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2007年07月19日

いまどきの家族は「一番大切なのに充足度が低下する一方」

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平成19年度版国民生活白書では、最近の家族の姿をいろいろな角度から取り上げています。

その中に、おもしろいデータがありました。

「家族が最も大切」と思う人の割合が増えているのに、親子の対話の充足度は低下している…もよう

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平成19年版国民生活白書における解説は以下のとおり。(リンク

あなたにとって一番大切なものは何かという問いに対して、家族と答えた人は、1958年当時は1割程度しかなかったが、70年代以降一貫して高まり続け、2003年には約5割となっている。

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一方、親子の対話における充足度は以下に見るように大きく低下してきている。

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一見して矛盾するこの二つのデータはどう解釈したらよいのだろう。

「最も大切と思うもの」のグラフでは、80年代以降まさに「家族」がダントツ。
家族以外のものは信頼に足るものではなくなってきている様子が見て取れる。

かつて、国民皆が貧しく、豊かさを求めて一生懸命に生きていた50~60年代は、「自分」と「愛情」が最も大切なものだった。
戦後教育で刷り込まれた、個人と愛情(恋愛)こそが最も価値あるものという意識。

ところが、70年代に入り、国民のほとんどが豊かさを獲得すると状況は様変わり。
個人や愛情・精神といったものも含めて、あらゆる既成の価値が意味を失っていった。

結局、最後に残された頼れそうなものが家族しか無かったという顛末だろう。

その証拠に、2つ目のグラフにある親子の対話の充足度は低下する一方だ。

社会の閉塞が進み、不安がますます増大していく一方なのに、他に頼れそうなものが無いから目先にある家族が最も大切と思い続けている。
しかし、いくら親子の対話をしても、社会に起因する不全や不安を払拭することはできないし、社会の閉塞はますます進んでいくから対話の充足度は低下する一方

という状況をこれらのデータは如実に示しているのではないだろうか。

白書では、親子が一緒に過ごす時間が少ないから、といった実に表面的な分析しかしていない。
学者や官僚、マスコミなどに答えを期待しても肩透かしを喰らうばかりだ。

この状況を突破する答えは、現実の中で生きている人々が集うネットのような場の中からしか出てこないのだろう。

by わっと

投稿者 wyama : 2007年07月19日 List   

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コメント

イメージするとこんな状況でしょうか。

お茶の間でテレビを見ながら、会話。

犯罪や社会問題が大々的に取り上げられるが、答えは一向に見えてこない。
もやもやした気分のまま、娯楽番組へと流れる。

徐々に会話は沈滞化・・・お茶の間はシラケムード。

家庭の中に閉じこもっていても、何にも答えが出せないが故の不全が溜まる一方、ってな所でしょうか。

やっぱり、不全に対して答えの出せる場が必要ですね。

投稿者 かわい : 2007年7月20日 11:03

「家族イメージ」(観念上の理想像)と「実態」とのズレは、相当に大きいのかもしれませんね。

お茶の間に集まることすらない家族も多いのではないでしょうか。

投稿者 msz : 2007年7月20日 13:49

なんか、男女関係と同じような・・・。
何となく大切・・・。でも課題がないから話題もない。

投稿者 HOP : 2007年7月20日 14:35

最近mixiは携帯電話からの利用が増加するという傾向にあるそうです。
なんと会員数も1000万人突破。利用者は20代が6割を占めているそうです。
家族が大切ということはわかっていながら充足度が低下する一方。
それもあって充足を求めてこうしたSNSに向かっているのでは・・。
でも、果たしてにみんなが求める充足は得られるのでしょうか。

投稿者 tennsi21 : 2007年7月20日 23:31

たくさんのコメントありがとうございます。

かつてのような家族像では展望がもてない社会状況になってきていると感じています。

具体的なやり方を考えなければなりませんが、密室家庭ではなく、社会に開かれた場で子供たちがスクスクと育ち、大人たちはそれを見守りながら、皆が社会の当事者として活力のある生き方をしている…

そのような社会の方が可能性があるのだろうと思っています。

投稿者 わっと : 2007年7月21日 16:17

面白いデータですね!

大切に思う・・・だから壊したくない・・・だから(親子共おたがい)嫌われたくない・・・
     ↓
その結果お互い踏み込めない・・・ウワベだけ
     ↓
だから、充足できない!

こんな家庭も増えていると思います。

投稿者 sashow : 2007年7月22日 00:55

>しかし、いくら親子の対話をしても、社会に起因する不全や不安を払拭することはできないし、社会の閉塞はますます進んでいくから対話の充足度は低下する一方…

という状況をこれらのデータは如実に示しているのではないだろうか。

その意味では、まずやるべきことは「向き合う」ではなく、社会=外に目を向けてゆくことではないかと思います。

家族、あるいは家庭内に必要なもの・・・それは社会的な不全や不安への答えですから。

投稿者 kota : 2007年7月26日 22:27

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