いじめの解決方法より~いじめ事情に暗躍し利用する人々~ |
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2007年05月05日
いじめの状況は、変わった?子供たちの鋭い視点と出口のない解決方法
◆◆◆NHK土曜かきこみTVの過去掲示板の「いじめを考えよう」◆◆◆
という掲示板を見て、子供たちから寄せられた言葉に耳を傾けてみました。
今日は、こどもの日ですね。子供はこどもらしく、すくすくと育ってほしいという願いを込めて・・・
まず、各掲示板で、管理人さんが、問題提起されています。それにしたがって、子ども達のかきこみが寄せられていますがその傾向をご紹介します。いじめが、社会問題となって久しいですが、何がどう変わったのか?変わっていないのか?子ども達の中で解決方法が見出せているのか?などを考えてみたいと思います。
ざぁーっと目を通すと、一つの疑問が沸きました。それは・・・・
『いじめの状況変化、大人たちの言動への認識は、鋭敏に感じとっているが、
解決策となると子ども達の意見がトーンダウンするのはなんでだろう?』
ということです。少しの時間、みなさんと考えてみたいと思います。
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★去年の秋以降、何が変り、変っていないか?
という質問に対して、その反応は、
◆変わったのは・・・
・こどもたちの意識は変わってきたが、大人たちは目先の対処しか考えていない。
・急に先生の態度が変わったが、表面的。短期的。
・マスコミは、いじめを金儲けの手段としか考えていないのでは?商売道具?報道が過熱して自殺がさらに増えた。
・いじめが収まった。
・いじめが残酷化し、水面下で行われるようになった。
・集会、対話、個人面談、ホームルームなどで取り上げられた。
◆変わらないのは・・・
・全く変わっていない。なにも変わっていない。
・国や教育委員会や学校、親などの大人は世間体しか考えていないので、いじめに対しては、対処療法になっている。変わっていない。(人権教育月間、
・いじめが一向に減らない。
など寄せられています。傾向としては、「変わらない」「むしろ悪化している」というものが大勢を占めます。大人たちが騒げば騒ぐほど、変わらないのは、どうしてでしょうか?・・・・・
★いじめに対する認識は大人と子どもで違う?
という質問に対しては、
◆まったく違うという意見
・親と子供ではいじめに対する意見が違う。しりたい。
・教育委員会や政府や親や学校はプライドを守り続けているので無責任。いじめに対する認識がまったく違う。
・大人と子供の時代のいじめの中身が違うから分かり合えない。だいぶちがう。
・親は、自分の子供に対して、いじめに会うとは思っていない。
・大人でも子供でも、いじめ体験、経験で認識が違う。
・大人からはいじめの実態は見えない。見えないところでいじめが発生しているので、そもそもそりあわない。
・大人は子供の視点でいじめをみようとしていない。
・一緒だったらむしろおかしい。それは、やむを得ない。当然である。
・公式に、国や文部科学省から発表されている数値、いじめの内容と現実と大きな乖離がある。
などです。同じという意見は、ほとんど、見あたりません。むしろ、違うことを諦め気味に、肯定する意見もあり、大人と子供のいじめに対する認識に大きな乖離があることが理解できます。ここまで、世間が騒ぎ、報道され、学校や国や大人たちが対処して撲滅を訴えているにも関わらず、全く効果のないことが読み取れます。子供に同化できない大人たちの実態が浮き彫りにされています。それは、なんででしょうか?・・・・・
★いじめを無くすために何が必要か?
という質問に対して、
・先生やカウンセラー、親に言う。
・いじめを制御するボス的存在が必要
・親の愛、防止運動が必要、
・相手のいいところを認めるべき、人をよく見るべき
・周りがフォロー、アドバイスする。
・自分たちの力で解決する。誰にもいわない。いじめをしている本人にいう。自分の意思と真の優しさ
・差別用語を使わない。
・我慢すること。耐えること。
・いじめに関心をもつ
・やられたらやりかえせ
・学校の情報屋を味方につける
・簡単なことからかえる
などなどです。
前出の2掲示板では、子ども達は大人や世の中をよく見ているなぁ、するどいなぁ、考えているなぁという傾向がつかみ取れますが、「いじめを解決するには?」の掲示板では、かなり、トーンダウンして、大人たちの解決策の受け売り、既存の思考回路(旧観念)にはまり込んでしまいます。
子ども達の解決方法として認識しているのは、相談しなさい、我慢しなさい、変わりなさい、強くなりなさい、強くなれ、気にしない、やりすごす、やりかえしてやれ、という方法論で、逆に言えば、大人が子供に、丸投げして、こどもになんとかしろと押し付けているように見えます。解決策の大勢は、この方法論に陥るのだろうと思いました。これは、なんででしょうか?
