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2010年06月12日
新たな時代の教育制度の提案に向けて~アメリカの教育制度~
みなさん、こんにちは 😀
「新たな時代の教育制度の提案に向けて」となかなか大きなことを掲げてやってきたここまでのシリーズですが、イギリス→ドイツ→フランス→北欧と、順調に進んできました
そして、中盤のまとめということで図解まで完成させましたよ
(これまでのシリーズの全貌と、図解についてはこちらへ→リンク )
さて、いよいよ日本の戦後教育のベースとなったと言われているアメリカの教育にせまってみたいと思います
アメリカの教育制度の中に、日本の暴走する特権階級 😈 を生み出す学校教育制度、特にその根幹をなす試験制度 の片鱗は見られるのでしょうか
いつも応援 ありがとうございます
●歴史
1620年にメイフラワー号で「新天地」を求めたピューリタン=カルヴァン派が「新大陸」に到着してから、わずか22年後の1642年に、マサチューセッツ教育法が成立し、公立普通学校教育制度が発足していた。これは、50軒以上家があれば、その町には学校を建てなくてはいけないという法律であり、マサチューセッツ州内の教会が学校を運営したのであった。ただし、これらの学校はピューリタン派の教義に基づく宗教教育であり、聖書を読めるようにすることが主たる目的の学校であった。●特徴
アメリカの教育制度は初等教育、中等教育、高等教育の3段階に分かれているところなどは基本的に日本と同じ。大きく違うのは、州によって6-3-3制、6-6制、5-3-4制、8-4制など学年制が違っていることだ。また、教える内容については、中等教育までは州の監督下にあるが、細かな内容や授業の進め方は各学校の最良に任されている。日本のように、全国の学校一律に指導要領などをつくって、教育内容を指導していることはない。
初等・中等教育合わせて12年受け、高等教育(大学など)に進むところは日本と同じだが、成績優秀者は、12年経たずに高等教育に進むことができるいわゆる「飛び級」が広く行われている。<>
個性を伸ばす教育を主眼としたアメリカでは、それぞれの教育機関の独立性も日本に比べはるかに高い。同じ学年であっても、学校が違えば教える内容もまったく違うものであることもしばしば。また、中等教育までは、それぞれの州で違うシステムを採用しているので、大学入学のために、全国共通のテスト(SATやACT)を行ない、生徒の学力を測っている。
アメリカの高校は義務教育ではあるけど、落第もするし退学処分になったり自主退学する人もいる。
もし、成績が悪いと夏に特別講習を受けるか、もう一度そのクラスを取るかになり、逆に頭のいい子はカウンセラーからHonorsという同じクラスでも特別にもっと難しい宿題を出されたり、テストを受けたりするクラスを薦められる。大学は日本みたいな感覚の受験はなく、高校4年の時に、自分の成績とかを希望の学校に送って入学許可をもらえた学校に行く。
親が子供を学校に行かせなくてはいけない、と言う法律はないため、日本の義務教育とは異なる。
学校へ行かせなくてもいい、と言う事は、教育の自由、と言う考えからきており、そのため、教育を自宅でさせようと思えばできるようになっている。高校までそれをすることが出来、大学入学に必要なSAT、いくつかの奨学金制度をもらうための試験などを受けることで得点をもらえ、多くの大学がこれを卒業証書と同じように受けている。
自由の国、アメリカ ということで、これまで見てきた中では、フランスと似たところがあるようですね
ということで、共通点をもう少し・・・
フランスだけではなく、アメリカでもエリート養成学校があるそうです
アメリカの上流階級子弟のほとんどは、親元を離れ、ボーディングスクールで学ぶ。 敷地はかなり広く、少人数のディスカッションを中心とした授業が行われている。彼らは、ボーディングスクール卒業後、超一流大学へ進学する。アメリカのボーディングスクールは将来アメリカを引っ張るスーパーエリート養成校となっている。 また、アメリカ以外の国の親でも、このような環境で自分の子供を育てたいと考え、自分の子をアメリカのボーディングスクールに留学させる場合もある。 こうしたボーディングスクールのうち、設立が古く、著名なスクールは10スクールと呼ばれている。
