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2007年11月12日

【図解】家庭が密室化したのはなんで?

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今回は、家庭問題:幹になる認識の固定化(図解化)
に倣い、『家庭が密室化したのはなんで?』についてネットサロンにて議論をし、図解化を試みました。

根元を辿ればまだまだ遡れるのですが、大きくは近代市場拡大以降の家族形態の大きな変遷をたどってみました。

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 近代市場拡大 ==>私権闘争正当化の為の近代思想
 |    ∥           (個人主義思想)
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 |    ∨               ∨
 | 万人に私権獲得の   自由恋愛思想の蔓延
 | 可能性が開かれる        |
 |    ∥               ∨
 |    ∥         性的商品価値の肥大化
 |    ∥               ∥
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 |   私権・幻想価値を求めて都市に人口流入
 |             ∥
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 |       根無し草の男と女の唯一収束
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 |          核家族の誕生
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貧困の消滅――>消費特権階級の登場
 (1970年)     (専業主婦・子ども)
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私権の衰弱――>父権の衰弱<性権力肥大
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家庭の無圧力化―>消費者自己中化
     |         |
     ∨         ∨
    密室家庭の誕生  

※矢印の意味

 原因       不全
  |        ∥
  ∨        ∨
 結果     可能性収束

{補足}
現代の家庭ではモンスターペアレンツという、自己中化の末期症状のような家族さえ生まれつつある。
しかし、図解化によって整理した『密室家庭の誕生』は、直接的には1970年の貧困の消滅というパラダイム転換(構造的変化)による所が大きい。

また、核家族誕生当初は、家庭そのものが私権圧力・貧困圧力に晒されており、家族として立ち向かうべき外圧=共通課題が存在していた。

ところが、貧困の消滅と同時に家庭を取り巻く外圧が無効化した。当然、家庭の中に共通課題が無くなってしまう。

それどころか、消費の王様・お姫様と化した家庭は、企業にとって最大の顧客となってしまう。彼らが、その後企業や社会に対し、要求主義の塊となって行く事も、容易に想像できる(事実、今現在のクレーム社会の主役は、文字通り家庭の主婦がその中心である)。

生産(闘争)と家庭(生殖)の場の分断は、より一層核家族家庭の形骸化を推し進める形となり、いまや形だけの家族は社会適応という観点から、最も不適応な形でしかない、とも言えるだろう。

密室家庭の誕生以降、現代に至るまでに様々な問題が発生している。今後も、上記のような形で密室家庭発の社会問題を構造化(図解化)し、問題解決の一助となるべく修練させていきたい。

図解についての質問、気付き等ありましたら、ぜひコメントお願いします。

かわいでした。

投稿者 kawait : 2007年11月12日 List   

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