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保育園を作れば作るほど、財政難・・・

大阪市は、日本でも有数の待機児童が多い市町村で、「保育園を作ってほしい」という声が、ママさんたちの間でも頻繁に聞こえてきます。

市長も知事も「保育所待機児童の解消」を中心的な政策として掲げているにもかかわらず、なかなか進展しないのはなんでなのでしょう
 
ポチポチっとしてから、続きを読んで

<保育園の台所事情>
市町村は違いますが、東京都世田谷区のデータがありました。
(「世田谷区の保育施設の特徴」http://www.geocities.co.jp/SweetHome/8047/quest2/data/index.html)

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一言で「保育園」と言っても、公立から個人的に行っている小規模なものまで、いろいろありますが、園児1人あたりの運営経費は概ね15万円/月で大きな差はありません。

運営経費のうち、最大の項目は人件費ですが、「児童福祉施設最低基準」で「保育士の数は乳児3人につき1人以上、満1歳以上3歳未満の幼児6人につき1人以上」と決められているために、人員削減には限界があるのです。

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一方で保育料は、収入によっても違いますが、認可保育園の場合は最高額で月6万円弱です。無認可保育園になるともう少し高めになりますが、それでも8万円以上になると子供を預けて働いてもペイしなくなりますので、このあたりが保育料の限界となります。

さて、収入(保育料)と支出(運営経費)を比較していただければ一目瞭然ですが、1人子供を預かるたびに、10万円以上の赤字が増えます。
保育園経営は補助金なしには成立しない事業となっており、表1で「区の負担割合」が50%~75%といるのはそのためです。

保育園を作れば作るほど、赤字が増えて財政が逼迫する・・・
これでは、財政難の大阪は待機児童を解消できません

袋小路のような保育事情ですが、どこかボタンの掛け違いがあるような気がします。
きっとどこかに解決策があるはず

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