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2010年02月13日
遊びの再生=学びの再生 ~田んぼの学校~
みなさん、こんにちは~
この間、 子どもの遊び について追求してきました
子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題
“遊び”の再生 ~「遊び」と「学習」「生産」が分断してるのなんで?~
従来の“遊び”が機能発達には欠かせない!
私たちは、幼少期の遊びによって、生きる力を学び取っていきます
全身の機能を発達させる外遊び 、
仲間との共認充足を得る術を学ぶ集団遊び 、
決まった枠にとらわれず自由に発想する力を育む自然遊び 、
それらの遊びが、今や失われつつあります 😥
そこで、 新しい可能性 として前回・前々回と、
集団の再生どうする? 大地の学校
教育の再生どうする? 森のようちえん
を紹介してきました
今回は、その第 弾として、
田んぼの学校 という取り組みを紹介します :love:
画像は、コチラからお借りしました
田んぼの学校とは・・??
「田んぼの学校」提唱の経緯
平成10年度、国土庁、文部省(いずれも名称は当時)、農林水産省の3省庁合同の調査(「国土・環境保全に資する教育の効果を高めるためのモデル調査」)において、各界有識者による研究会が農村環境整備センターに設置され、水田などを積極的に活用した環境教育「田んぼの学校」が提唱されました。
「田んぼの学校」概要
「田んぼの学校」とは、古くから農業の営みの中で形づくられてきた水田や水路、ため池、里山などを、遊びと学びの場として活用する環境教育の総称です。
「田んぼの学校」は「環境に対する豊かな感性と見識を持つ人を育てること」、「自然と人との共生、都市と農村への共生の途(みち)をさぐること」をねらいとしています。
「田んぼの学校」は、「水田や水路、ため池、里山などを、遊びと学びの場として活用する環境教育」という趣旨に鑑み、任意の主体がそれぞれの発意で独自に活動するものです。
活動内容
●活動形態
ア.学校活動型
学校の授業の一環として取り組むもの。学校側が企画・立案・運営するパターンと、学校とは別の組織が主催し、学校単位で参加するパターンがある。学校側がイニシアティブをとる場合でも、活動フィールドの確保はもちろん、田んぼ仕事や地域の生態系などについての指導や説明は、農家や専門家の協力(ゲストティーチャー、サポートスタッフ)を得て実施されており、地域との連携は不可欠。イ.地域内交流型
地域の親子などが自由に参加できる活動。主催者側も地域の有志であることが多い。子供会、老人会、公民館活動などもこれに含む。同じ地域の農家と非農家の交流も促進されている。ウ.サークル活動型
会員制、塾生制などで決まったメンバーが参加するもの。主催者が参加者を迎えるというスタイルだけではなく、グループ自体の活動としてメンバーのみで取り組んでいる場合もある。アの学校活動型と同じく、指導者として農家や専門家の活動を得て実施されている場合が多い。エ.都市農村交流型
都市側の博物館や生活協同組合などが間に入って参加者を募るケースと、農村の活動グループが都市に向けて積極的に情報発信し、独自に参加者を募るケースが見られる。後者の場合はPR力が非常に重要。
●活動内容
ア.農業を体験する
・ イベントタイプ
田植え、稲刈り、餅つきなどをイベント的に実施するもの。農村に足を運び、田んぼに足を入れる機会を提供するプログラムとしてもっともスタンダード。・ プロセスタイプ
田おこし、代かき、草取りや脱穀、加工等のプロセスまで体験し、米づくりの作業そのものを深めていくもの。無農薬農業や有機農業への取り組みとかかわっているものが多い。実施回数が多くなるので、交流が密になる。イ.自然とのふれあい
・ 観察・学習・あそびタイプ
観察会や生きもの調べなどの理科学習的なもの、ネイチャーゲームやクラフト等の遊び、また、ため池さらえにあわせた魚捕りなど。
・ 保全活動タイプ
地域の自然環境を把握するための調査や、生きものの救出、棚田の復元、里山の手入れなど。活動は、継続性が高い。専門家や当事者だけでなく、地域の人や子どもたち、都市住民が一緒になって行うことも多い。ウ.地域を学ぶ
・ くらし・伝統文化体験タイプ
郷土料理など地域のくらしや、紙漉、ワラ綯い、炭焼き、地域に伝わる漁法などの伝統技能を体験するもの。特に地元の年配の方が指導者として活躍。農家でのくらし体験は宿泊型プログラムが多い。
