感謝の心を育む子育てとは?~子どもに寛大なユダヤ人の子育て~ |
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2014年01月17日
感謝の心を育む子育てとは?~たっぷりの愛情を注がれて心身ともにたくましく育つ、本源的なアフリカの子育て~
今回は、アフリカの子育てを紹介します。
アフリカと日本は、物理的にも文化的にも距離があるにもかかわらず、アフリカの子育てにはなんだか懐かしさを感じます。
赤ちゃんをおんぶ紐で背負って洗濯をする母親の姿
子守りを任されて、小さな兄弟をおんぶして遊ぶ子どもの姿
家の子としてでなく、村の子として育てる村落共同体の姿
日本ではすっかり見られなくなってしまいましたが、人類発祥の地アフリカでは、今も共同体の子育てが残っているようです。
寿司詰め以上の状態の中、両手に抱えきれない荷物を抱えた、若いお母さんが乗り込んでくる。背中にはまさに「ちょこん」という感じで赤ちゃんが。おぶい紐等ではなく、カンガやキテンゲと呼ばれる布で「くるん。」と赤ちゃんが巻かれ、両足だけ「ぴこんっ!」という感じで飛び出している。このシルエットが、それはそれはとても可愛い
「布で巻いただけで良く落ちないなぁ。」
と思うけれども、おそらく、アフリカ人女性の体形だからできるんではないかと推測。お尻が大きい。背中に背負われた赤ちゃんは背中に張り付きつつ、お尻をお母ちゃんのお尻に乗せている、のではないか。と、思う。
バス内、赤ちゃんをおぶったお母ちゃんが入ってくると、皆、譲る。かと思いきや、大抵譲らないんだけれども、赤ちゃんだけ近くに座っている人が預かり、面倒を見ている。そんな助け合いは見ていて微笑ましく我々の所にも何度か赤ちゃんが周ってくる。「ふにふに。」
アフリカの子供。
「ふにふに。」
ほっぺがふにふにしており、抱いてみるとぷくぷくとして気持ちいい。某CMで見ていたような、ガリガリではなく、ぷくぷく。ついでに言うと、母ちゃんもぷくぷく。あやしていて泣きだすと、そそと母ちゃんに返す。乗り合いバスの中で良く観た光景。赤ちゃんが起点になり、話の輪ができあがる。
「ヘイ!ブラザ―!」的ブラザーノリ文化&ポレポレ精神の中で、子供たちはとても可愛がられていた。
そして、すぐ酔う。
子供も、大人も。
移動がかなりきつい事もあったけれども、そんな、アフリカ人の助け合い精神に触れられた乗り合いバス。
「赤ちゃんだけを預かる」というのには驚きです 親戚ならまだしも、見ず知らずの赤ちゃんを預かるとは・・・きっと、「みんな親戚」って意識に近いのでしょうね。
そのような文化が土壌にあってのことだと思いますが、アフリカでは女の子たちがベビーシッターとして若いうちから子育てを経験しています。
アフリカとの出会い14「働くケニア人ママの育児事情」竹田悦子より
働くお母さんを持つ家庭にはほとんど「お手伝いさん」がいる。日本でお手伝いさんというと、資産家や政治家のお宅でしか見かけられない存在かもしれないが、ケニアでは、働くお母さんがいる家庭ではどんな職業であろうとも、ナニーがいることが珍しくない。
どういう人がナニーとして働いているのだろうか?一般的に十代半ばから後半くらいまでの女の子で、小学校や高校を中退・卒業した後、結婚するまでの仕事としているケースが多い。また親に高校や大学を負担する経済的余裕がないと学費を貯めるためにする仕事としていることもある。特徴的なのがケニアには53の部族がいるが、同じ部族出身で血縁関係のある家庭で働くことが多い。やはり、住み込んでいるケースが多いので、親戚や知り合いの紹介のほうが安心できるし、スワヒリ語や英語よりも部族語のほうがお互い生活しやすいということもあるのだろう。
(中略)
彼女たちは確かに若い女の子が多いが、その働きぶりはプロフェショナルである。幼いころから家事・育児を家庭で当たり前のようにするケニアの子供たちは、小学生も高学年くらいになると、お母さんと同じように家庭の仕事を一人でこなせる。ナニーとして一日中、家にいてお母さんがやっていることのすべてを一人でやることができるのである。買い物、掃除、洗濯、料理、育児、また来客がある場合にはその食事の面倒まで制限なく仕事が出来るのである。
核家族化が進んだ日本では、自分の子ども以外の子育てを経験する機会がほとんどなく、最初の子に対してはついつい神経質になってしまうのですが、こうして充分経験を積んでから自分の子どもを産めるアフリカ女性は恵まれていますね。
子どもの扱いに慣れているから、赤ちゃんの扱いもなかなか大胆なようです。
率直にいうと
扱いが雑!
