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2007年09月23日

またか!Σ( ̄ロ ̄lll)10代 ~10代の“親殺し”に対する“なんで?”~

またか!Σ( ̄ロ ̄lll)10代 シリーズ 第2弾!です!! 
なっつんさん が上げてくれた事件以外にも、10代による似たような“親殺し”の事件があります。

記憶に新しい
会津若松頭部切断母親殺害事件(2007年5月) リンク

奈良家族三人放火殺人事件 (2006年6月) リンク

これら貧困や相続に関係しない所謂短絡的な“親殺し”事件に対し、まずは、それぞれの事件の概要を下段にまとめておきます。

そして、これらの事件から感じるいろいろな疑問:“なんで?”を、短絡“親殺し”事件の“ハシリ”とされる80年金属バット殺人事件との対比を通して挙げていき、議論⇒追求のきっかけになればと思います。 :tikara:

1.親に対する殺意がおこるの・・なんで?
  普通動物の本能レベルでは、同類を殺すことはないのに・・・

2.殺意は起こったとしても、歯止めがきかないの・・なんで?
  普通「人殺しはいけないもの!」と思うはず・・・

3.犯行前は計画的なのに、犯行後のことは考えていないの・・なんで?
  逆に、’80の事件では、犯行は直情的だが、犯行後は別人の犯行に見せかけている・・・

4.犯行が冷静、犯行後も罪の意識に捉われないの・・なんで?
  普通かなり動揺するはず

5.悩んでいたのなら他の人(友達や親戚など)に相談しないの・・なんで?
  殺すほどの悩みなら、誰かに相談してアドバイスをもらうのが普通では?・・・

6.そんなに現状がつらいのなら「家を出よう!」と思わないの・・なんで?
  昔であれば、親子の対立からの家出はよく聞いた話・・・

7.なんでもう少し我慢できないのか?
  今はつらくても、もう少し我慢すればいずれは社会人として家を出ることができるはず・・・

8.父親との対立が多いの・・なんで?
  (河内長野は例外?)

9.それなのに、そのほかの家族も巻き添えにするのは・・なんで?
  特に、母親に対しては「うらみは無かった」といいながら、包丁で数十回も刺すなど・・・

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◆80年金属バット殺人事件(1980年11月)
犯人:予備校生(2浪) 男 20歳 (次男)
被害者:両親(死亡)
凶器:金属バット(身近にあった)
犯行の直接的動機:「大学も行けないくせに、酒をくらいやがって。お前のようなドロ
            ボーを養っておくわけにはいかん。明日にでも、この家を出て行
            け」怒鳴りつけられカッとなった。
犯行の背景:父、兄に対する劣等感→常日頃できない自分を罵られていた。
        酒に相当酔っていた。
犯行後の行動:金属バットを風呂場で洗い返り血を浴びた服を着替え、室内を荒らし
         て強盗殺人に見せかけるべく第一発見者を装った
家庭環境:父:1934年生(46歳):東大卒→建材メーカー支店長
     母:1934年生(46歳):短大卒
     兄:早大卒
     父方の親戚含めエリート一家
     夫婦仲:「○○が二浪しているのは、頭の構造が短大しか出ていないお前
          に似たんだ」と当り散らしたこともあったらしい。→仲はそんなに良く
          はなかったと思われる。
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最近の事件の概要は後段にまとめています :confused:
その前に:o ポチっと押してから続きを読んでね
   

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◆河内長野市家族殺傷事件(2003年11月)

犯人:18歳男子大学1年生
 (当時交際していた16歳女子高生も殺人予備の疑いで逮捕:2人は幼なじみで9月初めから交際。)
被害者:母親(死亡)、父親と弟(重症)
凶器:包丁(数日前に購入)
犯行の動機:一緒に死にたかった。付き合い始めたばかりで少しは一緒に暮らした
        かったが、金も場所もないので家族を殺害して住もうと思った。犯行直
        前母親に、死にたい、病院へ行こうかと思うと言ったらあほかと軽く
        あしらわれた。
犯行の背景:2人にはゴシックロリータ趣味、自傷癖という共通点があった。
犯行後の行動:父親の車で逃走した。少年は少女を電話で呼び出し、少女の自宅
         付近で落ち合った。
         少女宅近くで車に乗せ、逃走資金の確保のため少年宅に向かった
         もの。後部座席には着替えなどが入ったかばんが置かれていたとい
         う。
家庭環境:父:1957年生(46歳):会社員
      母:1960年生(43歳)
      弟:1989年生(14歳)
      家庭環境の詳しいことは分からないが、少年は、親に憎しみは持っていな
      いと供述。少女も弁護士に、親は邪魔ではなかったと話す。
      少年は母親の腹部を刺し、ほぼ絶命状態なのに頸動脈にも切りつけてい
      た。
      逃げ回る弟へも、目などの顔面のほか腹部も刺していた。家族に恨みはな
      いとの供述と犯行の執拗さに隔たりあり。
      少年は私立高では目立たないおとなしい生徒で放送部に所属。放送機材
      を扱う仕事を希望し、今春私立大に進学するも9月以降は欠席しがち。