・ 地域学習タイプ
集落点検やワークショップなど。農業や社会などの地域状況を調べるもの。地域づくりの活動として、また、学校の学習プログラムの中で取り組まれることが多い。エ.イベント
おまつり、シンポジウム、講演会、コンサート、スライドショーなど。ほかの活動と組み合わせて行われる。多くの人を集めて行うため、活動を盛り上げる効果、地域の人たちへの広報の意味合いが強い。
参加者の反応
小2♀ Mさん
田んぼの学校で、お米はたくさんの人がいっしょうけんめい作ってくれたので、「たい切にしないと。」と想いました。そのお米をつくるのに、すごく長い時間がかかりました。
わたしは、わたし一人ではぜったいに人の力をかりないとおいしいお米は作れないということを知りました。
小6♀ Sさん
私は、田んぼの学校に参加して自分の住む町の良さがわかるようになりました。いつも何げなく生活しているのですが、田んぼの学校の活動のとき、自然を見直すことができたり、自然を体験したりして、町の良さを理解することができました。
それから、田んぼの学校でもち米を作って、いつも何げなく食べている米一つぶ一つぶがどれだけ功労して作られたかということも分かりました。決して自分たちだけでは田んぼの学校の貴重な体験はできなかったし、田んぼの学校の先生方が支えて下さったおかげですばらしい体験をすることができました。
画像はコチラからお借りしました
現在、「田んぼの学校」支援センターの登録者数は、グループ134件/個人189名(リンク)
全国で約1500ヶ所で活動が行われています (リンク)
「自然の中での教育が効果的」って認識って、こんなに広まってるんですね~ :nihi:
ここで、ひとつ重要な要素として挙げられるのが、ネットワーク化することで一気に広がるということ
田んぼの学校も、ネットワーク化することで、どんどん広がっていったのだと思います
そして、毎年コンテストという形で、有効な取り組みに対して評価しているので、お互いにアイディアを共有したり、いいところを真似し合うことができます
それぞれ可能性探索してても、バラバラに紆余曲折 をしていたら当然、時間がかかります
でも、ネットワーク化することで、他所のよいところを真似したり、一緒に考えることで上昇していけます
社会にとって有用な活動は、ネットワーク化していくことでより先端の可能性へ向かっていけます
これからは、「つなげる」「関わる」、そしてその実践の中から「新しい認識を創出する」ということも、重要な役割となりそうです :love:
投稿者 staff : 2010年02月13日 TweetList
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コメント
投稿者 スズムシ
国の省庁でこのような取り組みがあったとは驚きでした!!
子供達の勉強以外に大切な教育もこうやって形にして動いているなんて、少しは見直しました^^;
確かに、国単位であればよりネットワークは広くつながり易そうだし、田んぼの学校ももっといい活動内容を模索して前進していって欲しいです!
投稿者 emam
たんぼの学校のような取組みが全国規模でネットワーク化されているなんて驚きです!
なんとなく単発な印象ありました・・・。
でもでも、ネットワークでこれだけつながっていれば、うまくいったことも共有出来るしもっともっと良くなっていけそうですね!
投稿者 黄
子供たちの反応を見ると、自然の中でのちょっとした体験学習の経験だけからでも、広く色々な事を感じ取っているんだな、と感心してしまいます。
もっと日常的にこんな体験があれば、どんなに感受性が豊かに育つか、と考えると、たくさんの人との経験や、自然の中での遊びや仕事が学びの中で需要だという事が改めて分かりました。
投稿者 109
最近は、学校単位での農業の取り組み状況と言うのはどんな感じなのでしょうか?
さすがに、高校には無かったですが、小学校、中学校とカリキュラムに稲作と野菜作りがありました。
実家は田舎なので周りに田んぼがたくさんありましたが、農業をやっている人は少なかったので、こういった学校での取り組みでしか“土”に触れることが出来なかった人も多かったです。
投稿者 nishimu
ネットワーク化するとお互いのよさを活力源に広げていけるというところがなるほどと思いました。
同じ活動内容でも単独でやっているのか、みんなでやっているのかの違いはすごく大きいということなんですね。