新生児だからってようしゃないから笑日本ではやめましょうといわれることばっかりやっちゃうってかんじ(汗)
まず沐浴(お風呂)の入れ方がすごい。
いかに水を使わないようにいれるかってこと徹底してるまぁギニアでは本当にお水は貴重ですからね~
大人もバケツ一杯で全身あらわなきゃいけないからね・・・・・・・にしても相手は新生児ですよ~~~
平らなバケツにソリバを入れて
ほんのちょっとのお湯で
からだを濡らし
ちょっと私が目を離した瞬間には
その汚れた湯を手ですくって飲ませようとし(ほんと危ない!信じられないでもギニアではそうするらしい・・・)
石鹸であたまから足まで全身シャボンだらけになったとおもったら
片手をもちあげ宙づりにして
お湯を頭から1、2杯ばしゃ~~~ってかける
その時点でソリはぎゃん泣き
そのあとは
その宙づりの状態からぶるぶるぶるって赤子をゆさぶり
からだについてる水を飛ばす(バスタオルちゃんと用意してあるのに~~~汗)
仕上げは
息をおもいっきり左右の耳に吹きかけ
耳のなかの水をとってくれている様子・・・・汗で、おしまい。
ほんと、衝撃的だった。
母たるもの、なにもできずあわあわしてましたわ・・・沐浴の度、最初は毎回ぎゃん泣きのソリバだったけど
慣れってすごいね
最後のほうはけろっとして
なされるがまま耐え抜くわが息子
たくましく思えた瞬間だったな。そんなこんなで
アフリカンベビ・キッズたちは
強くたくましく
アフリカの大地で生き抜いていくんだろうね。ただ、こんな扱いかたなんだけど
びっくりしたのがひとつ。ベベを泣かせない!
ちょっとでも泣いたらすぐにママか誰かが抱き上げあやす。これもギニア流なのかな。
私は何度も怒られたよ
ソリバが泣いてるのに放置してたら・・・
放置っていってもちょっとだよ~
泣いてるからおなかすいてるし
実際ミルク作ったりしてる間とか放置するしかないじゃんね~なのに、毎回、泣かすな泣かすなってみんなこぞって超うるさかったな~
なんかへんなとこ超あまくて
大切に扱えるとことかが超ザツで・・・・アフリカ流子育てはへんなかんじ~って思ったっけな・・・・・
北欧の子育てでも扱いましたが、子どもが健全に育つには外圧が必要。
どんな外圧に対しても立ち向かえるようにしてあげるのが子育ての究極の目標であって、そのためには外圧に晒してあげる。(体を洗った水を飲ませるのも、免疫力を鍛えるためだと思われます。)
外圧に立ち向かえる”心”を育てるためには、子どもの気持ちをしっかりと掴んであげることが大切で、赤ちゃんが泣いたらすぐに抱き上げるだけでなく、赤ちゃんがおしっこやウンチをしそうだと察知でき、おむつなしで子育てができるくらい赤ちゃんの気持ちがわかるそうです。
子どもに対して最大限の愛情を持って接するのは、当シリーズで紹介した江戸時代の子育てと似ています。
世界中で日本ほど、子供が親切に取り扱われ、そして子供のために深い注意が払われる国はない。ニコニコしているところから判断すると、子供たちは朝から晩まで幸福であるらしい。(略)
日本人の子供ほど,行儀がよくて親切な子供はいない。また、日本人の母親ほど、辛抱強く、愛情に富み、子供につくす母親はいない。
人類発祥の地アフリカと、極東の僻地日本の子育てが似ているのは偶然ではなく、個人主義という西洋文明の影響を比較的受けずに、人類古来の本源的な習慣が残存しているからなのでしょう。
次回は、戦後日本の子育てに少なからず影響を与えた、西洋の子育てを紹介します。
お楽しみに
投稿者 watami : 2014年01月17日 TweetList
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