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2010年01月13日
子育てを家庭に任せてはおけない!-6~@本源集団再生の実現基盤
皆さん、こんにちは よしたつです! 😀
とうとう子育てを家庭に任せておけないシリーズも今回で無事7回目 を迎えました。かつての共同体では実に子供たちが社会の当事者としてすくすく育っていたのかが見えてきたのではないでしょうか?私達もこの間いろいろ調べていくうちに、かつての共同体の暮らしに感動を覚えずにはいられませんでした。今回初めてご覧になる方は是非過去の記事もお読みになってから、今回の記事を読まれるとより深~く理解できて、気付きも多いはずです!
前回までの投稿では、子育ての問題を根本的に解決するには、本源集団としての共同体の再生が重要である事が見えてきたと思います。そこで、今回は、本源集団への再生の実現基盤がどこにあるのかを探りながら、生殖と生産の場が一体となって果たされるべき、これからの子育てをもう一段階深く考えてみる事にしましょう。
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そこで、日本において本源集団の再生の実現基盤はどこにあるのか?をまずあげてみたいと思います。
【実現基盤1 本源意識の再生】
市場の拡大に伴い、’70年豊かさが実現されると私権意識が衰弱し、意識は私権から共認へと推移するようになりました。また、私権意識が衰弱したことで私権による充足よりも本来の人と人との関係性から得られる共認充足に意識が向かうようになり、充足の可能性を真に同類圧力に委ねるようになってきたました。学生の就職観の変化や、環境問題や農への関心の上昇、仲間世代という現象からもその変化は感じられるようになっています。これにより自分よりも仲間を大切にしたい、仲間から更には社会を良くしたいという意識へと、自分の出世や利益に埋没していた意識から外向きへと意識の及ぶ範囲が拡大しているのです。これら本源意識の再生は、共同体的要素の可能性を示唆していることが窺えます。
【実現基盤2 新たな協働関係】
’70年豊かさの実現以降、一億総中流意識と呼ばれるほど、誰もが生活の上で必要最低限なモノが揃うようになると、モノは飽和状態になり、庶民層を中心に物欲は急激に低下し、市場の縮小段階に入っていきます。つまり、本当に必要なもの以外は売れない時代へと突入したのです。いわゆる商品やサービスの中身の精査が購入の決め手になるようになったわけです。逆に言えば、より多くのものを効率的につくれば良かった物的生産体制ではむしろ赤字・リストラしか生み出さなくなり、人々の意識潮流の探索(社会探索)が勝敗を喫するようになったと言い換えることができます。
要するに『物的生産<意識生産』の時代へとパラダイムシフトしたわけです。これが実は本源集団再生の可能性に大きな変化をもたらしています。というのも意識生産の認識闘争過程では、対象を人々の潜在的な期待の部分にまで至らしめる必要があるからです。つまり、素直に誰かの喜ぶ姿を現実の中にイメージして仕事をすることが仕事の醍醐味になるわけです。これは同時に私権に代わる新たな活力源としての生産の場としても機能します。
これにより、企業同士がしのぎを削るように潰しあってきた時代は終わり、社員間、企業間で市場を超えた協働関係の中でお互いの活力を引き出しながら仕事を成立させる可能性をも可能になったのです。これも共同体的要素の可能性を示唆していることが窺えます。
【実現基盤3 自我の性▼】
豊かになり、私権意識の衰弱過程で、本源意識が再生すると自我の性も衰弱過程を辿ります。これにより男女問わず充たし合える集団統合が可能になってくるのです。これはまさに男女共認の可能性の萌芽へとつながります。私権時代、人類にとって大きな壁として常に存在し続けた自我。自我こそ、集団を破壊する最大の根本原因でありましたが、今や国家私権▼→企業私権▼→家庭私権▼という流れにあり、自我の衰弱過程と反比例するように本源意識が再生しています。この結果生じた、自我の性▼こそ、集団の男女共々の活力を向上させ、現実課題を突破する集団力になるのです。自我の性▼の意識潮流も本源集団再生の大きな可能性となっています。
以上、大きく3つの実現基盤を紹介しました。この実現基盤を下に本源集団を実現させるには、やはり集団の成員である男女共々の課題・役割・評価にあることがわかります。つまりは私権に代わる活力体としての集団を目指すことが重要なのです。
しかも、この活力に焦点をあてると、子育て課題を集団としてどうしていくべきかも自ずと見えてきます。単純に言えば、『女の人が元気=女の人の安心基盤がある=安心して子供を育て上げられる環境』という関係式から逆算するわけです。
つまりは、男女ともに活力があることこそが、子育てを真っ当にできる第一条件であるということになります。そこで、まず重要なのは、集団を失ってしまった私達が集団へ帰着するためにどうしたら良いかですが、その実現基盤は、安定した自立した生産体としての企業という存在をつくることにあります。
では、一体、安定した、自立した企業とはどんなものなのでしょうか?
そのヒントとなるのが、やはりかつての村落共同体にあります。簡単に言えば農業という一つの生産課題を軸に役割分担が成され、食はもちろんのこと、子育て、教育、規範全てがつながり、その集団を総括しているという点にあります。つまり、安定した、自立した企業に置き換えれば、自集団をまかなう分の食糧生産をし、教育・規範もやる全人教育、かつ企業としても活動することを意味しています。これこそが共同体企業という理念なのです。実現基盤が顕在化しつつある今、こういった動きは様々な所でもみられるようになってきました。
詳しくは長くなってしまうのるいネットの紹介で留めますが是非、参考にご覧になってください。
週休五日制の三世代菜園家族構想
(記事1・記事2・記事3・記事4・記事5・記事6)
絶対にリストラはしないと約束したビル・トッテン氏の大不況の乗り切り策
(記事1・記事2)
家業の可能性~生命原理に基づいた組織が業に命を吹き込む~(リンク)
次回は本シリーズ最終回です。子育てにおける今後の可能性についてビシッと扱います。是非楽しみにしていてください!
投稿者 staff : 2010年01月13日 TweetList
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