掲示板をみていただくと、管理人の問題意識が分かります。下記に記載しておきます。
去年秋、いじめが原因とされる子どもたちの自殺が相次ぎ、大きな社会問題とななりました。
全国の教育現場では、対策が話し合われ、いじめを行なった生徒に罰則を与える案なども出ました。
その後、みんなの学校や周りでは、いじめをめぐって何か取組みや変化はありましたか?
そして、そのことについてみんなはどう考えていますか?
体験や意見を是非書き込んでください。
★北海道で女の子が自殺した事件をどう思う?
北海道滝川市にある小学校の教室で昨年9月に6年生の女の子が自殺をしたことが、今、ニュースなどで大きく取り上げられています。
亡くなった女の子は、「5年生になって人から『キモイ』と言われて、とてもつらくなりました」「私は、みんなに冷たくされているような気がしました。それはとても悲しくて苦しくてたえられませんでした。なので私は自殺を考えました」といった内容の遺書を残していました。
女の子の家族は、自殺したのは学校でのいじめが原因だったと訴えていましたが、学校や教育委員会の人たちは、自殺の原因がいじめであるとははっきり分からなかったと初めのうち説明をしていました。
みんなは、この問題をどう思いますか? また、このように意見に食い違いが出るのはなぜだと思いますか?
★減り続けているいじめの数をどう思う?
教育の問題を扱う国の役所、文部科学省が毎年行っているいじめに関する調査によると、公立の小中学校におけるいじめの発生率は、この10年で減少を続けています。
ちなみに、平成17年度の1校あたりのいじめの発生件数は、小学校で0.2件、中学校で1.2件となっています。(小学校の場合、5校に1件のいじめ、中学校の場合、1校に1件ちょっとということです。)
みんなは、こうした調査結果をどう思いますか? 実際にはもっといじめはあると思いますか? それとも、これくらいの件数だと思いますか? あなたの考えを書きこんでください。
★いじめに対する認識は大人と子どもで違う?
みんなは、大人と子どもでいじめに対する認識が違うと思いますか? それとも、大人もいじめの問題をちゃんと理解していると思いますか? あなたの考えを書きこんでください。
なお、大人と子どもで認識に違いがあると思う人は、どうして違いが出てくると思いますか? あなたの考えを書きこんでください。
あなたは、どうすればいじめを無くすことができると思いますか?
また、実際にいじめが無くなったという経験がある人、いますか?
いじめを無くすために何が必要なのか、あなたの意見や体験談を書きこんでください。
とあります。
いじめの状況変化や大人たちへの言動への注視・観取は、鋭い意見が多いが、解決策となると子ども達の意見がトーンダウンするわけを下記に、提起してみます。
【1】大人たちが子ども達に教えている観念教育が、そのまま言葉となって出てくる。旧観念(愛・自由・平等など)に縛られている。個人主義思想の教育言語しか持たないから?
【2】いじめは子ども達、自ら作り出したもの。いじめは、実は、期待応望のの共認充足と自我充足部分と双方兼ね備えていて、大人たちがいじめは悪として決めつめることから、実は、祭り場や本質の共認充足部分がなくなることへのもやもやがあり、明確な解決方法にたどり着かない?
【3】子ども達は、みんなで楽しみたい。楽しみたいのだが、その課題がなく、いじめを中心とした課題を形成していった当事者ゆえに、見えていない部分もあるのかもしれない?
【4】共認機能・共感機能がさび付いている。
など。いじめの中身が、昔よりは、軽くなっているように感じています。軽くなっているけれども、敏感に感じ取り、自殺までに至る構造は、実は、こんなところにあるのではないでしょうか?
投稿者 2310 : 2007年05月05日 TweetList
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コメント
投稿者 匿名
いじめは、身体における免疫不全(認識機能がうまく働かず、見方細胞なのに、敵細胞と見なす誤認によって、攻撃してしまうなど)のように、統合不全の表れだと思います。
専門分化した学問では答えがでないと言われる免疫不全の問題と同じように、統合理論を構築しなければ、答えは出ません。つまり、いじめだけや子どもたちだけを対象化しているようでは答えはでないと思います。
それだけ社会が統合不全を抱えており、誰もが向かうべき目標を見失い、些細な問題が深刻な問題になってしまう、その構造こそが問題だと思います。