甘え⇔安心感⇔委ねる~児童養護施設の内情から~ |
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2008年02月16日
保育園を作れば作るほど、財政難・・・
大阪市は、日本でも有数の待機児童が多い市町村で、「保育園を作ってほしい」という声が、ママさんたちの間でも頻繁に聞こえてきます。
市長も知事も「保育所待機児童の解消」を中心的な政策として掲げているにもかかわらず、なかなか進展しないのはなんでなのでしょう
ポチポチっとしてから、続きを読んで
<保育園の台所事情>
市町村は違いますが、東京都世田谷区のデータがありました。
(「世田谷区の保育施設の特徴」http://www.geocities.co.jp/SweetHome/8047/quest2/data/index.html)
一言で「保育園」と言っても、公立から個人的に行っている小規模なものまで、いろいろありますが、園児1人あたりの運営経費は概ね15万円/月で大きな差はありません。
運営経費のうち、最大の項目は人件費ですが、「児童福祉施設最低基準」で「保育士の数は乳児3人につき1人以上、満1歳以上3歳未満の幼児6人につき1人以上」と決められているために、人員削減には限界があるのです。
一方で保育料は、収入によっても違いますが、認可保育園の場合は最高額で月6万円弱です。無認可保育園になるともう少し高めになりますが、それでも8万円以上になると子供を預けて働いてもペイしなくなりますので、このあたりが保育料の限界となります。
さて、収入(保育料)と支出(運営経費)を比較していただければ一目瞭然ですが、1人子供を預かるたびに、10万円以上の赤字が増えます。
保育園経営は補助金なしには成立しない事業となっており、表1で「区の負担割合」が50%~75%といるのはそのためです。
保育園を作れば作るほど、赤字が増えて財政が逼迫する・・・
これでは、財政難の大阪は待機児童を解消できません
袋小路のような保育事情ですが、どこかボタンの掛け違いがあるような気がします。
きっとどこかに解決策があるはず
投稿者 watami : 2008年02月16日 TweetList
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コメント
投稿者 seiginome
東京は美濃部都政のなごりで保育園の補助が手厚いです。そのためにわざわざ引っ越ししてくる人もいます。東京以外は国基準といって5万円をこえる負担が必要です。保育にかかる費用はそれ以外にもおむつ代をはじめ同程度はかかります。たしかにそう考えると大変です。
ところで東京は母子家庭・父子家庭・生活保護の家庭・さらにいうと育児休業がある公務員に有利な入所条件を取っています。
さらに親と同居しているとか、収入が人より少し多いとか、時間に制限があるとかで預けられないケースが結構あります。
こうした人たちは公立および認可保育園にはいれず無認可保育園に行きます。東京ではこうした無認可保育園という形態が多数あります。昔はベビーホテルと読んだ時期もありました。無認可ということは都の補助金が受けられないということになります。
私はそこに2年ほど子供を通わせていました。どういう運営をしていたかというと資金集めのバザーをみんな(保母と親たち)で2ヶ月に一度くらいやっていました。子供服などはすぐに着れなくなりますから、集める手間をかければただで大量に手に入れることができます。
一方すぐに着れなくなるので需要も多いわけです。それを繋ぐだけでバザーが成立します。それを200円とか100円とかで親たちが総出で売るわけです。まさに共同保育という感覚でやってました。
保育を個人単位で考えるからできないように思います。やりかたはいろいろあるとおもいます。どうでしょうか