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2007年11月10日

家庭が密室化したのはなんで?~専業主婦⇒消費特権階級が出来るまで・・・(1)

戦後高度成長期、近代市場の開放によって、私権(お金、肩書き、女)獲得の可能性が開かれたのは、何も男だけに限った話ではない。
女にとっては、私権を自ら獲得すると言うよりは、結婚し家庭を通じて私権(主にはお金→物的豊かさ)を獲得していった。

評論家の斎藤美奈子はこう分析する。
“戦前の良妻賢母教育なんてものは、たかだか絵に描いた餅であり、大多数の女性はその恩恵に浴してなどいなかった。……高度成長は、こんな庶民の娘が成り上がる(階級を上げる)機会をつくったのだ。……右肩上がりの経済成長を背景に、下町や農村に住む庶民の娘たちまでが、女学生→職業婦人→主婦の出世コースにわれもわれもと押し寄せたのである。この動きをだれが止められただろう。望んでも手のとどかなかった夢の暮らしが、やっと手に入るのですぜ。”

ここで言う、階級とは、正しく専業主婦⇒“消費特権階級”ではないでしょうか?

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1953年にテレビの本放送が始まる。

1955年に冷蔵庫・洗濯機・掃除機という新しく登場した家庭電化製品が「3種の神器」と呼ばれ、「家庭電化時代」が流行語になる。

これら家電製品の普及率はすさまじかった
1950年代半ばに登場した「3種の神器」は、わずか10年足らずで半数以上の家庭へ普及し、60年代末には9割の家庭が手にするようになった

また家電製品と平行して、団地やマイホームといった新しい住宅環境が登場する。
58年「団地族」が流行後になる。その多くは地方から都市への流入者であり、彼らが戦後日本の新しいコミュニティを形成し始めたのである。

そして電化製品と住宅環境は一体になって普及し、人びとの生活を大きく変えていった。人びとは働いて得た賃金を家庭環境の充実に当て、そのために働くようになる。社会に対する関心から個人生活に対する関心へと移行していくのである

それを、扇動したのが、戦後、アメリカの最大の武器と言わしめたアメリカ文化を映し出した『テレビ』である。『テレビ』の出現は、家庭を一気に変化させた。

当時の大型家電製品も団地生活も、全てはアメリカ郊外の中流階級の生活をモデルにしていた。アメリカで広まった生活様式が日本にも輸入されたのである。
 アメリカで開発された住宅や家電製品は、「アメリカ型」の生活として、アメリカで製作されたホームドラマによって宣伝された。それが貧しい生活を送る日本人にとって輝かしく見えたのも無理はないだろう

例えば、当時、洗濯機を購入した時の様子

“・月賦で買った洗濯機が届いた。ほんとうに感動してただ呆然と立ち尽くした。洗濯機の中をいつまでものぞきこみ、機械ががたがた廻りながら私の代わりに洗濯してくれるのを、手を合わせて拝みたくなった。こんなぜいたくをしてお天道さんの罰が当たらないかと、わが身をつねって飛び上がった。”

結婚は、したものの

地方から都会へ上京して結婚したものの、周囲は見知らぬ人ばかりだった。そうした中で専業主婦たちは、真新しいキッチンで家電製品を使いこなしながら夫や子どもの帰りを待つことで、「私が私である」という感触を得るようになったのである

引用元:生き抜く21世紀2007 ソノリョータ長文サイト
より、抜粋、編集。

(参考)
戦後、家庭婦人=専業主婦のテレビの視聴時間が1960年には、1時間20分、1975年には、5時間近くにも達している
家庭婦人の生活時間の推移 より
<a リンク:文部科学省「白書」より

(続く)

投稿者 sodan : 2007年11月10日 List   

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