      少女は成績トップクラスで他の生徒に尊敬されるような存在。中学時代は
      生徒会役員。礼儀正しく無断欠席なし。事件への関与を周囲は驚く。

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◆板橋両親殺害事件(2005年6月)
犯人:15歳男子・高校1年生
被害者:両親(死亡)
犯行:寝ている父親を鉄アレイと包丁で殺害。その直後に母親に見つかり、母親を包
    丁で数十箇所刺し殺す。両親を殺害後、部屋にガスを充満させ、電熱器とタイ
    マーを使い爆破。
犯行の動機:「父親が自分をばかにしたので殺してやろうと思った。母はいつもハード
        な仕事をしていてかわいそうだった。母がいつも死にたいと言っていた
        ので殺した。」少年は親が冷たくなった、仕事の手伝いでこき使われたと
        供述。警察は、親への恨みが犯行動機かとして調べを進めている。
犯行の背景:両親からの虐待の積み重ね。
        「テレビゲーム機を父に壊された」「寮の仕事を手伝わせておきながら、
        父は部屋でパソコンをしていた。憎しみがわいた」(1審裁判)。
犯行後の行動:少年は、犯行後自宅を出て、軽井沢のホテルに一泊し、さらに草津温
         泉の旅館に行き、1万3千円の部屋に泊まり、翌朝、ホテルの通報に
         より逮捕された。
         少年は、「以前テレビで見た草津の温泉に入りたかった」と語る。
         ホテルでは正直に住所を書く。逮捕時の所持金は3万円ほど。
家庭環境:父:1961年生(44歳):会社員
      母:1963年生(42歳)
      「母がいつも死にたいと言っていた」ということから夫婦仲は決していいもの
      ではなかったと思われる。
      両親は口数が少ない、特に母親は無口。父親は責任感の強い人と、近所の
      人は語っている。
      少年は、周囲から礼儀正しい、普通の子、おとなしい、生真面目と評価。

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◆奈良家族三人放火殺人事件(2006年6月)

犯人:16歳男子・高校1年生
被害者:母親(38)、小学2年の弟(7)、保育園児の妹(5)(死亡)
犯行:自宅に放火、「1階のあちこち(寝室の真下の台所や階段近く)にサラダ油をま
   いて火をつけた」
犯行の動機:今月行われた中間試験でも英語の成績が下がりました。校長の話によ
        れば気にするほどの低下ではないということでしたが。少年はテストは
        良くできたと父親にウソをついていました。犯行の翌日は保護者会が
        予定されており、保護者会に母親が参加すればウソがばれると考えた
        ようです。
犯行の背景:「何もかもが自縄自縛(の状態)になり、嫌になった」「全てを無くしてしま
        いたい」「リセットしたかった」と語っているといいます。勉強のこと以外
        にも、父親に対してはクラブ活動の剣道や学校のことなどさまざまな問
        題で不満を募らせていたよう。
犯行後の行動:長男は22日午前3時ごろ京都市左京区の女性(60)宅に侵入。
         午前7時45分ごろ、居間でテレビを見ていたところを女性に見つかり、
         110番で駆け付けた下鴨署員に取り押さえられた。
         所持金はゼロだった。長男は「サッカーW杯を見たかった」と供述。
         逃走中ながら、この日午前4時試合開始のオランダ-アルゼンチン
         というサッカーファン注目の一戦を見たくて仕方なかったようだ。ほか
         には「腹ぺこだった」「テレビを見ているうちに寝てしまった」と話した。
家庭環境:父:1959年生(47歳):医師
      母:1968年生(38歳):医師・再婚(1996年)
      弟(7歳・小2)
      妹(5歳・保育園)
      実母:不明
      実妹:不明(実母と暮らす)
      ・父は勉強部屋を「ICU(集中治療室)」と呼び、小学校の時から夜遅くまで
       付ききりで(ときに殴りながら)勉強を教えていた。
      ・週1、2回の頻度で暴力行為を受けていた。(竹刀や定規or素手)
      ・使っていたテレビゲーム機を取り上げて破壊したり、友人らの訪問中に
       長男に命じて勉強をさせることもあった。
      ・長男を祖父母に預け,両親と下の子2人だけで旅行に出かけていた。
      ・後妻とは不倫カップルで,前の奥さんを追い出して結婚した。(マスコミ報道)
      ・父親は病院の当直勤務中で不在だった というのは嘘、今も不倫。
       (マスコミ報道)。
      ・旅行や遊びに出かけるときは長男を除く家族4人で行き,長男は祖父母
       宅に預けていった。
      ・長男は放課後真っすぐに帰宅せず、よく町内にある父親の実家に立寄っ
       ていた(近所の人)
      ・小学校時代から成績優秀、スポーツも得意、性格も明るい人気者。
      ・小学校の卒業文集では、医師である父親にあこがれ、自分も大きくなった
       ら医者になりたいと語っている。
      ・小学校卒業後、関西でも有数の進学校である奈良市の中高一貫の進学
       校に入学。
       しかし入学後は、学校内では中程度の成績にとどまり、教育熱心な父親
       からたびたびしかられていたといいます。

