「何で?」の思考法が、子供達を成長させていく。 |
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2006年12月21日
子供にとってのネット≒現実
こんにちは。かわいです。
子供達のネット利用の実態はどーなってるの? 🙄
ちょっと調べてみました。
から、いくつかのレポートを参照。子供達にとってのネット世界の現状について、興味深い考察をいくつか紹介します。
ホームページ閲覧,作成,運営の三つの側面から子どもによるインターネット活用事例の調査報告が紹介されている。
実際に子供達が主体となって運営しているサイトとして、下記3つのサイトを探索。
●Cafesta
●サイバーキッズ共和国
●ふみコミュニティ
その他子供達とのネットを利用したワークショップ等を通して、以下のようにまとめられている。
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従来パソコンやインターネット以外のメディアで行われていた活動が,WEB上に発展的に拡大したものと考えられる。 サイトの内容からは,サイトの開設や利用にあたって,現実・直接の知り合い,家族や友だちの存在が見えてくる。子どもにとってインターネットは,現実と切り離された別世界ではなく,現実と繋がったメディアとして認識されているのではないだろうか。
また、以下のレポートからは、ネットを自在に使いこなしている子供の姿と同時に、ネットに不慣れな大人を見下す姿勢が見て取れる。
しかし、そのようにネットに慣れ親しむ中学生にとっての驚異は、さらに年下の小学生である、という。
新時代の子どもたちとの接触
~小中学生へのインタビューとワークショップを通しての考察~
彼によると、クラスの同級生と協力して、フリーサーバー上でホームページを運営しており、情報交換はそこの掲示板やチャットを使って行っているという。また、バナー広告を自分たちのホームページに出して、広告費を稼ぐことも知っている。「2ちゃんねる」などのアンダーグラウンド系の掲示板も使いこなし、そこの文化やルールにも精通している。余談だが、この話を聞いて、「2ちゃんねる」などはずっと若い世代が使っているのではないかと思うようになった。私も別の掲示板で知り合ってやり取りをしていた人がいたのだが、その人はほぼ自分と同世代(20代後半)と思っていた。しかし、ある時年齢を尋ねてみると中学生と小学生だという。「2ちゃんねるの中でへまをやらす人のことを中坊というけど、へまをやらかしているのは大人達。僕たちはそんなことはしない。」中学生自身が言っている。
彼らは、インターネットに関して、大人より自分たちのほうが優れていることを知っている。反対に彼らが恐れているのは、彼らにとっての「若者」、つまり「小学生」である。彼らはいう。「自分たちがインターネットを使い始めたのは、ブロードバンドが普及して、家でもインターネットが気軽に使えるようになったこの1年だ。でも、小学生は今からインターネットを使い始めている。だから、彼らにはかなわない。」と。
上記サイト等を参考に、いくつかのコミュニティーサイトを探索してみたが、日常の仲間関係がそのままネット上に持ち込まれている部分と、完全にネット主体ではあるがやたらと軽いノリで繋がりを形成して行く子供達の様子が見て取れる。いずれも、子供達の日常には、完全にネットが入り込んでいる事が解る。
対面でのコミュニティー、あるいは一方通行の情報授受(マスコミ→視聴者)の関係を主体としてきた旧世代(大人達)にとって、ネット≒日常、となるには距離を感じることもあるだろう。しかし、それは私権意識を媒介とした、「知り合い」「他人」といった固定観念による枠組みが邪魔をしているだけであり、始めからネットというツールを用意された子供達にとっては、即座に『仲間⇒みんな』へと広がる事の出来る可能性へと収束しているだけであって、子供達が今後大人達を凌駕してネットに収束していく事は、ほぼ間違いないと見て良さそうだ。
では、この次代の可能性=ネットに対して、不足している部分は何か?
それは、
発信すべき『中身』 の問題です。
いくらネットを自在に使いこなすのが早い子供であっても、発信すべき中身についての同化対象は必要。子供主体のサイトは、現段階では友達、恋愛関連の内容が大半を占めているが、これらの発信は探索過程の子供達が知りたい答え(中身)=「みんな(社会)の状況」に対する探索であり、その期待に応え得る端的な認識の発信(反応)こそが、大人達に求められている役割となるのではないだろうか。
投稿者 kawait : 2006年12月21日 TweetList
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コメント
投稿者 somax
<小中学生は発信と共感に関してはネット上で実現できている。
somaxさん。
むしろ、上記点については大人が見習った方が良いポイントでもありますね。
投稿者 かわい
私はテレビなどの一方向メディアにないネットの可能性をこう捉えています。
1、双方向性。つまり『発信』可能な点。
2、画面の向こうの人と『共感』可能な点。
3、事実の論理整合性を『追求』可能な点。
今のところ、小中学生は発信と共感に関してはネット上で実現できている。
これから必要なのは、カワイさんの言う『発信の中身』と『事実の追求』にあると思います。