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2010年02月11日

『家庭ってなに?~私権闘争の抜け道が、交換取引の場=市場である~』

前回<a href="http://blog.katei-x.net/blog/2010/02/001007.html#more“>『家庭ってなに?~国家(力の序列共認)と その統合限界~』では、力の序列で統合されていた時代の恒常的な私権不全感は、解脱欠乏を生み、それが、私権集団(国家や家庭)が統合限界に行き着かせた事を扱いました。

その、統合限界に至った私権集団(国家や家庭)はその後、補完物として『市場』を生み出していきます 😯 。

ところでみなさん、そもそも「市場」ってどうやって成立したのかご存知ですか
私は、あまり良く知りませんでした。なんとなく、「物々交換」からだったかな~ という感じであいまいでした。

現代において、「家庭」では消費者として日常的に「市場」に参加するのが当たり前ですが、市場の成り立ちについては全くの無知!今回は市場の成り立ちについて書かれたものを紹介したいと思います。

 『超国家・超市場論9 私権闘争の抜け道が、交換取引の場=市場である』より

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: 交換取引は、武力闘争(およびその帰結たる身分制度による私権拡大の封鎖)からの抜け道として登場した。それどころか、最初に交換関係が登場した動機は、額に汗して働くよりも、(相手にこの品物が大きな可能性を与えてくれると信じ込ませることさえ出来れば)交換によって得る益の方が、ずっと大きいからである。%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89.gif
●シルクロード(珍しいものを運ぶ事で交易で商人たちは儲けた☆)

実際、古代市場も、女の性的商品価値を一層高めてくれそうな宝石や絹や毛皮を主要な交易品として、拡大していった。(なお、近世→近代も、呉服や毛織物やレースが起点になる。)それに対して日常の主食品(米や麦やイモなど)に対しては、その様な幻想的な可能性など描き様がない。

この幻想共認(幻想への可能性収束)によって作り出された、市場商品の価格と一般農産物の価格との価格格差こそ、市場拡大のテコとも原動力ともなった市場の秘密の仕組みである。(異国の食品や、無農薬の食品は、幻想共認の形成が可能であり、だからこそ一定の市場化も可能なのである。)
そこでは当然、農耕の労働価格は、幻想商品の労働価格にくらべて、異常に低くなる。この価格格差(価格差別ともいえる)の秘密こそ、途上国が一貫して貧困状態に置かれ続けてきた真の理由であることは、いうまでもない。
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●ダイヤモンド原石(キラキラ光る宝石の元はただの石ころ!!)

なお、採取部族間の友好維持の為の贈り物と、私権利益を獲得する為の交換とは、共に共生(取引)適応の一種ではあるが、その発生基盤は片や共認原理、片や私権原理と全く異なっており、従って、贈り物は、決して私権時代の市場の起源なのではない。だから、「贈与」と「交換」は、厳格に区別されなければならない。)

(同様に、生活必需品の物々交換が市場の起源であるという話も、真っ赤な嘘であって、生存上の必需品を他部族に委ねる部族など存在しない。その様な物々交換は、市場(関係)がある程度日常的に存在する様にならない限り成立し得ないのであって、従って、市場の真の起源は、私権闘争の抜け道としての、快美幻想の共認、もっとはっきり言えば「騙し」をテコとする私益行為以外には考えられない。)

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●男女の駆け引き(性幻想を高める品物では解脱回路=快美幻想を刺激)

性幻想を高める為の毛織物やレースをはじめとして、私権圧力下の解脱回路(主にドーパミン回路)が生み出す快美幻想がはびこり、生活全般に亙って快美(快適さや便利さ)を求める快美欠乏が上昇してゆくにつれて、その幻想共認が作り出す価格格差をテコとする市場はどんどん繁殖してゆく。
そして次には、その生産効率を上げる為の科学技術が発達してゆき、市場の拡大競争が生み出した侵略戦争→軍備強化への期待圧力が、その科学技術を更に大きく発展させてゆく。
この科学技術の発達による快美充足の可能性(快適さ利便さ)の実現こそ、中後期の市場拡大の原動力である。

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身分制度が固定化して以降、交換取引関係は力ではどうしようもない 🙁 序列をかいくぐって私権(お金)を得る抜け道だったんですね~!!本当は価値が大してないものでも、いいものと相手に思い込ませること(幻想共認)ができれば、高く売れる!!ってこと。

確かに…今でも、女性誌には、ビジューの付いたキラキラした洋服と :blush: か、男性の好きなモノマガジンには便利そう 😆 な製品が載っていて、私達の購買意欲を誘うものばかりです。その、きれい!快適そう!という幻想が高ければ高いほど、高価になっています 🙄 。

一般家庭でも、かわいいとか、快適そう!という幻想を買うことができるようになった(=豊かになった)って、市場拡大の参加者となったということだったんですね。
市場の起源から、一貫して【「騙し」をテコとする私益行為】として、その裾野を序列上位から、庶民にまで拡大してきたということだったんですね☆

最近は、ブランド物が売れないとか、いうのも、そんな「騙し」に魅力を感じない人が増えてきたということではないでしょうか 😛 ☆

投稿者 shijimi : 2010年02月11日 List   

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コメント

幻想価値の商品って現にたくさんありますね。

家庭の関係するもので大きいモノ、住宅(不動産)の値段は経済状況によって大きく変動します。イメージ商品(幻想価値がかなり混入した商品)だと思います。ついその気になって、一生かけたローンを組んだりしますが…。

そういえば、商品ではないけど、核家族家庭も幻想価値がかなり混じって受け止められているような感じですね。

投稿者 素人 : 2010年2月15日 00:39

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