実体経済→消費者保護法って誰の為のもの? |
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2009年07月25日
生産活動は充足源
現在、消費者を保護する制度が当たり前のように定められていますが、これってほんとに良いことなのでしょうか?
確かに、訪問販売やマルチ商法等によってだまされて物を買わされても、一定消費者を保護するクーリングオフや製造物の欠陥により損害が生じた場合の製造業者等の損害賠償責任について定めた製造物責任法(PL法)などによって、だましで被害を受けた場合、消費者は保護されることになっています。
しかし、これって生産者側から見ると、ちょっとした欠陥が見つかった場合でも、訴えられれば存続の危機にさらされることになり、すごく外圧が高くなってきている状況といえますね。
また、一方で昨今の金融危機によって、企業倒産件数や失業率が増えてきており、さらに企業にかかる外圧は高くなってきています。
こういう外圧状況の中で、企業(みんな)が社会で闘うためにはどうすればよいのでしょうか?
今回は、社会の基盤となる生産活動について追求してみたいと思います。
応援宜しくお願いします。
■現在の企業が期待されている生産活動
モノが売れていた1970年代までは、企業は「もっと豊かになりたい 」という期待を受けて、より良い新製品を、早く、大量に、製品を造るれれば、闘いに勝てました。 😈
しかし、「豊かさ」を実現した社会では、貧困による生存圧力は衰弱したことで外圧状況が大きく変わりました。しかし、現在の外圧は、旧観念で考えても答えは出ません。 😥
だからといって現在の外圧を捉えることが出来ないというわけではありません。それはいつの時代でも変わらずに存在している「みんなの期待」を活力源にして、よりよい物を作りたいと仕事をしていた人は少なくないと思います。
つまり、現在の外圧状況は、生存圧力衰弱により「みんなの期待」という同類圧力が鮮明になった状況なのです。
以前ほど物がほしいとか自分の欠乏がわからない時代。企業は、人々の潜在的な想いを受け止めて、答えと一緒に提供しないと、モノは売れません。つまり、認識力で闘う時代へ変化したのです。
このように、生産形態は、工業生産から意識生産へと移行しつつあります。 😛
■現在の企業を取り巻く実態は?
るいネットより引用します。
仕事で中小企業の工場経営者の方とお話をすることが多い。多くの方が「人材が宝」という認識を持ち、従業員にいかに活力をもって働いてもらうか、を最大課題とされている。同時に、そういう方々は、従業員とその家族の生活を守ることを自らの最大使命として課されている。今や「自分の会社」という所有観念にこだわるひとはごく少ない。実際、「自宅や個人名義の財産を銀行融資の担保にしているひとが多い中小企業の社長にとっては、会社も家も(区別が)ない」とある方に伺った。
ところで、そこで働いているひとたちはどうかというと、ひとつの共通点がある。みなおしなべて礼儀正しいということだ。階段ではちあわせたら、必ず先に立ち止まってアタマをさげて道を譲ってくれる、初対面でも敷地内で出会ったら明るく挨拶をしてくれる、折り目正しく制服を着用されている。豪華さや華美さはない、むしろ古びた安普請の建物ながら、敷地にはチリひとつ落ちていない。
「行き届いているな」と思わず感心させられる。つつましやかながら、明るい活気があり、礼儀正しく、空気は清澄。日本人のいいところが凝縮されているように思う。
中小企業には労働組合がない=劣悪環境、昇給ベアなし、とマイナスに見られがちだが、実体はそうではない。小さな空間では自ずと情報の共有が図られる。それは、社長と社員の課題の共有を促し、みんなが社の置かれた状況を共認して、等しく外圧を受け止め、その中で自分の役割をまっとうしようとする強力な動機(=内圧)となる。その意味において、かれらは経営参画者であり、自主管理の実現態だ。
■充足発の意識生産活動に転換できるチャンス
日本の技術力の基盤である中小企業から、なにやら答えが見えてきそうですね。
①社会の課題(外圧)をみんなが共有する
②自分の役割をまっとうしようとする強力な動機
この2つのポイントの共通することは、活力となる内圧を生み出す構造となっていることです。
①は、先ほど述べたようにとても大切なことですが、実は②は更なる活力を生み出すために必要なことなのです。
②の自分の役割を真っ当しようとする強力な動機とは、生産活動における仕事からみんな(社会)の期待を受けていかにして充足できるかではないかと思います。充足できることを知っていれば、どんな仕事においても活力をもって取り組むことができると思います。 :tikara:
つまり、生産活動こそ活力源であり、充足源なのです。
金融危機以降、企業の倒産件数は増えており、今後もこの厳しい状況はかわりないと思いますが、これは実体経済の中で無理やり市場拡大させた結果であり、最終的には、需要と供給のバランスが取れたところで、社会秩序が形成されていくと思います。
その中で生き残こる企業になるには、儲けるか否かで仕事をするのではなく、必要か否かで充足発の生産活動に転換できるかが大きなポイントになってくると思います。 😉
投稿者 kaneking : 2009年07月25日 TweetList
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