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2007年10月08日
活力ある、評価を受けている学校の事例
10月1日の、わっと さんの記事を読んで、紹介されている学校以外で、今、評価を受けている活力ある学校の事例を調べて見ました。 😀
「活力ある、評価を受けている学校の事例」:るいネット・STPさん
内容は、日経ビジネス2007年5月28日号に掲載されている、成功している学校の事例が抜粋されています。
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1.京都市立堀川高等学校
現在校長の荒瀬氏が教頭だった時に中心となって1999年に「人間探求科」と「自然探求科」を新設した。その1期生が結果をだし、国公立大学の現役合格者数が6人→106人と激増。今では、京都市内の有名私立高校を脅かす存在である。彼は、学校が変わった理由は、教師のモチベーションを最大限発揮させたことと言う。
成功した事例を抜粋すると、①合議制の職員会議を断行
実は、文部科学省や教育委員会は、職員会議での合議を認めていない!
これを改め、職員会議を合議制とした。この話し合いの文化は校長、教師間だけでなく、教師と生徒間でも話し合いで決めていくようになった。
(参考までに・・・)”職員会議”を調べてみると、学校におかれる職員会議については、学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)の第23条の2に定められており、次のように特徴づけられている。
1.学校の設置者の定めるところによりおかれるもの。
2.校長の職務の円滑な執行に資することを目的とする。
3.校長が主宰する。
私は、職員会議とはみんなで議論する会議と思っていたが、単なる校長の補助機関であるとは驚きでした。 😮
②探求基礎の授業の開始
各人が自分で決めた研究テーマを期末の発表に向けて進める。1クラスに4人つく教師は、教室を歩き回り、一人一人の面倒を見る。研究課題の設定は、各人が感じるなんで?たとえば、「人の涙を見て起こる感情についての考察」みたいなものから「赤土への吸着を利用したリン酸イオン溶出抑制法の開発」なものまで。教科書の範囲をはるかに上回るため、教師も専門書を読みあさり、時には大学の研究室にも質問して追求する。教師も生徒も必死で勉強し答えを出していく。
2.東京都杉並区立・和田中学校
校長である藤原氏は、リクルート勤務をへて2003年に東京都では始めての民間人から公立中学校の校長に就任した。就任後の4年間で、和田中の学力は大幅に向上した。区内でワースト3の常連だったのが、トップクラスへと一気に駆け上がった。
彼は校長という学校のトップマネジメントの取組みがカギと自負する。教育改革の議論は常に法律や制度の壁にぶつかり無力感をいだく教育関係者もいるが、校長がまず行動すれば学校はかえられるというのが藤原氏の主張。ただし、当初はそう簡単ではなく、教師との対話のなかで、現状の教師の置かれている状況、あまりにも課題が多いことに気づいた。授業、部活の顧問、生活指導・・・。特に最近は一部の自己中親からのクレーム対応などなど。また、文部科学省、東京都教育委員会、杉並区教育委員会などからのたくさんのアンケート。
それに対して採用した方針は、
・問題処理・クレームは校長がまず直接対応して状況把握
・不要なアンケートも校長が取捨選択
・外部人材の積極活用+NGOで生徒に密着指導 (制度の壁で、教師の数は簡単には増加させれない)
・総合学習、道徳を「よのなか科」という授業に変えた。ここでは、現実社会に存在する問題を扱う。時給と年収の関係、ホームレス、自殺を考える。コンセプトは学校で子供を社会化する。現実社会に存在する問題に子供が正面から向き合うことが必要。授業には、希望する保護者や教育関係者も参加し、教師を目指す大学院生も授業運営をサポートする。社会には授業と違って一つの答えだけではないと説く。
以上2つの学校の事例を調べてみて、共通して感じることは、
・序列原理から共認原理(話し合い)に転換したこと。
・制度のせいにせず、現実直視してどうしたら実現するか?の実現思考
・校長+教師+生徒+(保護者)が課題に対して一体となっている。
その中で、それを自分たちの活力源にしている。
読んでみると、評価を受けている学校では、先生も生徒も同じように課題を前向きに捉え、そこからどうすれば実現できるかを考え、実践している。それがこれらの学校の活気にあふれる様に繋がっていると感じました。 :tikara:
投稿者 hoop200 : 2007年10月08日 TweetList
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コメント
投稿者 匿名
1の事例はともかく2の事例は話し合いの事例ですか?トップの意識改革の事例だと思うのですが。
そもそも、職員会議は長らく日教組を母体とする左翼教師に実権を握られ、ひどい状態が続いていました。これに対し、文科省はもっと校長が主導権を握るようにとお触れを出していましたが、未だに沖縄のように特定の政治勢力が学校を支配しているところもあるようです。
何でもかんでも話し合いにすれば良くなるというものではないのです。何しろ、子供のことや学校のことより、自分たちのイデオロギーを実現する事の方が大事、という教師も少なくないのですから。
恐ろしいことに、昔は職員室に日教組旗が掲げられたりしてたんです。