***********************************
◆会津若松頭部切断母親殺害事件(2007年5月)

犯人:17歳男子・高校3年生
被害者:母親(死亡)
犯行:母親の首を包丁で刺す。その後、母親の首と右腕の肩付近をのこぎりで切断
   し、右腕はスプレー缶で指先まで白い塗料で着色し、入口近くに置いてあった
   プラスチック製の植木鉢に、指を上向きにした状態で土に差し立てた。
   また、左腕も切断しようとした痕跡があった。
犯行の動機:「世の中からテロや戦争がなくなればいい」、「誰でもいいから殺そうと
        思った」、「ホラー映画を見ている内に人を殺してみたくなった」、「遺体を
        バラバラにして、壁からつるそうと思った」、「グロテスクなものが好きだ」
        などと供述。
        ・「学校に行けと母親がうざかった」
        ・「食事の支度や食器の片付けをしない弟を殺そうと思った」最初は弟を
         殺すつもりだったらしい。
犯行の背景:4月20日に市内の病院の精神科を一人で訪れ、不眠や学校に自分が
        なじめない事を訴えていた。4月27日には担任がアパートに行ったが、
        留守で会うことはできなかった。
        担任が少年の携帯電話にかけても少年が出ることはなかった。
        その後5月1日には母親と別の病院に行き、「精神的に不安定なので、
        登校を強く促さないように」と言われていた。
        事件直前までうつ病の治療を受け、抗不安薬などの薬物を服用してい
        た。
犯行後の行動:切断した頭部を入れた通学用カバンを自転車の前籠に入れ自転車で
         移動。午前2時半ごろ市内のカラオケ店に入り、携帯電話から掲示板
         に書き込み。少年はインターネットでチャットを行ったり、自分の負傷
         した腕の画像をネット上に流したり、ネット上で使用していたハンドル
         ネームでメールを送信したりしていた。少年は調べに対し「朝になった
         ら自首すると決めていた。自首するまでの暇潰しだった」と供述。
         SNSに4月上旬に書かれたプロフィールには「現世を離れることになり
         ました。勿論、天国へではなく地獄へ向けて」「よく私のような痛い
         輩にお付き合い頂きました。心より感謝しております」と書かれてい
         た。
家庭環境:父:年齢わからず:(農協)団体職員
     母:1960年生(47歳):元保育士、現在は自治体の臨時職員
     弟:高校1年(容疑者と同居)
     弟:中学1年
     祖父母

     少年は中学校時代、スポーツ万能で欠席もなく成績も優秀で性格も明るく、
     何事にも一生懸命な優等生であった。県スキー大会の複合とジャンプでは
     上位入賞を果たしている。
     だが、中学2年に受験勉強のためジャンプをやめている。通った中学は1クラ
     ス20人足らずの小規模中学校であったが、中学校の校長は「文武両道。
     あらゆる分野で活躍していた」と少年を評している。

     高校入学の頃から少年には精神的な不安定さが目立ちだす。
     また、一家は2007年2月7日に自宅が土砂崩れ被害に遭っていた。
     高校3年になってからは5日間登校しただけで、2007年4月13日を最後に
     登校していなかった。
     4月半ば「同級生から嫌がらせされていて、学校に行きたくない」「親には
     相談できない」と別の学校に通学する親しい友人に漏らしていた
***********************************

