| メイン |

2009年07月22日

教育ニュース【学校が壊れている~副校長が覚せい剤使用】

【練馬の副校長覚せい剤所持:容疑で逮捕、生徒や保護者ら動揺 /東京 7月22日12時0分配信 毎日新聞】より、副校長が麻薬やっては、だめだろう。教員の性犯罪も絶えないが、どうも、教育界が崩壊している。どうにかしなければ・・・

 ◇同僚「人違いかと思った」
 練馬区立光が丘二中の副校長、高橋三郎容疑者(53)=中野区南台2=が神奈川県警高津署に21日、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕されたのを受け、生徒や保護者はもちろん教育関係者にも動揺が広がった。5校で教頭・副校長を務め、生活指導にも熱心だったといい、同僚らは「人違いかと思った」と驚きの声を上げた。
 逮捕の一報は、21日午前11時20分に同県警から光が丘二中の校長(58)の携帯電話にあった。「校長先生、驚かないで下さい」と始まり、高橋容疑者の自宅から覚せい剤を発見した旨を伝えた。
 校長は同日午後、練馬区教委幹部とともに会見し、「正直、びっくりした。間違いだといいと思ったが……」と言葉少なに語った。
 区教委によると、高橋容疑者は79年に都の教員に採用された。専攻は保健・体育。江戸川、世田谷両区の中学教諭を歴任し、世田谷区立の4中学校の教頭・副校長を務め、今年4月に光が丘二中に転任した。同署によると「3年ぐらい前から(覚せい剤を)使っている」と供述しているという。
 同中では対外的な連絡など学校運営の要で、女子バレー部の顧問もしていた。校長は「生活指導に熱心な人だった。犯罪にかかわっている雰囲気はなかった」と話す。「新天地でしっかりやりたい」と前向きな姿勢を示していたという。
 区教委は「区民や保護者、児童・生徒におわびを申し上げたい」と陳謝。近く緊急の校長会を開き、綱紀粛正に努めるという。22日には光が丘二中で保護者会を予定している。【馬場直子】
〔都内版〕7月22日朝刊

【練馬の副校長覚せい剤所持:容疑で逮捕、生徒や保護者ら動揺 /東京 7月22日12時0分配信 毎日新聞】より

 私の以前、関わった中学校でも副校長の位置にいる方が学校を辞職した。両親の介護の問題が発端だったが、学校の体制自体にも魅力を失い、学校をどうにかしようという意識がなえて、幹部の引き留め要請にも関わらず、やめてしまった。それも、自分の出身校にやっと転職できて、新天地を頂き、これからというときに、やめられた。

 中間管理職であり、圧力が上下からかかっている立場であることは否めないが、要求主義の蔓延する学校に対して、嫌気がさしたのだろうと思っています。特に、外様という立場は、既存の先生の出世を阻害するもので、面白くない立場であることも否めないでしょう。こんな序列、私権競争をいまだしているから、問題も発生する。これでは、教育の根本である人へ同化、相手との心や考え方の共有、共認が教えられるわけがない。観念教育ばかりで、頭でっかちなくそまじめな規範型の子供を育てるしか能のない学校は、総入れ替えが必要なのかもしれない。また、悪いことに、俺たちは教員であり、学問だけは誰にも負けないなどの自負があるのが根本問題。社会は大きく変わっている。そこに対応できないのだ。

 この覚せい剤使用の副校長の肩を持つわけではないが、どうも、学校が完全に崩壊しかかっている。特に、上層部の責任圧力は異常で他教師との強力関係が築けない場合は、孤立して、強力な排除共認が形成されている可能性が高いです。
 
 しかし、覚せい剤使用はまずいだろう。しかも中学校教師。根本規範が崩壊している。

 にほんブログ村 子育てブログへ

投稿者 2310 : 2009年07月22日 List   

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2009/07/884.html/trackback

コメント

家庭も学校も企業も国家も市場も、全てがガタガタ…。
学校は例外ではなく、むしろより酷いとも聞いている。
 
わいせつ行為などによる教職員の免職が、過去10年で3倍に急増している。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/12/07122018/014.htm
 
また、精神性疾患による休職も、過去10年で3倍に急増している。
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab200701/002/002/004.htm
 
どういうことなんだろうか?「法的取締りの強化」という面もあるが、やはり「心の荒廃」という共通構造はあると言えそうだ。
学校だけを見てもよく分からないから、企業や家庭の荒廃状況も踏まえ、より構造的に把握したいと思いました^^
  

投稿者 35♂ : 2009年7月23日 01:23

昨日、仕事で建設現場に行ったのですが、厚さで4人の人が熱中症で倒れていました。どの人も責任感が強く、我慢強い人で、がんばりすぎたらしい。

責任感の強い人、我慢強い人ほど、自分が何とかしなければという思いが強いが、モンスターペアレンツなど、外からの様々な圧力が高すぎ、またこれらの圧力に対してがんばれるだけの活力が学校内では持てなかった結果、覚せい剤に手を伸ばしてしまったのかな。。。

投稿者 shushu : 2009年7月24日 11:15

35♂ さん、shushuさん、コメントありがとうございます。2310です。

このニュースを聞いたとき、かなり私も複雑でした。

35♂さんの言われる
「心の荒廃」
shushuさんの言われる
「強い責任感と我慢強い人」
投稿した
「規範の崩壊」

どれにも共通しているのは、【一人】でやってしまったり、考えたりしてしまうこと。

かつては、それは、美徳だったし、男の勲章であり、女の自立であったりします。
現在は、それが、正義感を振りかざし、なんでも、明文化される以外のものは、排除するというもっとも危険な【正義病】となって、自分を苦しめています。

頑張れのその一言が、苦しめている可能性も高く、状況判断を逸してしまっています。

社会全体がそのような不全に覆われているので、どうしようもなかったのでしょう。

これは、大変な事態です。自分達の観念が自分達を苦しめている・貶めているそんな自滅・滅亡を感じさせる時代になってしまいました。

この社会をかえてゆくことが、急務を言えるのではないか?と思っています。家庭も学校も企業も、この自滅構造にあるように思います。

すっごく危機感を感じています。

投稿者 2310 : 2009年7月25日 10:14

>どれにも共通しているのは、【一人】でやってしまったり、考えたりしてしまうこと。

 この先生も一人で、様々事を抱え込んでしまっていたのだと思います。

 私権原理が崩壊しつつある中で、学校空間はある意味外界からシャットアウトされているため、まだまだ私権観念的様相が一部残存しているのかなと思います。(先生と生徒という関係ひとつ切っても、それは明らかです)

 そんな状況だからこそ、皆に開き出せない教師達の苦悩があるのかなとふと思いました。

投稿者 DDD : 2009年7月25日 17:35

コメントしてください