、痴呆に!」
ちょっと恐いですね 今や誰もが持っていて、頭ごなしに禁止する訳にも行かないような状況のゲームやTV ですが、ほどほどにする必要がありそうです。 では、そもそも遊びとは?遊びを通じて子供達は何を身につけるのでしょうか
■子供にとって遊びとは?
「子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題」
子どもたちの「遊び」は、本能に根ざしたものであり、同時に集団で生きる術を学ぶものではないかと思う。
動物にとっても人類にとっても、遊びは子どもたちの最大の学習課題なのではないか。
「幼少期の遊びは、胎児期に次ぐ“生命進化”の追体験」
「単細胞から人類を結ぶ遺伝子群の存在を“遊び”から感じ取る。」
1.サカナ型活動 ①水遊び
2.カエル型活動 ①泥遊び
3.トカゲ型活動 ①腹すり遊び(はいはい、斜面滑り)
4.トリ型活動 ①紙ヒコーキ ②凧揚げ
5.ネズミ型活動 ①隠れんぼ ②砂遊び、穴掘り ③集める ④いないいない ばあ
6.サル型活動 ①木に登る ②ぶら下がる ③とる
7.ヒト型活動 ①追いかけ遊び ②舟遊び ③乗り物遊び(自転車など) ④ごっこ遊び ⑤集団ゲーム
例えば水遊びや砂遊びは、その繰り返しの中で、手などの触覚機能(=本能)を発達させるだけでなく、水や砂の性質(=科学認識)を認識することへと繋がっていきます。
鬼ごっこなどの集団遊びは、走り廻る中で本能機能を発達させるのはもちろん、集団で課題を考えたり、お互い期待をかけたり応えたりする中で、共認機能を発達させ、更には、様々な予測思考や連関思考(因果律・手順律)を繰り返す中で、観念機能も発達させていきます。
「子どもの「遊び」と脳神経回路の形成」
「「遊び」こそが勉強の王道」
「遊びはなぜ大事か?」
「子供たちが遊ぶのはなんで?」
「ヒトの遊びと流れについて」
「こどもの遊びは、充足発の実現思考」
こども達は、放って置いても皆で勝手に新しい遊びやルールを発明してしまう。その発想はとても柔軟で創造性に富んでいます。
別にこども達は、今のルールや遊びに対する不平不満があるという訳ではなく、純粋に「こっちの方が面白い」「こっちの方がみんなが楽しめそう」という充足可能性でもってどんどん発想の枠を広げて行くのだそうです。
「集団遊びは、仲間を集って充足空間(共認)を形成する訓練♪」
ともすれば暇つぶしのようにすら捉えられてしまう「遊び」ですが、 「遊び」は子供たちにとって、その後の現実世界を生きる為の、あらゆる力を獲得する学習過程である事が分かります。子供たちにとっての遊びの意味や、その必要性が分かると、一見意味不明な行動も温かく見守れたり、一緒に遊ぶときも充足感が高まりそうです
大人たちは、子供の目先の成績などに一喜一憂するだけでなく、子供の遊び・学びを捉え直し、枠組の決まった遊びをあてがうのではなく、広く遊びの機会や場を見直す必要がありそうです。
るいネットには、今日紹介した記事の他にも、多数の記事があるので「遊び」というキーワードで検索して更に色々読んでみて下さいね。
投稿者 willow : 2010年06月17日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2010/06/1063.html/trackback
コメント
投稿者 家庭教師
遊びという形にも様々あるのだと、
また、自身の幼少期のものが全てではないのだと、考え方を改めなければと思った次第です。