社会を変える『トモダチづくり』~社会収束2 私権圧力を超えた外向収束の潮流~ |
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2011年07月31日
社会を変える『トモダチづくり』3~社会捨象→不全捨象の充足基調(’70・’80年)~
さて前回まで、現在の若者達がどのような圧力を受けて、どのような意識で友達づくりを行なっているのかを見てみました。
では今回からは、何事も歴史に学ぶということから、少し歴史を振り返ってみて(といってもここ数十年ですが)時代時代で、どのように若者達の「友達づくり」の意識が移り変わっていたのかを見ていきたいと思います。
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手始めに今回は1950年~1980年代までです。
さて1950年代とはどのような時代だったのでしょう?60年代って?なかなかイメージしづらいですよね。
下の写真を見てください。
1950年代に一世を風靡した、ジェームス・ディーン主演の「理由なき反抗」とそして1960年代の「安保闘争」の一コマです。
ここからわかるように当時の若者はをエネルギーは「体制への反抗」であり、それを最も刺激したのが「私権圧力」であり「序列原理」だったのです。
では一方1970年、1980年代は?
1970年代といえば、ヒッピーの全盛期ですね。LOVE&PEACE!を旗印に、まさに世捨て人のような若者が巷に溢れていました。
1980年代といえばホコ天(歩行者天国)。上の写真は「たけのこ族」です。
さてこうやって並べて見るだけで、1950,60年代と1970,80年代には大きな差があります。
その境目は1970年。それ1970年以前は、社会に対して、反のエネルギーとはいえ、何らかのアクションをおこそうともがいている若者が、1970年以後は社会に対して、無関心。とりわけ1980年代などは、遊び一色という感じです。一体1970年には何があったのでしょう?!
さて前段でも述べましたが、どうも若者達の様子が、1970年を境に大きく変わっているようです。この意識の変化は、どこから生まれてきているのでしょうか?
早速そのヒントを、るいネット投稿から得たいと思います。
新しい潮流1 社会捨象→不全捨象の充足基調(’70・’80年)
これまで私権闘争やその私権圧力は、永い間人々の本源的な社会収束を封印してきた。とりわけ、その私権闘争(やその奥の私権欠乏や自我欠乏)を正当化した「お金だけ」「自分だけ」etcの私権観念は、もともと強く社会捨象を付帯させている。
それでも、’50年’60年代は、外向欠乏や私権規範解体の流れやそれらを導く社会思想によって、多くの人が(表層的に)社会収束した。
しかし、’70年、貧困の消滅→思想の無用化→運動の敗北・衰退によって、流れが一転する。私権が衰弱過程に入ったにも拘らず、(思想と運動の敗北・消滅によって)逆に私権観念による社会捨象・思想捨象が強まり、外向欠乏さえ衰弱していった。
そして、私権圧力の衰弱と、残存する私権観念による社会捨象・思想捨象→衰弱する外向欠乏によって、不全捨象の充足基調⇒本源収束の潮流が形成される。これが、’70年代・’80年代である。
注:この時代は社会捨象・思想捨象によって社会不全も捨象されるので、衰弱してもなお私権不全(私権の強制圧力によって抑圧された共認充足の不全)>社会不全である。
さて1970年に一体何があったのか?この投稿によると
「貧困の消滅→思想の無用化→運動の敗北・衰退」なるほど!貧困が消滅し、今まで輝きを放っていた思想が無用の長物となり、運動が敗北・衰退したのですね。
よって若者の反抗のエネルギーもどんどんと衰弱して行ったということです。
では、その後の若者の意識はどのように移り変わって行ったのでしょうか?
それを端的に説明しているのが「不全捨象の充足基調⇒本源収束の潮流が形成される」という部分です。
つまり、私権圧力の衰弱と共に形成された「不全捨象の充足基調⇒本源収束の潮流」が、ヒッピーなどの現象に現れてきているのでしょうね。
そしてこの流れは、若者の社会に対する興味、関心もどんどんと失わせていきました。そして若者が向かった先は「遊び」から得られる充足であり、友達関係も自ずと「遊び友達」となっていったのです。
さて次回は1990年代以降の若者の意識を見ていきます。
投稿者 daichi : 2011年07月31日 TweetList
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