今のところ、調べられた情報はここまで。
他に情報があれば、お寄せください
また、肝心の京田辺警察官殺人事件の概要については時間がなくて集めておりません。
どなたか、整理してくれたら助かります

これからは、前段で挙げた“なんで?”の追求にも向かっていくつもりです。
皆さんのご意見も募集しています 😀

投稿者 sashow : 2007年09月23日 List   

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コメント

コメントがはじかれたようなのでもう一度。
http://kangaeru.s59.xrea.com/G-sonzokusatu.htm
によると尊属殺人はあんまり増えてないみたい。
一柳の事件は親殺しの走りではなく、それ以前にもずいぶん発生している。
そもそも未成年による親殺しは年間数件で稀な事件。「貧困や相続に関係しない所謂短絡的な“親殺し”事件」というカテゴライズは、各事件についての詳細な検討が必要だと思います。

自分で調べてみたがだいたいあってる↓
http://hakusyo1.moj.go.jp/nss/list_body?NSS_BKID=28&NSS_POS=162&NSS_QUERY_ID=8716
1955年 S30 49
1956年 S31
1957年 S32
1958年 S33
1959年 S34
1960年 S35 47
1961年 S36
1962年 S37
1963年 S38 72
1964年 S39 86
1965年 S40 95
1966年 S41 83
1967年 S42 56
1968年 S43 70
1969年 S44 75
1970年 S45 80
1971年 S46 71
1972年 S47 99
1974年 S49 38
1975年 S50 44
1976年 S51 48
1977年 S52 51
1978年 S53 50
1979年 S54 50
1980年 S55 64
1981年 S56 48
1982年 S57 52
1983年 S58 47
1984年 S59 56
1985年 S60 35

投稿者 (゚ー゚*) : 2007年9月25日 12:03

コメントありがとうございます!

>「貧困や相続に関係しない所謂短絡的な“親殺し”事件」というカテゴライズは、各事件についての詳細な検討が必要だと思います。

私も、過去の事件を数件調べて、80年以前は「貧困や相続などに関係した事件」が多かったとしましたが、もう少し調べておいた方がいいかもしれませんね。

ありがとうございます!

過去の事件も含めて、追求課題として生きたいと思います。

また、尊属殺人についての情報ありがとうございます。ここから“親殺し”の件数や事件の背景の共通項など分かれば、現在との対比ができると思います。

また、情報があればお寄せください!

投稿者 sashow : 2007年9月25日 16:35

1995年以降の親殺しの統計が見たいんだけど、無いんですよね。。。ほとんどの犯罪類型は昔に比べると減少しているので、おそらく減っているような気がするんですが。
警察庁にでも聞いてみようかな。

投稿者 匿名 : 2007年9月25日 18:46

>1995年以降の親殺しの統計が見たいんだけど、無いんですよね。。。ほとんどの犯罪類型は昔に比べると減少しているので、おそらく減っているような気がするんですが。

少年犯罪の件数自体は昔に比べ半分位に減っているということは、なにかで見たことがあるんですが・・・また探してみます。

その内、親殺しはとなると・・・?

それに関するいいサイトを見つけたので、そこから調べる必要があります。
『事件史探求』http://gonta13.at.infoseek.co.jp/index.htm
というサイトにいろいろ乗っています。

ここに参加の皆さんで、興味ある方!是非、是非、まとめてみてください!!
勿論、私も時間を見つけて、やってみます!!

投稿者 sashow : 2007年9月26日 01:21

初めまして。ここのるいネットは
すごく共感できるのもあって楽しいです。
でも目に見えないもので殺人が起きていると
推測してしまいます。動物の基本の
情報としての基礎はわかったけど、科学が発達して電磁波で脳の回路を壊されている
という認識をしたほうがいいと思います。
殺人は実は減っていないと思う。
行方不明や自殺は何かまきこまれている
可能性あるとおもう。

投稿者 けん : 2011年2月15日 10:10

けんさん、コメントありがとうございます!!

現代社会で、親殺しやいじめによる殺害などがおこる原因として、属している集団(家族も含む)が、彼、彼女らの生きる全的世界になっているということではないか?と思っています。

なんで、全的世界と感じてしまうか?は、一言で言うと(その集団の外の世界、つまり)社会と繋がっていないというか、それが意識できない位社会に可能性を見出していないということでしょう!

この意識は社会閉塞という意味では、誰しも感じていることであり、そういう意味では、殺人予備軍がかなりの数で存在しているということも言えると言えます。

投稿者 sashow : 2011年2月17日 23:03

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