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2008年04月14日
子育ての目的が見失われた?
「あなたの子育ての目的は何?」と聞かれたら、何と答えますか? 😯
いくつかの子育てブログでは、「子どもを幸せにすること」や「自立させること」が目標だとされているのですが、何となくピンとこないと感じているのは私だけでしょうか?
みんなにとって、子育ての目的がはっきりしているのであれば、今「子育て不安」が叫ばれたり、少子化の問題にはならないのではないでしょうか?
“子育ての目的”って、はっきりしているのでしょうか?
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私が生まれたのは、第2次ベビーブームの少し前。物心がつくかつかないかという幼い頃は、丁度白黒テレビからカラーテレビに移行した時期でした。高度経済成長が終焉し、豊かな社会が広がっていく時代です。
新しく開発された団地に住んでいたので、周りのほとんどは核家族家庭でした。近所付き合いなど、地域社会もなんとなく残っていましたが、既に家庭は密室化の道を歩んでいたように思います。
そう思った理由は“受験戦争”にあります。母親が近所で同級生の親たちとのおしゃべりで情報を仕入れてきては、「○○君の成績はあなたより良いわよ」「○○君は○○塾に通ってるみたいだよ」「○○君は夜○時まで勉強してるんだって!」
とにかく近所の目や同級生の動向が気になってしょうがなく、家の外では「ウチは全然勉強しなくて、ダメなのよ」とかいいながら、しっかり情報を入手してきては、「○○君に負けてたら恥ずかしいわよ」という圧力を常にかけていましたねー
「勉強しなさい!」 👿
という言葉は、教育というよりも口癖に近かったのではないでしょうか?
とはいいつつ、学校に行っても周りは“受験”という目的がはっきりしており、もれなく私自身もその流れに乗って、少しは勉強したものでした。受験とは当然乗り越えるべき壁で、そのために勉強することが当たり前だったからです。
良い学校へ進学して良い大学に入れば、良い会社に入ることができる。豊かな生活=私権を手に入れるためです。親の世代は、若い頃に戦後の貧困な時代を生きていますから、誰もが自分の子どもにそれを願い、子どもはそのレールに乗って私権追及の道を志したのです。
親の目的も子どもの目的も“私権追及”であり、そういう意味では親も子どもも目的がはっきりしていたと言えそうです。
で、今はどうかというと、凡そどの家庭も豊かな生活はとっくに手に入れてしまっていますね。大企業に入らなくたって十分な暮らしができるばかりか、バイトでだって生活できます。もっと言えば、仕事もしない“ニート”が生きていけるほど豊かな社会になったのです。
あらためて聞きます。今のこの社会において「あなたの子育ての目的は何?」
・・・答えに窮しませんか?
子どもを幸せにする?その幸せの中身とは何なのか?
自立させる?自立した先の子どもはどこに向かえばいいのか?
実は、親自身も収束先(向かうべき目標)を見失っているという状況が現在です。今の社会において、活力を生み出す源がないということ。 🙁 だから、勉強にも活力が出ない 、仕事にも活力が出ない 当然子育てにも活力が出ません
一方で、最近“子育てパパ”のように、父親の子育て参加も増えているようですが、ブログなどを拝見させていただくと、そのほとんどが“自分の子ども”だけを対象にしていることがわかります。そして、子どもに充足を与えるためというよりは親自身が満足するための内容になっていて、目先的な感じが拭えません。
子育て不安の原因として、孤独な母親が一人で育てる自信がないということは一因としてあると思いますが、突き詰めれば、親が子育ての目的を見失ってしまったってことが大きな原因なのではないでしょうか?
「これからの子育ての目的は?」については、後日改めて追求していきたいと思います。
投稿者 hiroaki : 2008年04月14日 TweetList
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コメント
投稿者 Y
>Yさん、コメントありがとうございます。
「実は 子供はほっておいても育ちます」というのは、その通りだと思います。私には子どもが4人いるのですが、初めての子が生まれた時は、あれもこれもと世話をすることばかり考えていました。でも2人目以降は、安心感さえ与えてあげれば自然に育つということに気付きました。
>子供は 預かりものだと思っています
>その預かった子を サポートすることだと思っています。
この考え方は素敵ですね!子どもは決して誰か個人の所有物なんかではなく、社会のみんなの子どもです。だからみんなでサポートして、社会に送り出してあげる。
みんながこんな意識になれば、子育て不安はなくなると想います!
投稿者 hiroaki
いきなり漠然とした返答で申し訳ないですが、
子育てだけでなく、人間が生きる上で全てに関わってくる事ですが、
・周りに左右されない強い精神。
・自己中心にならない。
・快楽を求めない。
現代の日本人は”これ”がかなり欠落しているから今まで自分が発言してきた団塊ジュニア世代の男性に代表されるような、子供に常にべったりと張り付き、慕われたいと子供へ迎合する。下品になる。友達感覚になる。
グローバルな定義で言うと「快楽コミュニケーション」の一部でしょう。
バブルが崩壊し、拝金・偏差値・学力主義よりも心の豊かさが大事だと日本人が目覚め始め始めた90年代中盤当たりからの
「快楽コミュニケーション」は見た目では響きの良い単語に見えますが、
人間関係に大きな問題が発生します。
自己の精神面に厳しさや気合いを入れる能力が著しく低下し、何でもあいまいになってしまう。言葉遣いや服装、精神の乱れからいい年したオジサンが餓鬼のようにバカ騒ぎするのも関係して来ます。
つまり態度や礼儀作法はお構いなしに何でも自分勝手、わがままで振る舞うことが許されると勘違いしてしまう事です。当然、礼儀作法や周りの状況に応じて弁えを実践する事も面倒になります。
また気の合う人同士しかつながりが保てず、違う価値観の人間同士は全く無視されてしまう。
10年以上前の話ですが「若者の科学離れ」も
今後の日本の技術継承や産業発展に関わる問題ですが、快楽主義と無関係では無いことです。
今、非常に残念に感じているのは、
子供の教育や育児、サポートする大人にそういう快楽コミュニケーション性を帯びた者がかなり多くいる事ですね。
イマドキの若い父親だけはありません。
男性の保育士や幼稚園教師も最近は珍しくなくなって来ましたが、まるで自分がスター気分と錯覚しているのか?自分が目立って子供の前で下品な事をしたり、あるいはTVで芸能人がやるような派手なリアクションで子供にウケを狙って、自分が常に慕われたいと言語道断な男性がかなり多くいる事ですね。
他、子供のスポーツ指導員やボーイスカウトの指導員も同様です。
ここから得られる次ステップのキーワードは
「精神鍛錬」「他者優先」でしょう。
これだけで、上記の問題はだいぶ解決すると
思われます。
投稿者 ノリアキ
はじめまして。
初めてこのブログにたどり着きました
で 感じたことを書きますね。
子育ての目的
あるとしたら 自己肯定のできる自分を愛せる心を育てることだと思います。
私も含め 多くの親が 子育てをしていると思いがちですが
実は 子供はほっておいても育ちます
子供は 預かりものだと思っています
その預かった子を サポートすることだと思っています。
そして 自分を愛せるという意味の中にも誤解が生まれないように
自分の限りない可能性を信じ進める子に
そして そのことを 世の中のために繋げていける そんな人を 育てられることが 最高のサポートだと思っています。
そのためには 自分たち親が 自分の可能性を信じて 色々なことに感謝できる自分であるように 心豊かになれるよう 磨いてゆかなければ そんな人が1人でも増え 繋がりかかわり続けて行けたらと思います。
ご一緒に 頑張りましょう。