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子育ての目的が見失われた?

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「あなたの子育ての目的は何?」と聞かれたら、何と答えますか? 😯
いくつかの子育てブログでは、「子どもを幸せにすること」「自立させること」が目標だとされているのですが、何となくピンとこないと感じているのは私だけでしょうか?

みんなにとって、子育ての目的がはっきりしているのであれば、今「子育て不安」が叫ばれたり、少子化の問題にはならないのではないでしょうか?

“子育ての目的”って、はっきりしているのでしょうか?

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私が生まれたのは、第2次ベビーブームの少し前。物心がつくかつかないかという幼い頃は、丁度白黒テレビからカラーテレビに移行した時期でした。高度経済成長が終焉し、豊かな社会が広がっていく時代です。

新しく開発された団地に住んでいたので、周りのほとんどは核家族家庭でした。近所付き合いなど、地域社会もなんとなく残っていましたが、既に家庭は密室化の道を歩んでいたように思います。

そう思った理由は“受験戦争”にあります。母親が近所で同級生の親たちとのおしゃべりで情報を仕入れてきては、「○○君の成績はあなたより良いわよ」「○○君は○○塾に通ってるみたいだよ」「○○君は夜○時まで勉強してるんだって!」

とにかく近所の目や同級生の動向が気になってしょうがなく、家の外では「ウチは全然勉強しなくて、ダメなのよ」とかいいながら、しっかり情報を入手してきては、「○○君に負けてたら恥ずかしいわよ」という圧力を常にかけていましたねー

「勉強しなさい!」 👿

という言葉は、教育というよりも口癖に近かったのではないでしょうか?

とはいいつつ、学校に行っても周りは“受験”という目的がはっきりしており、もれなく私自身もその流れに乗って、少しは勉強したものでした。受験とは当然乗り越えるべき壁で、そのために勉強することが当たり前だったからです。

良い学校へ進学して良い大学に入れば、良い会社に入ることができる。豊かな生活=私権を手に入れるためです。親の世代は、若い頃に戦後の貧困な時代を生きていますから、誰もが自分の子どもにそれを願い、子どもはそのレールに乗って私権追及の道を志したのです。

親の目的も子どもの目的も“私権追及”であり、そういう意味では親も子どもも目的がはっきりしていたと言えそうです。

で、今はどうかというと、凡そどの家庭も豊かな生活はとっくに手に入れてしまっていますね。大企業に入らなくたって十分な暮らしができるばかりか、バイトでだって生活できます。もっと言えば、仕事もしない“ニート”が生きていけるほど豊かな社会になったのです。

あらためて聞きます。今のこの社会において「あなたの子育ての目的は何?」

・・・答えに窮しませんか?

子どもを幸せにする?その幸せの中身とは何なのか?
自立させる?自立した先の子どもはどこに向かえばいいのか?

実は、親自身も収束先(向かうべき目標)を見失っているという状況が現在です。今の社会において、活力を生み出す源がないということ。 🙁 だから、勉強にも活力が出ない 、仕事にも活力が出ない 当然子育てにも活力が出ません

一方で、最近“子育てパパ”のように、父親の子育て参加も増えているようですが、ブログなどを拝見させていただくと、そのほとんどが“自分の子ども”だけを対象にしていることがわかります。そして、子どもに充足を与えるためというよりは親自身が満足するための内容になっていて、目先的な感じが拭えません。

子育て不安の原因として、孤独な母親が一人で育てる自信がないということは一因としてあると思いますが、突き詰めれば、親が子育ての目的を見失ってしまったってことが大きな原因なのではないでしょうか?

「これからの子育ての目的は?」については、後日改めて追求していきたいと思います。

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