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DVの実態を探る(2) DV加害者の意識って?

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最近増え続けて続けているとされる配偶者暴力(DV)ですが、大きな社会問題となったことでDV防止法といった法律が作られたり、各自治体においては相談センターやDVシェルターが整備されたりといった対策が講じられています。

ではそれによってDVが減少する方向へ向かっているかといえば、最近のニュース記事 [2]のように減るどころかますます増加傾向にあるといいます。やはりいじめの問題などと同様に、それらの取り組みは全て対処療法的なものに留まっており、根本的な原因追求とその解決方法は宙に浮いたままと感じざるを得ません。それはそもそも問題の立て方がおかしいのでしょうね。DVの問題をその当事者(家族)の問題として捉えている以上、当事者以外の人々は傍観者となり社会問題としての課題意識は生じないでしょう。

DVはその家族や加害者の問題なのでしょうか?

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ネット上でDVについて紹介されているHPやブログをいくつか見てみました。いろいろな被害体験や問題を解決したという体験談や加害者の心理を分析した内容も多いですね。その中で興味深いと思ったことがあります。DV加害者の精神状態には周期があるそうです。

DV加害者の多くのパターンとして、加害者が暴力をふるった 👿 後には「ハネムーン期」 😥 😀 という安定した状態になるといいます。暴力をふるった相手に対して急に優しくなったり、暴力をふるったことに対して後悔して泣いて謝ったりするらしいんです。

このことからわかるように、加害者は相手が憎くて暴力をふるうわけではないことが分かります(憎けりゃ謝りなどしません)。他の要因(会社で蓄積されるストレスなど)からの発散が暴力という手法になって現れているだけなのです。だから暴力をふるった(発散した)後は安定するのですが、あくまでも原因であるストレスからの逃げ口でしかないので、その原因が解消されない以上、繰り返されてどんどんエスカレートしていくという構造です。

会社や家庭の外では暴力などという素振りは一つも見せず、溜めたストレス を家庭内で爆発 させるということ自体は加害者の自己中そのものであり、無圧力な家庭に逃げ込んでいるだけといえます。しかしそれを可能にしているのは、家庭が他人に踏み込ませない聖域になっているからです。社会の圧力から断絶した無圧力空間(密室家庭)は自己中の温床であり、暴走する自我を止めることができません。

DVであれ虐待であれ、それを家庭の問題としてしまうと本質を見誤ります。家庭の密室化という社会の問題として取り組むべき課題なのだと思います。

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