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2009年09月09日

役に立つ勉強法って?22 苫米地英人~自分を変えるには?~

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今回は、苫米地英人著「脳を味方につける生き方」から、前回扱ったコンフォートゾーンを変えるための具体的な方法について紹介したいと思います。なお、「脳を味方につける生き方」では、コンフォートゾーンという概念は使われておらず、「自分を変える」という表現が使われていたため、本稿ではその表現を踏襲したいと思います。

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「自分を変えたい!」と思っていても、なかなか変えられない人が多いと思います。それは、人間(生物)には、「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」という機能があり、安定的な状況を維持しようとするからです。変わりたいと思う一方で、無意識的に「今のままでいい」と変化することに抵抗してしまうため、なかなか変わることができないのです。

るいネットにもある、「闘争よりも充足の方が、挑戦よりも安定の方が大切になる。従って、闘争(仕事)志向や挑戦(創造)志向よりも、充足志向や安定志向の方が強くなる。」(潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向)という状態がまさに上記の無意識の抵抗の状態でしょう。

出来るか出来ないか、ということを考えてしまうと、「出来ないので今のままでいい」と、無意識の抵抗が働いてしまいます。なので、まず、出来るか出来ないかの判断は自分ではしない、というのが重要です。「自我」は、自分が決めるものではなく、周囲が決めるものです。自分がどのような人間として見られるかは、周囲との関係で決まるので、見え方をちょっと操作するだけで、自分が変わることになります。つまり、「自分」を変えたいなら、まずは「周囲」から変えるというのがポイントです。周囲の人々に「思い通りの自分」「なりたい自分」の姿を提示することで、周囲の人々の認識を誘導させます。

「周囲」を変えるのに有効な方法として「演技」があります。「思い通りの自分」「なりたい自分」を演じるのです。しかも、変わる途中の段階ではなく、既に自分は変わった物として演じることで、「無意識の抵抗」を封じることができます。そうして周りに「思い通りの自分」「なりたい自分」の姿を提示して、周りの認識を変えることで、演じている自分がいつの間にか自分そのものになっています。

この「演技」のポイントは、「実現イメージを強く持つ」という所だと思います。実現志向というと、ついつい「どうやったら実現できるか」という「実現経路」に意識が向きがちですが、そうなると「無意識の抵抗」が働いてしまいます。そうならないために、まずは実現経路をすっ飛ばして「実現イメージに同化する」のです。そうすることで、実現経路は後から付いてきます。また、その実現イメージに周囲を巻き込むことで、より実現経路が太くなります。

「演技」というと、少し難しいかもしれないので、もう少し具体的な手法があります。それは、「役割」を設定すること。「役割は人を変える」とよく言いますが、「役割」を与えられると、人はその役割を知らず知らずのうちに演じ、また周囲の人もその人を「役割」を通して認識します。よって、その人はいつの間にかその「役割」に応じた人に変わっています。

ただ、何となく上記の方法で不自然に感じるのは、自分を変えるためには周りの助けが必要なのに、演技で周りを騙すような形で周りの力を借りているというところ。それなら、自分一人で変わるのももったいないし、みんなで目標を持って、皆で役割を割り振って、皆で期待し合って、皆で変わっていこうとするのがいいのではないでしょうか?そっちの方が不自然さはないし、活力も出そうです。つまり自分を変えるには、集団として変わっていくことが重要なのではないでしょうか?

こちらのるいネット投稿も参考になると思います。

成長するためには

投稿者 mkkzms : 2009年09月09日 List   

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コメント

>そうならないために、まずは実現経路をすっ飛ばして「実現イメージに同化する」のです。そうすることで、実現経路は後から付いてきます。また、その実現イメージに周囲を巻き込むことで、より実現経路が太くなります。

なるほどです☆
できるかできないか・・って考えると腰が重くなるから、まず実現イメージにとことん同化することなんですね♪
そうすると、できたときの充足イメージがふくらんで、できそう♪って思えそうな気がしました(^^)v

投稿者 たてこ : 2009年9月10日 16:53

>「自分を変える」
に対し、
>いつの間にかその「役割」に応じた人に変わっています。

変えようと思って、自分を変えられる人って、相当意志の強い人(=内圧の強い人)。滅多にいません。

しかし、人は日々変わっていきます。久しぶりに出会ったら、なんか感じが変わった、なんて友人結構いますよね。

いつの間にか、変わっていくのです。本人は気がついていなくても、きっと周りが変えていくのでしょう。要は、外圧が人を変えていく。

きっと、人の成長には、外圧の在り方が重要なのだと思います。

そういう意味で、
>集団として変わっていくことが重要…。

人の成長は、属している集団の在り方により、大きくな影響を受けます。よって、家庭や学校・企業の在り方が、今後ますます問われるのだと思います。

投稿者 hajime : 2009年9月11日 13:50

>自分一人で変わるのももったいないし、みんなで目標を持って、皆で役割を割り振って、皆で期待し合って、皆で変わっていこうとするのがいいのではないでしょうか?

確かにそうですね!こっちの方が絶対うまくいきそうと私も感じます。70年以降の私権の衰弱があったからこそ、みんなで成長する実現基盤がある。いいですね、すごくいい投稿だと感じました。

投稿者 かいわれ大根 : 2009年9月12日 18:13

>たてこさま

コメントありがとうございます!!

「まずはやってみる。」という実践志向は大切ですが、その時に実現イメージ、充足イメージが持てるかどうかが大事だと思います。

投稿者 mkkzms : 2009年9月15日 19:37

>hajimeさま

コメントありがとうございます!

>きっと、人の成長には、外圧の在り方が重要なのだと思います。

そうですよね。苫米地さんは、外圧(周りの評価)を自ら作り出すために、演技をすることを勧めています。

だけど、

>変えようと思って、自分を変えられる人って、相当意志の強い人(=内圧の強い人)。滅多にいません。

というのが実態だと思います。でも、自分一人でではなく、皆でなら変わっていけるのでは?と思っています。

投稿者 mkkzms : 2009年9月15日 19:44

>かいわれ大根さま

コメントありがとうございます!

可能性を感じてもらえて、とても嬉しいです。

投稿者 mkkzms : 2009年9月15日 19:47

自分を変えるには?というのは面白いタイトルだと思います。
本当は昨日と同じと思っているのは、脳(意識)がそう思っているからです。
細胞レベルでは日々変わってゆくのが当たり前なの今までと同じでいたいとおもっているのは他ならぬ自分自身だからです。

それなのに自分を変えるには?って思うのはなんて自分勝手なんでしょうか。人類も他の生物と同様は外圧適応態と捉えるのが、自然です。自分が大事とおもうのはやはりおかしいのだと思います。

投稿者 tennsi21 : 2009年9月17日 20:15

ありがとうございました。
ためになりました。

投稿者 匿名 : 2009年9月18日 09:16

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