家庭が密室化したのはなんで?~専業主婦⇒消費特権階級が出来るまで・・・(1) |
メイン
2007年11月11日
家庭が密室化したのはなんで?~専業主婦⇒消費特権階級が出来るまで・・・(2)
社会状況からは、大量生産⇔大量消費までは読み取れるが、
なぜ、専業主婦⇒消費特権階級化していったのか?この辺りが、イマイチ見えてこない。
続きを読む前にポチ・ポチとお願いします。
農村では、まず、食べるために(生きるために)、女も子供も何らかの形で仕事に従事していた。専業主婦もいただろうが、いわゆる家事・育児に追われていたものと思われる。
戦後復興期は、正しく生きるために職を求めて都市に流入。
その後、高度成長期=近代市場が拡大=私権獲得の可能性が広がるにつれて、お金そして肩書き(身分)という私権の獲得に邁進する。その根底には、自分の女を獲得するという意識が働いていた。女は結婚を通して私権を獲得するために、より上位の(私権獲得能力の高い)男と結婚することを求めた。
その背景には、戦後のGHQによる近代思想である自由、平等、個人主義という思想教育があり、テレビが洗脳装置として、その思想を刷り込み、さらに、優雅で華やかなアメリカの生活文化、そして恋愛ドラマを垂れ流す。
家電製品を手に入れ団地、マイホームに住むことが豊かさの象徴でもあるかのように皆に思い込ませたし、疑いもしなかった。
私権獲得の最終目的である結婚は、家父長権という家制度が壊され、お見合いから好き嫌いで相手を選ぶ自由恋愛そして、恋愛結婚へと移行する。
都市部では、農村のように、生きる糧である農地がある訳でもなく、賃金労働者として余儀無く働かされる根無し草状態。
女も働き場を無くし、むしろ、働かなくても生活できる専業主婦を望み、そして、家電製品、マイホームを手に入れたいと言ったより要求度の高い女=消費特権階級が出来上がる。
その背景には、嫁さんに楽をさせる=何もさせないで、優雅な生活が出来るように養えることが、男の甲斐性であると言う男の意識があり、モーレツ社員として働きまくり、女の要求にとことん応えようとしていたし、応えた。
当時の“いい男”とは、私権獲得能力の高い男。
そして、“いい女”とは、“性幻想を抱かせその“いい男”を獲得できる女=性的商品価値の高い女”。もっと言うと“要求度の高い女”と言えるのではないだろか?
そんな女を手に入れたことを男は自慢さえしていた。
投稿者 sodan : 2007年11月11日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2007/11/388.html/trackback