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2008年05月22日
現代家族の原点~近代家族誕生の背景に迫る~
これまで、現代家族=核家族という密室空間の問題性を様々な角度から検証してきたが、そもそもの現代家族誕生の原点を改めて掘り下げてみたいと思う。
画像はウィキより拝借
家族というのは、実は法制度によって定められた形。日頃、全く意識する事はないのだが、明確に日本国憲法にもその概要は謳われている。
憲法によって近代家族が誕生したのが、日本国憲法の施行日(1947年5月3日)。同時に、それまでの日本の家族を制定していた家制度(家父長制)は解体された。
え?どーゆう事?
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日本国憲法制定当時と言えば、同時に
・学校教育法施行
・GHQによる財閥解体要求
等が執り行われた年でもある。
要するに、敗戦後のGHQ支配下による、日本の思想・制度改革の延長に、今の家族制度が誕生したのだ。
さて、そうは言っても法律で定められたから今の家族がある、と言ったところでピンとは来ない。
なぜ、そのような制度が定められ、現代の家族形態が定着していったのか?
なぜ、それまでの家制度がわざわざ解体される事になったのか?
そして、
どのようにして現在の家族が当り前、といった人々の共認が形成されていったのか?
この辺りの背景を、しっかりと構造化して行きたいと思う。
その為にも、「近代家族」の誕生を転換点として、それ以前・以後の両軸を相互に掘り下げ、比較検討を行いたい。
1.家制度における「家族」の在り様、あるいはそれらの規範を形成した背景に迫る
・江戸時代の武士、町民、農民
・家父長制を土台として明治時代に法制化された「家制度」
2.近代家族 法制化の中身と、それを可能にした世論形成
・戦後日本の家族制度、その土台となった近代思想
・徹底的な力の基盤の解体
・近代家族の成立基盤~自由恋愛思想とは?~
3.近代家族の抱える構造的欠陥、その根本原因に迫る
・都市化と核家族化。家庭が密室化するまで
・生殖と生産の場の分断(消費特権階級の登場)
・密室化により失われた規範(無圧力化する家庭環境)
・モンスターペアレンツと子育てパパの誕生
4.規範の再生に向けて
・規範とは、みんなの成功体験の蓄積
・共認圧力の必要性
まだまだたたき台なので、今後この追求軸は探索の過程で変わっていくと思いますが、大きな軸として一旦提示しておきます。
大きく、現代家族の系譜を構造化することで、根本問題と既に崩壊しつつある家庭に対する新たな方向性の提示を目標に取り組んでいきたいと思います。
長い追求になるかもしれませんが、お付き合い下さい。
かわいでした。
投稿者 kawait : 2008年05月22日 TweetList
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