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役に立つ勉強法って?22 苫米地英人~自分を変えるには?~

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今回は、苫米地英人著「脳を味方につける生き方」から、前回扱ったコンフォートゾーンを変えるための具体的な方法について紹介したいと思います。なお、「脳を味方につける生き方」では、コンフォートゾーンという概念は使われておらず、「自分を変える」という表現が使われていたため、本稿ではその表現を踏襲したいと思います。

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「自分を変えたい!」と思っていても、なかなか変えられない人が多いと思います。それは、人間(生物)には、「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」という機能があり、安定的な状況を維持しようとするからです。変わりたいと思う一方で、無意識的に「今のままでいい」と変化することに抵抗してしまうため、なかなか変わることができないのです。

るいネットにもある、「闘争よりも充足の方が、挑戦よりも安定の方が大切になる。従って、闘争(仕事)志向や挑戦(創造)志向よりも、充足志向や安定志向の方が強くなる。」(潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向 [1])という状態がまさに上記の無意識の抵抗の状態でしょう。

出来るか出来ないか、ということを考えてしまうと、「出来ないので今のままでいい」と、無意識の抵抗が働いてしまいます。なので、まず、出来るか出来ないかの判断は自分ではしない、というのが重要です。「自我」は、自分が決めるものではなく、周囲が決めるものです。自分がどのような人間として見られるかは、周囲との関係で決まるので、見え方をちょっと操作するだけで、自分が変わることになります。つまり、「自分」を変えたいなら、まずは「周囲」から変えるというのがポイントです。周囲の人々に「思い通りの自分」「なりたい自分」の姿を提示することで、周囲の人々の認識を誘導させます。

「周囲」を変えるのに有効な方法として「演技」があります。「思い通りの自分」「なりたい自分」を演じるのです。しかも、変わる途中の段階ではなく、既に自分は変わった物として演じることで、「無意識の抵抗」を封じることができます。そうして周りに「思い通りの自分」「なりたい自分」の姿を提示して、周りの認識を変えることで、演じている自分がいつの間にか自分そのものになっています。

この「演技」のポイントは、「実現イメージを強く持つ」という所だと思います。実現志向というと、ついつい「どうやったら実現できるか」という「実現経路」に意識が向きがちですが、そうなると「無意識の抵抗」が働いてしまいます。そうならないために、まずは実現経路をすっ飛ばして「実現イメージに同化する」のです。そうすることで、実現経路は後から付いてきます。また、その実現イメージに周囲を巻き込むことで、より実現経路が太くなります。

「演技」というと、少し難しいかもしれないので、もう少し具体的な手法があります。それは、「役割」を設定すること。「役割は人を変える」とよく言いますが、「役割」を与えられると、人はその役割を知らず知らずのうちに演じ、また周囲の人もその人を「役割」を通して認識します。よって、その人はいつの間にかその「役割」に応じた人に変わっています。

ただ、何となく上記の方法で不自然に感じるのは、自分を変えるためには周りの助けが必要なのに、演技で周りを騙すような形で周りの力を借りているというところ。それなら、自分一人で変わるのももったいないし、みんなで目標を持って、皆で役割を割り振って、皆で期待し合って、皆で変わっていこうとするのがいいのではないでしょうか?そっちの方が不自然さはないし、活力も出そうです。つまり自分を変えるには、集団として変わっていくことが重要なのではないでしょうか?

こちらのるいネット投稿も参考になると思います。

成長するためには [2]

[3] [4] [5]