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2008年02月03日

甘えない人が自立するのでなく、甘えていいときに充分に甘えた人が自立する☆

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>『育てる』って、子供に何かを教え込むんじゃなく、子供が成長していくために必要な、“安心基盤をつくること”なんですね るいネット『育てる』って何かを教え込むことじゃなくて・・・』より

『子育てハッピーアドバイス』(明橋大二 著)に「子どもの心は甘えと反抗を繰り返して大きくなる」とありました
「「甘え」とは「依存」のこと、「反抗」とは「自立」のこと。この2つを行ったり来たりしながら、子どもの心は大きくなっていく」と記されています

「甘えて、与えてもらった安心」を基盤に、適応としようと主体性は高まってゆく、その繰り返し。確かにそこには何かを教え込んで、引っ張ってゆく過程はないように思います

また、「もし、子どもが不安になって、後ろを振り返ったら、そこには、ちゃんと親がいて、大丈夫だよ、とうなずいてくれる、そういう関係を築いていきましょう」とも記されています

「ちゃんと見てくれている、聞いてくれている、触れてくれている、あぁ大丈夫」という安心感は、生きる基盤のように思います。子どもが育つのに、まず大人が与えてあげるべきものですよね。

続いて、子どもに必要な「甘え」について『子育てハッピーアドバイス』よりご紹介します

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●甘えない人が自立するのでなく、あまえていいときに、じゅうぶん甘えた人が自立するのです

大事なことは、あくまで甘えや自立の行ったり来たりは、子どものペースでなければならないということです。
実際は親も忙しいので、なかなかうまくいきません。ついつい子どものペースでなくて、大人の都合になっています。
やむをえない事情もありますが、本来は子どものペースで行ったり来たり出来ることが大事なのです。

自立の反対は甘えなので、「甘やかさないことが自立」と思われがちですが、自立のものとになるのは意欲です。意欲の元は安心感です。安心感はどこからくるかというとじゅうぶんな甘えからです。そこから出た安心感が土台になって意欲が出て、自立に向かうのです。
甘えていない人が自立するのではなく、甘えていいときにじゅうぶん甘えた人が自立するのです。
逆じゃないかと思われる人があるかもしれませんが、わたしたちが自立につまずく子供を色々見ていると、どこかで、小さい時、甘えていいときに、甘えられなかった、ということが多いのです。

小学生のうちはじゅうぶん甘えていい時期です。
甘えていいときに、しっかり甘えた子がしっかり自立するのです。

 甘え→安心感→意欲→自立

●10歳までは徹底的に甘えさせる。そうすることで子どもはいい子に育つ。

子供にとっても大人にとっても、およそ人間が生きていくうえで、甘えは絶対に必要なものです。
甘えは一言でいうと、相手の愛情を求めることです。

甘えが満たされるとき、自分は愛されていると感じ、また自分は愛される価値のある存在なんだと感じます。
相手に対する信頼と、自分に対する信頼(自己評価)が育ちます。
それが安心感につながります。

相手を信じることの出来る人は、思いやりを持ち、深い人間関係を築く事が出来ます。
甘えが満たされないとき、相手に怒りが生じ、それが高じると、自分は甘えさせてもらえるだけの価値の無い人間なんだと思います。
それが続くと、周囲に対する不信感や怒りとなり、自己評価が低くなります。
そういう人は、相手を信じることも、甘えることも出来ないので、人間関係が希薄になり、さびしい人になります。攻撃的になったり被害的になったりしやすくて、すぐに人と敵対する人もあります。

●「甘やかす」と「甘えさせる」は、どう違うのか

「甘やかす」と「甘えさせる」を区別する事が、子育てのキーポイントといってもいいくらいです。

「甘やかす」…してはならない。過干渉、過保護ともいって、大人の都合で支配すること。
「甘えさせる」…よいこと。必要なこと。子どものペースを尊重すること。

○情緒的な要求(スキンシップや赤ちゃん返り)を受け入れる
×物質的な要求(金やもの)をそのまま受け入れる

○子どもがどうしてもできないことを手伝ってやる
×できることをさせないで、大人がやってしまう

○どうしてもがまんできないことを助けてやる
×がまんできることをがまんさせない

実際には区別の難しいことも多いので、そのつどこれが「甘やかす」なのか、「甘えさせる」なのか、考えていく必要がありますね。

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子どものありのままを全て受け入れることが、安心感に繋がって、その安心感を元に、まわりや仲間、社会へと適応してゆけるようになる じゅうぶんに甘えさせてあげることって大切ですね
また、“「甘やかす」と「甘えさせる」を区別する事が、子育てのキーポイント”にも同感です 規範が喪失した現代では、つい自分に都合のいいように子育てして、それがまかり通る。「なにを求められているのか?」という期待がつかめていれば「甘やかす」「甘えさせる」の判断軸も出来上がってきそうです

子どもたちが適応してゆくのに必要な「甘え→安心感」
その「甘え→安心感」は、母親ひとりではつくり出せない。じゅうぶんに甘えさせてあげて、安心感を与えるには、家庭を超えて、み~んなで作っていかないとなぁとも思いました

投稿者 nakamenta : 2008年02月03日 List   

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コメント

>自立の反対は甘えなので、「甘やかさないことが自立」と思われがちですが、自立のものとになるのは意欲です。意欲の元は安心感です。安心感はどこからくるかというとじゅうぶんな甘えからです。そこから出た安心感が土台になって意欲が出て、自立に向かうのです。

まさに目から鱗です。
「甘えるな!そろそろ自立しなさい」と何回も言われたことがありますが、違うんですね。
「甘えろ!そして自立しなさい」に訂正しなきゃ。

甘え ⇒ 安心感 ⇒ 意欲 ⇒ 自立へと続く構造に加えて、次のような構造もあるのかなと感じました。

甘えさせてくれる親を子どもは大好きになります。
どんな子どもでも、大好きな親であれば悲しませたくはありません。むしろ喜ばせたい感情に包まれると思います。(テストで100点とったときのように)
喜ばせたくなると、親のことをもっともっと深く愛し考えるようになり、親が心底望んでいること(自立など)に気づくのではないかと。

投稿者 カルマン : 2008年3月15日 22:03

nakamenta様

はじめまして。
1万年堂出版のトシと申します。

「甘え」とは「依存」、「反抗」とは「自立」、
子供はこの二つの間を行ったり来たりして成長するんですね。

甘えさせることは、甘やかすこととは違いますので、
大いに甘えさせることの出来るようにしたいですね。

1万年堂出版のブログで紹介させていただきました。

http://spn61170-02.hontsuna.net/article/2080068.html

よかったら遊びに来てください(^^)ノ

投稿者 トシ : 2008年8月15日 10:36

本当のことをずばっと言ってくれたと爽快感を覚えました。
応援してます。

投稿者 yt : 2009年3月12日 09:16

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