学校ってどうなってるの?87~次代の“教典”としての『実現論』 |
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2008年11月29日
学校ってどうなってるの?88 内圧=外圧
グランドセオリーに必要な【内圧=外圧】という新概念
1970年代までに生活の貧しさを克服し、豊かになったことで、生きてゆく圧力から開放され、本当に必要なものしか手に入れる必要のなくなった時代において、私たちの生活スタイルが大きく変化してきました。現在、私たちの使っている言葉や思考の殆どは、貧しさから脱出する(生存圧力克服の)ため価値感と、周りの人々より、より快適に、便利に、豊かになるために、お金や地位や名誉(私的権益=私権(詳しくはここを見てください。))を得る行為を正当化する自分第一・お金第一という価値感で作られたものとなっています。生存圧力から脱出した現在、私権を得るという圧力がまったく機能しなくなりました。それゆえに、私たちの言葉や考え方、社会のシステムが根底から大きく変革しようとしています。激動の時代の中で、古い言葉や思考や人々の社会の共認事項は、まったく使い物にならないばかりか、社会を混迷させてゆく一方であります。
社会の根底をなすパラダイムが大きく転換していく中で、社会の機能不全を突破すべく、新たなグランド・セオリー(指針)が必要とされていて、それを構成する新たな概念=言葉が不可欠になってきています。そこで「るいネット」で紹介されている新たな言葉=概念をここでご紹介します。現在の学校や家庭、人を取り巻く諸問題の構造を捉えるために、この言葉群=概念群が、どのように現実の諸問題に使えるのか?役に立つのか?をこれから、皆さんに、ご紹介したいと思います。まずは、
外圧(外部世界)に適応すべく内圧が生じること。あらゆる存在はすべて単体ではなく、外圧に対応する形で存在している。例えば、進化史上では外圧(環境)の変化に適応すべく新機能が形成され、新たな外圧状況に適応し得たものだけが生き残ってきた。人々の意識も同様で、やる気や活力なども様々な外圧に対応する形でしか生じない。
※もっと、詳しく知りたい方は、実現論 第一部:前史 イ.可能性への収束=統合をお読み下さい。
さて、この【内圧=外圧(ないあつ=がいあつ)】ですが、私たちの体や心や思考まで、この原理で貫かれています。言い換えれば、生物全般を貫く原理そのものといってもいいでしょう。
今までは、お金が第一とか自分が第一の価値感で覆われた社会でした。一般的に、どんな社会であっても、どんな環境であっても、常に、外から来る圧力=外部世界からの圧力に私たちは晒されていて、それに呼応して、私たちのとる行動や存在が規定されています。その個体の外部世界からくる圧力を【外圧】といいます。
また、【内圧】とは、生体の個体内部で生じるやる気とか活力です。個体の活性化といってもいいかもしれません。
今ある全ての存在(物体も分子も人間も動物も)は、この外圧に適応すべく形作られたものです。学校も家庭も会社も企業も工業製品や商品も、生物の体も、その外圧を受けて、個体の【内圧(=活力)】に変えて上昇させ活性化し、外圧を突破し、それに適応する形で存在しています。今、ここに存在できるのは、その外圧と内圧が等しいから存在できるのです。例外はありません。
例えば、みなさんは、不安とか悩みとかなんかしっくりこないとか、空回りしているとか、友達や学校、会社や家庭でうまくいかないとかそんな風に感じた時はありませんか?この状態の殆どが、【外圧≠内圧】となっているからなんです。例えば、今は、現実の外力は、かつての私権を獲得する圧力や固定観念(旧観念=平和や平等、自由や恋愛等の価値感)から転換し、「廻りからの期待圧力」に変わりました。かつての外圧ばかりに反応して、新しい外圧を観取できなくなっています。現実の圧力認識している外圧と本来、晒されている外圧が異なり、意識上、断層が生じ、廻りが見えない状況に陥ってしまいます。そうして、自分の中に閉じこもり、相手を否定したり、現実を捻じ曲げて自分を正当化して内圧=活力を捏造しようとしてしまいます。すると結果は、【外圧≠内圧】となり、先にあげた現象が生じることとなってしまいます。
人や生物は、外圧=内圧となって、初めて、すっきりして元気になる=適応していくことができるのです。ともに仲間や廻りと共感しあって生きてきた人間で言えば、相手や状況に同化していない(外圧≠内圧)となっている状況は、かなり不安であり、辛い状況であることは間違えありません。そんな状態であるんだと認識できるのです。
では、どうすればいいのか?単純に、<a href="http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=29835&pgh=3″ target=”_blank”>【置かれた外圧状況を把握せよ】なんです。
まず、廻りの人の意見に耳を傾け、どのような外圧がかかっていて、どのような期待がかかっているのかを把握して掴み取り、その外圧を圧力源とし、内圧の自分の活力源とすることです。
学校や勉強などの社会問題に引き付けていえば・・・・・・は続きに書きます。なかなか使えますよ。
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■なんで勉強しなければならないの?なんで不登校が増えるのか?
という疑問が沸くのは、外圧(自分・お金第一の圧力で勉強する)と内圧(みんなの期待に応えるために勉強したい)という内圧とが、分断されているからこんな疑問が沸いてきます。
■学力低下はなんで起こるのか?
という疑問が沸くのは、いままでお金と自分のために勉強してきた外圧が衰弱して、勉強する意欲(内圧=活力)がでてこなくなったからです。
■やりたいことが見つからないのはなんで?という疑問でも、自分のやりたいことは、旧圧力(自分のため、お金のため)であったし、新しい外圧(みんなの期待に応える)が見つからず、活力=内圧が高まらないことを意味しています。
■なんでいじめが増えるのか?
というお題も、自分のため、お金の為という外圧=生存圧力が衰弱し、子供たちの中で、課題がなくなり、一方では、仲間を大切にするという友達間の圧力という外圧の芽生えの中、いじめという課題=圧力として設定して、子供たちがそこに収束したからです。
■学級崩壊が進むのはなんで?
いろんな理由がありますが、学校という既存のシステムが、役に立たなくなったということでしょう。既存の社会システムは全て、古い価値感(私権獲得のための原理)で作られていて、その圧力が低下すれば収束先が胡散霧散します。学校は新しい子供たちや社会状況に適応できなくなり、外圧≠内圧となったための現象だと捉えられます。
このように外圧を把握すると、その現象がどんな構造をしているのかよく分かります。グランドセオリーとは、一般理論。各種の現象を分析するにあたり、全てに共通している論理です。そのグランドセオリーには欠かせない根概念であり、私たちはいつもこの【内圧=外圧】という生物の原理に貫かれていると思ってみて下さい。
そうすれば、不全は解消され、新しい可能性が見えると思います。どうでしょうか?
いまやその外圧が大きく変化しています。それは、自分だけ、お金だけが生命だった生存圧力・私権圧力の時代から、みんなの期待に応える同類圧力=共認圧力へと大きく転換しています。だからこそ、みんなの期待に応えるその期待の中身を把握することがなによりも大切なのです。
そんな風に考えるといろんな事象が分析できます。どうでしょうか?いろいろ使える一般理論。それが、グランドセオリーというわけが分かったでしょうか?使ってみてくださいね。
世の中にはこんなお店もあるようで・・・なかなかいいですね
投稿者 2310 : 2008年11月29日 TweetList
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