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2022年02月04日

男女が一緒にいる意味は?~「女たち」の充足基盤が、「男たち」が集団を守り広げる活力に火をつけてきた~

前回までの記事リンクで、人類は男女が補い合い、満たし合うことで可能性収束してきたことや、現代の様に先が見えない答えが無い時代こそ男女が一体となり連携することが大きな可能性なのだ。と実感が強まってきました。
日々の生活(家庭や職場)の中でも、男だけ、女だけよりも、男女が一体となり連携することで、問題の捉え方や進むべき方向がより広く深く見えてくる感覚は多くの方が実感するところではないでしょうか。

今回は人類の歴史(とりわけ私達日本人)から男女が補い合い、満たし合ってきた事象を見ながら、現代において今後私たちはどんな関係を広げていけばよいのか?考えていきたいと思います。

●「縄文時代は女性の充足に満ちた時代だった」
男達が作った網で、魚を得、海辺で貝を捕りました。その合間で女性達は子育てをします。この子育てにおいても30人ほどの集団の中の女達の仲間が手助けして育てていくのです。 仲間と共に生産に励み、子育てをする、女性達は常に集団と共にあり、集団の中で充足力を育んでいきました。男たちはこの女性達の活動域の外で外敵から守り、また不足する動物性たんぱく質を確保する為の狩猟を担いますが、生産の過半を女性達が担う中でやがて土器の製作や、集団間の贈与物の製作を担い、時に集団間を男達が人材交流する事で、近接する集団間の緊張圧力を緩衝しました。

●「武士の女たちは集団を守り、集団に守られていた」
武家の女は、嫁ぐことで武家社会特有のイエ同士をつなぎ、乳母を通してイエ同士を結び、イエを内側から守りながら、安定した集団をつくっていきました。そしてそんな女集団を男たちが守る。武家社会とはそのような男女の役割共認が徹底された社会であり、その役割を全うすることで女性の充足が広がっていった時代と捉えることができると思います。

●日本の神話に見る男女の関係「妹の力」
日本は太陽=女性の国…神話の時代より男性を奮い立たせてきた「妹の力」とは(民俗学者の柳田國男)

●体内ホルモン「テストステロン」の分泌
男性の健康とヤル気のバロメーターとなるテストステロンは性的活動により大きく上昇する

ちょっとスピリチュアルな事例もありますが、日本古来からの男女関係(役割分担)、神話に残される男女感や、性充足と体内ホルモンの関係、波動エネルギーなど男女が一緒にいることで各々の活力が生起されていく事象はたくさんあります。※今後もっと深堀してみたいテーマですね。

共通するのは、「女たち」「男たち」が集団の中で一体となり連携(外圧を共有)して活力を生み出していたこと。
そして、原点はいつも「女たち」の充足関係。男たちの活力は「女たち」によって奮い立たされてきた点。(現代の男女同権など互いの性を否定視したりする様子はなく、互いの違いを直視し肯定し補い合っている)
女たちの充足基盤→男たちの闘争活力生起→充足対象や共認域の拡大→女たちの更なる充足基盤づくり
と充足のサイクルを創り出して適応・進化してきたのでしょう。

また、縄文や江戸時代の社会は、私権統合ではなく共認統合に近い形態。つまり、私権圧力に対し個を原点とした私権活力ではなく、同類圧力に対し集団を原点とした共認充足(期待応望)で適応してきたことも重要。(∵私権統合のもとでは私権獲得が最大活力となるため女も男も否応なく集団よりも個の充足が最優先≒みんな敵で活力も一対の対象次第で浮き沈みも激しいし共有しづらい)

つまり、男女が一緒にいる意味である、お互いが活力を創り出し増幅させ、かつ持続させていくには、「互いの性の特性を受容し肯定しながら、集団発での充足関係をつくる」ことがとても大事なポイントということが見えてきます。

現在は西欧発の同権・平等などの価値観によって、頭の中では男女の特性を見ないようにする傾向が強くなっていますが、本能や心のレベルでは実際たくさん違いがあることを捉えているのが現実。私たちの先人が長年営んできた、お互いの性の特徴を知り肯定し連携していくことこそが、先が見えない現代を生きていくうえでの男女関係の大きなヒントなのです。

 

 

投稿者 tana-ken : 2022年02月04日 List   

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