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2007年06月21日

DVの実態を探る(2) DV加害者の意識って?

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最近増え続けて続けているとされる配偶者暴力(DV)ですが、大きな社会問題となったことでDV防止法といった法律が作られたり、各自治体においては相談センターやDVシェルターが整備されたりといった対策が講じられています。

ではそれによってDVが減少する方向へ向かっているかといえば、最近のニュース記事のように減るどころかますます増加傾向にあるといいます。やはりいじめの問題などと同様に、それらの取り組みは全て対処療法的なものに留まっており、根本的な原因追求とその解決方法は宙に浮いたままと感じざるを得ません。それはそもそも問題の立て方がおかしいのでしょうね。DVの問題をその当事者(家族)の問題として捉えている以上、当事者以外の人々は傍観者となり社会問題としての課題意識は生じないでしょう。

DVはその家族や加害者の問題なのでしょうか?

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ネット上でDVについて紹介されているHPやブログをいくつか見てみました。いろいろな被害体験や問題を解決したという体験談や加害者の心理を分析した内容も多いですね。その中で興味深いと思ったことがあります。DV加害者の精神状態には周期があるそうです。

DV加害者の多くのパターンとして、加害者が暴力をふるった 👿 後には「ハネムーン期」 😥 😀 という安定した状態になるといいます。暴力をふるった相手に対して急に優しくなったり、暴力をふるったことに対して後悔して泣いて謝ったりするらしいんです。

このことからわかるように、加害者は相手が憎くて暴力をふるうわけではないことが分かります(憎けりゃ謝りなどしません)。他の要因(会社で蓄積されるストレスなど)からの発散が暴力という手法になって現れているだけなのです。だから暴力をふるった(発散した)後は安定するのですが、あくまでも原因であるストレスからの逃げ口でしかないので、その原因が解消されない以上、繰り返されてどんどんエスカレートしていくという構造です。

会社や家庭の外では暴力などという素振りは一つも見せず、溜めたストレス を家庭内で爆発 させるということ自体は加害者の自己中そのものであり、無圧力な家庭に逃げ込んでいるだけといえます。しかしそれを可能にしているのは、家庭が他人に踏み込ませない聖域になっているからです。社会の圧力から断絶した無圧力空間(密室家庭)は自己中の温床であり、暴走する自我を止めることができません。

DVであれ虐待であれ、それを家庭の問題としてしまうと本質を見誤ります。家庭の密室化という社会の問題として取り組むべき課題なのだと思います。

投稿者 hiroaki : 2007年06月21日 List   

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コメント

バタラーになってしまうタイプの性格はどのようなプロセスで形成されるのでしょうか?

こういう性格ができあがる背景にも「家庭の密室化」の問題が関わっていそうですね。

投稿者 雅無乱 : 2007年6月22日 17:22

hiroaki さん、コメント読みました。
>DV加害者の多くのパターンとして、加害者が暴力をふるった 後には「ハネムーン期」 という安定した状態になるといいます。暴力をふるった相手に対して急に優しくなったり、暴力をふるったことに対して後悔して泣いて謝ったりするらしいんです。

分裂、断層をはらんでいるんだなぁと思いました。

これも
↓↓
会社や家庭の外では暴力などという素振りは一つも見せず、溜めたストレス を家庭内で爆発 させるということ自体は加害者の自己中そのものであり、無圧力な家庭に逃げ込んでいるだけといえます。しかしそれを可能にしているのは、家庭が他人に踏み込ませない聖域になっているからです。

二重人格のような、多重人格のような・・・・

分裂症といわれる病気は、極端なトラウマが忘れられず、人格を分けて存在する事象なんだと思っていますが・・・・

それほどまでに、極度な共認不全を抱えている、逆に言えば、共認不全は、人を破滅に導く気がします。

密室家庭で、甘えているだけなら、まだしも、ドメスティックバイオレンスという暴力まで至るのは、心(=共認回路)がぶっ壊れているとしか考えられないですね。

投稿者 こん : 2007年6月22日 23:57

>バタラーになってしまうタイプの性格はどのようなプロセスで形成されるのでしょうか?(雅無乱さん)

バタラーの性格は、自分に対して自信がなく、神経過敏(他人からの評価が気になってしょうがない)、支配欲・独占欲が強いという自己中そのものであり、共認回路が真っ当に形成されていないといえます。

これは雅無乱さんも言われているように、密室家庭における母親との親和欠損や囲い込みによって、共認回路の形成が阻害され、自我回路に逃げ込むしかない性格を作り出しているといえそうですね。

投稿者 Jake : 2007年6月23日 12:06

家庭ごとにルールを作る事で一定の秩序は生まれるかも知れませんが、それが、周りの規範と合っているないと、単なる自己中ルールになっていってしまうように感じますね。

また、問題解決の方法が、DV力が強いものに従うというのもルールとしては成り立ちますが、ケガをしてしまうほどの暴力で解決したいほどの事って何だろう?!と感じる。ささいな事なら、人としてちっさくないか?

投稿者 shijimi : 2007年6月23日 21:03

密室だと、誰も咎めることがないから、好き放題。まさか、会社で暴力を振るうなんて許されないですよね。
そう考えると、DVは聖域化した密室=家庭に原因ありと気が付くはず。
でも、インターネットなどでは「男尊女卑」や「人権」という原因分析をよく見かけるような気がします。これって、なぜなんでしょう。

投稿者 かおり♪ : 2007年6月23日 21:09

>共認不全は、人を破滅に導く気がします。(こんさん)

>暴力で解決したいほどの事って何だろう?!(shijimiさん)

共認不全ゆえに、非常に根強い劣等感を持っていて、常に抱えている他人からの評価不安を、暴力という手段で弱いものを思い通りにすることで解消しようとしているに過ぎないんだと思いますよ。

投稿者 Jake : 2007年6月25日 19:41

>「男尊女卑」や「人権」という原因分析をよく見かけるような気がします。これって、なぜなんでしょう。(かおり♪さん)

やっぱり、問題の捉え方の問題なのだと思います。DVといった暴力行為だけを捉えて原因分析しようとするからではないでしょうか。

投稿者 Jake : 2007年6月25日 19:47

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