これからの教育って、どうなん?-4 新しい教育への取り組み ―『学校側の取り組み』 |
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2009年05月07日
これからの教育って、どうなん?-5 新しい教育への取り組み ―『企業が学校に求める教育』
みなさん、こんにちは~ 😀
『これからの教育ってどうなん?』シリーズ、お楽しみいただけているでしょうか
今回はシリーズ第5弾 ってことで、「企業が学校に求める教育」にせまってみたいと思います
ちょうど、この間、なんで屋さんに行ったときに、
会社は学校じゃないんだ。
もっと学校で社会人としての基本について教えてもらわないと困る!!
というお兄さんに会ったところなんです :confused:
そのときは、それってただの押し付けなんじゃ・・・なんて思ったのですが、こんな取り組みが始まってたんですね
第1弾でhajimeさんが、ちょっと期待できるのでは?と書いていた、この間の学校側の取り組み。
早速紹介です
●『社会とのつながりを意識した取り組み』長崎鶴洋高がウニ駆除 磯焼け解消へ一石二鳥、ウニじょうゆ醸造 /福岡
長崎県立長崎鶴洋高校(長崎市、入口寛憲校長)は今年度、3年生が地元で取れるムラサキウニを材料に、しょうゆを醸造するユニークな授業に取り組んだ。背景には「磯焼け」と呼ばれる、海藻が枯渇し漁獲量が減少する生態系の乱れがある。原因の一つと見られる“厄介者”のウニを駆除し、食品として再利用するという一石二鳥のアイデアだ。【錦織祐一】
(中略)
授業は09年度以降も続け、今後は商品化に向けた模索が始まる。野母崎三和漁協の浅川勝組合長(65)は「製品化には安定生産などの課題が多いが、将来性はある。藻場の再生は絶対に必要なので、高校には今後も全面的に協力する」。松本教諭も「最終的な目的は藻場の再生。ウニの再利用を漁獲復活の好循環につなげたい」と話す。
●全小中学校に農園 来年度から本格実施 食農教育を加速
埼玉県は食農教育を推進するため、県内の全小中学校に農園を設けることを決めた。県を挙げて学校農園の構想を打ち出すのは全国で初めて。通学路沿いに農地を確保し、種まきから収穫までを子どもに体験させる。2009年度から始める。今月中旬に発足する県のワーキングチームにはJA埼玉県中央会が参加する見込みで、JAの貢献も期待される。
この2つの事例、ちょっとすごくないですか? 😀
第3弾でsashowさんが書いてた
つまり、官僚による序列体制を排除し、自主管理による意識生産の共同体として、課題を共認し、役割を共認し、評価を共認するという生産=闘争集団に生まれ変わる必要があるのです。
に繋がっていきそうな予感を感じます
将来役に立つのかわからない勉強→実社会の役に立つ勉強へ。
おのずと、勉強に対する意識も変わっていきそうです
逆に、冒頭のお兄さんの話にも通じますが、企業側からのこんな提言もみつけました。
主要経済団体の一つである社団法人経済同友会は先頃、「18歳までに社会人としての基礎を学ぶ」と題する提言をまとめました。折しも金融危機が世界を巻き込むなかで、国際社会にも対応できる人間として若い人たちが何を身に付けるべきか、といった危機感にあふれています。
そこでは、多くの知識を得ることはもちろん、▽異質なものに触れてその存在を認め、多面的に物事をとらえる力▽高い倫理観を養い自己を確立すること▽社会のさまざまな事柄に関心と疑問を持ち、自ら考え、自ら判断して挑戦、実行していく力……が重要だとしています。
しかも、学力は一部のエリートだけが身に付けていればよい、というものではありません。提言では、中・下位層と上位層に二極化する「教育・学力のM字型」が起こっていることを問題視し、教育水準の底上げを訴えています。
社会の置かれている状況は、深刻 😈
官僚制度に守られている学校の限界を感じますね
そして、さらには、企業自らが企業が求める人材を育てていこう という学校もたくさん作られているようです
海陽学園(トヨタ自動車やJR東海、中部電力などの中部地方の有力企業が中心となり設立され、2006年4月に開校した。)
この学園の最大の特徴は、全寮制。寮対抗の活動など教師や仲間との共同生活を通じて、リーダーシップや協調性を養っていくことが狙いだ。また、寮には、ハウスマスターと呼ばれる教師が住み込み、生徒たちの相談に乗ったり生活面を指導してくれる。副理事でもあるトヨタ自動車の張富士夫社長は、建学の精神を次のように話す。「次の日本を背負うような、リーダーシップをしっかり身につけた子供たちを育てようと言うこと。非常に独創的なこととか、バランスが取れているとか、行動的な人になるとか、人の痛みが良く分かるとか、人の立場が考えられるとか、いろんなことが人格形成で大事だと思うが、寮生活の中で長い時間先生たちといることで、培われていくものだ。」国際社会に通用するエリート育成を目指す海陽学園。新たな学校のモデルケースとなるのか、注目されている。
雲雀丘学園中学校・高等学校(設立当初よりサントリー創業家の鳥井家の支援を受けており、理事長は代々鳥井家(サントリー経営者)が 務めている。)
ほかにもたくさんありそうですよね
学校という枠組みの中で考えていくと、いろいろな限界にぶつかることも
みんなで求められている教育って何?って考えていく方向に
舵をきれたら、どんどんおもしろくなっていきそうな予感がします
そういう意味でも、今後の教育動向にしっかり注目していきたいと思いました 😀
投稿者 tateko : 2009年05月07日 TweetList
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コメント
投稿者 tennsi21
tennsi21さん、コメント&事例紹介ありがとうございました★
早速、仙法志中学校のHPを見てみました。
海浜留学はもう10年もされているんですね。
ほかにも積極的に様々な取り組みをされてる学校で、すごいな~と思いました。
そこにあった、「教育は、環境づくりなんだ!」というのが印象的でした。
地域と学校が一体になった取り組みの成功事例ですね。これからの教育を考えていく上で、参考になりますね。
ありがとうございました(*^^*)
投稿者 tateko
利尻島の仙法志中学校で海浜留学をやっています。都会からの中学生を留学制度と称して受け入れています。そこではホームステイした家で昆布漁の手伝いに朝の3時から駆り出されて、終わったら学校という生活を1年間繰り返すのです。たくましくなった生徒達は、卒業してからホームステイした会いに行くシーンをテレビで放映していましたが、感動的でした。