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2010年03月20日

これからの子育てどうする?~子連れ出勤の事例:モーハウス

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(モーハウスで寝る赤ちゃん:画像はコチラからお借りしました)

現在は子育て しながら仕事 をすることはかなりの覚悟がないと実行できません。
朝、子供を保育所 に預けて、夕方まで仕事して 急いで子供を迎えに行って...とかなりハードな毎日が待っています。

これに対して大企業を中心に子育て支援として企業内託児所を設置しているケースも増えてきています。しかし、企業内託児所を単独で採算を確保する事は難しく、特に中小企業では経営上の観点から導入が進んでいません。

最近ではさらに新しい活動が始まっています。
例えば、資生堂では育児の体験や情報をおしゃべりしながら共有しブログで発信したり、社内で子連れ食事会なども開催されています。 😀 😀
また、マイクロソフトでは同僚と子育てや介護などのことについて話すグループを立ち上げられているようです 😯 😯

このように実は今、社員が自発的に子育ての場を作る活動が広がっているのです。
今回は、子供と一緒に働ける職場を実現している企業モーハウスを紹介したいと思います。

いつも読んでくれてありがとうございます

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■「モーハウス」ってどんな会社?

授乳服メーカー「モーハウス」では、仕事と子育ては渾然一体として境目がない。全部で30名の雇用者全員が子持ちの女性。そのうち、在宅勤務や縫製の内職ではない事務所勤務スタッフは13名いて、うち10名が子連れで出勤してくるのだ。

ストレスフリーな子連れカンパニーより引用―

■子連れ出勤をどのように実践しているのか?

子連れで仕事、というと「職場に子どもがいて仕事になるか」との反論もあるでしょう。しかし、少し前の日本では生活と仕事が混在していたことを思い出してみて下さい。農家に生まれた赤ちゃんは、農作業をする傍らの籠の中で昼寝をし、田畑を走り回りながら育ちました。商店に生まれた赤ちゃんは、店先で働く母親におぶられながら大きくなりました。

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(おんぶしながら仕事:画像はコチラからお借りしました)

モーハウス代表の光畑由佳氏は「働くママが日本を救う!『子連れ出勤』という就業スタイル」(マイコミ新書、819円)を2009年5月に発表、自然な形での子連れ出勤を提唱しています。

眠った労働力も戦力に~子連れ出勤より引用―

■なんで子連れ出勤を取り入れたのか?

外に出て働かず子育てに専念している人の中には、閉塞感を訴える人が多いのはよく聞く話です。多くは、「子どもはかわいいし、家庭環境に不満はない。でも、社会から取り残されているのではないかという焦りのようなものがある」というような気持ちのようです。

子育て期、特に乳幼児期の子どものお世話は本当に大変です。だからこそ、隣の芝生がより青く見えてしまうのでしょう。子育て・家事という社会生活の重要な部分を担っているので、決して社会との距離を感じる必要はないとは思うのですが、実際、閉塞感・疎外感を訴える人は少なくありません。

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(子連れ出勤:画像はコチラからお借りしました。)

そういった人たちの日常生活の中に、少しの時間だけでも「就業」による新鮮な風が吹くのは、個人にとっても、社会にとっても、ひいては日本経済にとっても良いことなのではないでしょうか。

女性が「子どもができても職業を続ける方がよい」という考えを持つ人は、年々増加しています(内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」)。子育て時期の働き方として、選択肢が増えるのは良いことです。一昔前の農家や商店には当たり前のように行われていた、「仕事をしながらの育児」というライフスタイルが、改めて、選択肢の1つとして見直されてもよさそうです。

眠った労働力も戦力に~子連れ出勤より引用―

■どのように実現したのか?

モーハウスでは、約10年の間に、150人の母親が子連れ出勤を体験。子連れのスタッフの勤務時間は短く、光畑氏はこれを、「小さく働く」と表現します。大勢のスタッフを同時に抱え、業務全体をカバー。

そう、まさにワークシェアリングを実践している企業なのです。

勤務時間が少なくても、従業員ひとりにかかる労務管理のコストや手間はほとんど変わりません。小さく働くスタッフが多ければ多いほど大変です。しかし、モーハウスではそれも覚悟の上。むしろ、フルタイムで必要最小限の人数を雇うのに比べ、得られるメリットの方が大きいとのことです。

眠った労働力も戦力に~子連れ出勤より引用―

■母親の安心基盤→女発の発信

「外に出て行って仕事をしたい」と「保育園に預けたくない」という気持ちが両方満たされているモーハウスは、考えてみれば不思議なところ。 両方を満たせている理由のひとつは、たぶん、子連れの母親ばかりが集まっているためではないか。

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(子連れ出勤:画像はコチラからお借りしました。)

 たくさんの母親が子連れで集まれば、子どもたちには遊び相手がたくさんいる。刺激がたくさんあって、母親にばかりくっついてなんかいられない。親たちも「みんなの子をみんなで育てている感じ」だと口を揃える。よその子もかわいがるし、悪いことをすればしかる。

 昔の町の路地裏のような、あるいは農村のような共同体社会が、モーハウスの事務所のあっちの隅、こっちの隅で展開して、母親たちに仕事をする時間を与えているのだ。その意味で、モーハウスのこの風景は、新しく、同時に懐かしいものだ。

ストレスフリーな子連れカンパニーより引用―

まさに企業の共同体化を実現した一例だといえます。女達の安心基盤を作れたからこそ、結果的に「みんなで仕事」「みんなで子育て」が実現できたということなのでしょう。

先日、子ども手当法案と高校授業料無償化法案が衆院を通過したというニュースがあったように、鳩山政権も子育て問題の改善をしようとしているようです。が、正直お金では解決しそうにないというのは殆どの人が感じているところだと思います。

そのお金をモーハウスのような活動に売上に応じて補助金を出すという制度を作れば、女性がより充足できる場が活性化し社会全体が変わっていける可能性を感じます。

モーハウスの活動によって今後の社会像がまた一歩鮮明になった気がします

投稿者 suzumusi : 2010年03月20日 List   

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コメント

わぁぁぁ~~~~!!
これ、すごい♪♪
私ももし赤ちゃんがいたら、こんなとこで働きたいって思いました!!

この事例は、現実に適応できる女たちの生産の場のあり方を示してくれていますね。
扱っているもの(授乳服)も、自分たちの実感がみんなの役に立てる、というのもいいですね☆“みんなのために…”アイディアがたくさん湧いてきそう♪♪
(なんかこの意識、仕事の本質って感じもしますね。)

投稿者 ぴのこ : 2010年3月23日 10:58

>外に出て働かず子育てに専念している人の中には、閉塞感を訴える人が多いのはよく聞く話です。
子供と長い時間一緒にいるお母さんが否充足だったら、子供も健やかに育てないですよね・・・

モーハウスではお母さんの安心基盤づくりも、子供のお世話も、一緒に出来る場所なんですね!
お母さんが楽しく働けて、子供の世話もみんなと一緒に出来るなんて、私も子供が産まれたらこんな職場で働きたいな~って思いました!!

投稿者 emam : 2010年3月24日 01:34

> ぴのこ
>emam

コメントありがとうございます。この話をネットサロンで話していたときも、女の子にすごく評判がよくて可能性を感じました。

この会社を立ち上げた光畑さんも、この形がどの企業でも取り入れられるとは思っていないが、その企業の業態に合わせていくらでもやり方があるといっています。どんな企業でも考えていける場さえあれば取り入れていけそうだと思います。

いつも応援ありがとうございます。

投稿者 suzumusi : 2010年3月25日 19:15

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