Boardingとは辞書で引くと食事や賄い付きとかという意味ですが、簡単に言うと”お泊り”という意味です。 いわゆる寮制です。 ただし全寮制は少数で、地元からの通学生も多いところがあります。
アメリカには約300校ものボーディングスクールが存在し、生徒数は6-7万人です。 (私立は全部で3000校あります。 ボーディングでは無い通いの学校をDAY SCHOOL=デイスクールと呼びます。また、公立高校は2万あります) ボーディングスクールは、主に2種類に分かれており、プレップスクールと呼ばれる進学を目的としたボーディングスクール (プレップスクール)と問題児の更生を目的としたボーディングスクールがあります。 問題児とは中学生でありながら、麻薬中毒であったり、手のつけられない不良であったりする子供たちを集団教育の中で更生させようというものです。プレップスクール(大学進学準備校)のうち、寮制度の学校がボーディンスクールです。 かつて、アイビーリーグに進学させ、エリート街道を進むなら、ボーディングスクールが確実といわれた時代がありますが、現在では、超トップクラスのボーディングスクールのアイビーリーグ進学率は、20%-35%です。 これは、アイビーリーグ以外にも良い大学ができた 事、また、その他私立でも優秀な学校が認知されてきたた事、大学側が、幅広く学生を募集しはじめ、奨学金制度が充実し、経済的な壁が低くなった事、などが要因といわれています。
ボーディングスクールが持つ特徴は、成績が優秀な子供 をあつめ、良い大学に進学させることの他に、もうひとつ、「人格作り」があります。 主に社会を引っ張るリーダーとしての人格作りです。 リーダーとは人をひっぱるだけではなく、人の嫌がることを進んで引き受ける、逆境にも耐えることが出来るなどがリーダーとして求められます。 もちろんそれだけではありませんが、ボーディングスクールは、共同生活を体験しながら、人生の教育においてもっとも重要だといわれている 多感な中学高学年から高校時代にそれらを育てます。 (いわゆる反抗期でもあります) 教師も学校内に住んで授業だけではなく、放課後、夜にいたるまで一体化した教育を展開しています。
現在、アメリカはつねに世界をリードしています。 その背景には、強いリーダーシップ育成教育があるといわれています。 その一つとしてボーディングスクールが存在しているいわれています。 アメリカのあらゆる分野、政治、経済、学術、スポーツなどでリーダーシップを発揮しこれらのアメリカを支える人材を育成するのもボーディングスクールに期待される役割です。 どこのボーディングスクールの資料を読んでもリーダーシップ育成が重要な目的と示されています。
次回は、アメリカの教育の昨今の状況と、歴史的背景について、もう少しせまってみます 😀
お楽しみに
(tateko )
投稿者 staff : 2010年06月12日 TweetList
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コメント
投稿者 yoshi
>アメリカの教育制度の中に、日本の暴走する特権階級 を生み出す学校教育制度、特にその根幹をなす試験制度 の片鱗は見られるのでしょうか
単線型という点は同じでも、公教育の制度や目標とする人材はずいぶん違うようですね。アメリカらしい「教育の自由」「強いリーダーシップ育成教育」という考え方は、日本ではあまり根付いていないのでは。
その代わり、日本にはペーパーテストの成績が良い、指示された事は適切にこなす官僚育成教育が根付いている?
いずれにしても、国家が求める国民を育成することを目的として公教育制度があるはず。ヨーロッパに続いてアメリカの公教育制度の歴史的背景を明らかにして、公教育制度とは何か?を明らかにしていきたいですね。
投稿者 さいこう
さいこうさん、コメントありがとうございます(*^^*)
私も、日本とアメリカの教育の制度や目指すところの違いが気になっていました。
それは、アメリカの意図なのか、国民性の違いだけなのか・・?
アメリカが日本の教育制度を変えることで実現したことはなんだったのか?とかが気になるところですね。
投稿者 たてこ
人生出会いも大事