【コラム☆感謝の杜】~ペットボトルの危険性~赤ちゃんには毒となる!? |
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2015年05月07日
【コラム☆感謝の杜】~赤ちゃんの笑い顔とミラーニューロン
るいネット 赤ちゃんの発声器官の発達~ミラーニューロンとの関係~ より
「今から数年前、京都大学霊長類研究所の正高信男助教授(比較行動学)は「赤ちゃんは、生後三カ月ごろになるまで声を出して笑えない」ことを発見した。偶 然、生後三カ月ごろの赤ちゃんが母親におなかをくすぐられ、「ハ、ハ、ハ」と、口から笑い声を出している様子を観察できたことがきっかけだった。
正高助教授が、実際に生後三カ月以前の赤ちゃんのおなかをくすぐってやると、「ハッハッハ」と笑おうとするが、それは口から出ずに、息が鼻から抜けるだけだった。なぜ生後三カ月以前は笑えないのか。
それは発声器官の構造に原因があった。三カ月以前では、チンパンジーなどのサルとほぼ同じ構造なのだという。三カ月ごろまでは、軟口蓋と咽頭蓋が接し、咽頭壁とともに空気の通り道を形成し、鼻から咽頭に入り、気管を経て肺に至る気道が常に確保されている。この段階では「アー」とか「クー」などクーイングと呼ばれる発声をしているが、それは鼻から抜けている「音」でしかない。
しかし、三カ月を過ぎるころ、下あごや、のどを包んでいる骨格が急速に発達し、気管の先端部が沈降する。同時に、軟口蓋との間で咽頭が拡張し、口腔内で共鳴を十分に与えられた音を、かなりの音量で発することを可能にする素地ができるのだという。
笑い声は、これから言葉を話し出すことを知らせる“信号”なのかもしれない。
赤ちゃんが言語音に近い音を発するようになると、非常にかわいい声に聞こえ、母親たちはより愛情を込めた返事を本能的に返す。すると赤ちゃんは、うれしいからますますかわいい声、笑い声を出す。正高助教授は「その笑い声が言葉を話し出すためのレッスンになる」という。
正高助教授によると、こうしたレッスンは生後九カ月ごろまで続く。赤ちゃんはこのころ、耳で聞いたものを大人でも分かるような五十音に近い音を使って、まねし始めるという。」
また、
ミラーニューロンシステムと「心」の発達的段階について研究している方もいます。スターン(Stern)氏の研究によると
①2ヶ月齢における乳幼児 ― 脳の全域に渡り様々な感覚刺激に反応するニューロンが分布し,それは「いろいろな知覚の間のリンクの形成」に関り、この過程での感覚刺激に反応するニューロンの役割は,生涯の初期に始まる動機づけや選好性の問題と結びつく
②2ヶ月齢から6ヶ月齢 ― この時期には運動前皮質のミラーニューロンが発達に強い影響を及ぼし,感覚-知覚系の組織化が進むにつれて,乳児にとって大 切な人の顔に対する興味が増し,更に運動コントロール能力が発達して,顔の微妙なジェスチャーに対する特異的な反応様式を身に付け,社会的な能力が増大す る。いろいろな感覚刺激に反応するニューロンが母子の相互関係を通じて刺激され,どんな感覚がどんな感情を呼び起こすかについて,生まれつきの選好(価値 判断機構)とが,「感情的調和」の経験や調和能力に結びついて行く。
③7ヶ月齢から9ヶ月齢 ― ミラーニューロンの関与する神経生理的メカニズムが促進し,このシステムによってジェスチャー,姿勢,顔の表情の理解とそれに対する反応が瞬間的にできるようになり,他者を主観的な存在として認知する能力が発達する。
脳回路の発達と発声器官の発達が密接に関係することが見て取れますね。
外部刺激を受けて発声、表情、脳回路が相乗的に形成されていくんですね。このころのお母さんの話しかけがいかに大事か解ります。生まれただけでは、未だ人間になっていないんですね。
投稿者 hoiku : 2015年05月07日 TweetList
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