中学生の友達関係:子どもが悩んでいる時に親はどう接する? |
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2021年08月10日
「ありがとう!」で子どもの自己肯定感が上がる、人間関係の基礎が培われる。
子供をほめること、叱ること。子育てではこの二つが注目されることが多いと思いますが、実は感謝の気持ちを伝えることが、子供の自己肯定感を育み、人間関係を培ううえで最も大切なことなのです。
今回は「ありがとう!」という感謝の言葉がもつ力について考えてみましょう。
以下(https://kodomo-manabi-labo.net/arigato-power-word)より引用します。
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子どもを「ほめること」と「叱ること」については、そのメリット・デメリットを理解している親御さんは多いでしょう。一方、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることについては、あまり意識することはないかもしれません。
しかし、親が子どもへの感謝の気持ちを言葉にすることで、子どもは自信をもってその先の人生を歩むことができるようになるのです。さらに「ありがとう」は、言われたほうはもちろん言ったほうにもよい影響を与え、ポジティブな人生を送るキーワードにもなります。
今回は、「ありがとう」がもつ大きなパワーと、親が子に感謝の気持ちを伝えるメリットについて考えていきましょう。
毎日何回「ありがとう」と言っていますか?
子どもに対して、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるよりも、叱ったり注意したりすることのほうが圧倒的に多いご家庭は少なくないはず。考えてみれば、お手伝いをしてくれたときやプレゼントを渡してくれたときくらいしか、はっきりと子どもに「ありがとう」を伝える機会はないかもしれません。
「親子なんだから」「夫婦なんだから」と、家族であることを理由に、改まって「ありがとう」と言うのが照れくさい人もいるでしょう。しかし、どんなに感謝の気持ちをもっていても、それを言葉にして伝えないことには意味がありません。
夫婦間では、「ありがとう」のひとことが円滑な関係を構築するのに一役買うことがよくあります。東京大学名誉教授で教育学者の汐見稔幸先生は、著書のなかで「とくに男性は感謝の気持ちを表したり、人をほめたりするのが苦手であるからこそ、『ありがとう』は超えなくてはならないハードルなのです」と、「ありがとう」がいかに重要な言葉であるかを説いています。
汐見先生によると、「妻が自分のためにしてくれたことに対して『ありがとう』と伝えることで、相手は『またがんばろう』と思えたり、お互いのことに興味や関心を向けるようになったりする。そして好循環が生まれ、コミュニケーションが深まる」とのこと。
もちろん親子関係においても同様です。むしろ、日常的に親から子どもに感謝の気持ちを伝えるように心がけると、想像以上の「いい効果」が期待できることもわかっています。次に詳しく説明していきましょう。
子どもの自己肯定感を上げる「ありがとう!」
親の「ありがとう」の言葉は、子どもにどのようなよい影響を与えるのでしょうか。具体例を交えながら解説していきます。
■「生まれてきてくれてありがとう」
アドラー心理学カウンセリング指導者で上級教育カウンセラーの岩井俊憲さんは、「あなたがうちに生まれてきてくれて、お母さんは幸せだわ」「うちの子になってくれて、ありがとう」など、「かけがえのない存在」「必要とされている存在」というメッセージを伝えることで、子どもは自分自身を信頼できるようになると言います。
自分の子どもに対して、親ならば「生まれてきてくれてありがとう」と思うのは当然です。ただし、口に出すのは気恥ずかしく、きちんと伝えたことがないという親御さんも多いはず。しかし、言葉にすることで、子どもは自分の存在を肯定し、自信を育むことができるのです。
■「(お手伝いや片づけを)してくれてありがとう」
お手伝いや片づけなど、子どもの行動に対して「ありがとう」「助かったよ」と声をかけると、子どもは自分が役に立てたことに喜びを感じます。東邦大学医学部名誉教授であり生物学者の有田秀穂先生によると、感謝されることで感じる温かい気持ちは、オキシトシンの分泌によって生まれるそう。オキシトシンは、ポジティブな気持ちになる効果があることもわかっています。
発達臨床心理学を専門とする、東京都市大学教授の井戸ゆかり先生もまた、子どもの好意に対して親が「ありがとう」と表現することで、子ども自身の感謝の気持ちを育み、自己表現を豊かにし、人間関係を円滑にしていく強さを培うことにもつながると話しています。
■「えらいね」のほめ言葉を「ありがとう」に変える
日本キッズコーチング協会理事長で幼児教育家の竹内エリカさんは、「行動を評価する『えらいね』という言葉をかけられ続けた子どもは、評価ばかりを気にするようになり、その言葉を得るために行動を起こすようになる」と指摘します。
子どもをほめるとき、つい「えらいね」と言ってしまいますが、それよりも「ありがとう」を伝えるように意識しましょう。すると子どもは、「誰かの役に立ちたい」という本能的欲求が満たされて、思いやりや貢献心のある人間へと成長するそうです。
■「○○くんのおかげで助かったよ。ありがとう」
『子育てハッピーアドバイス』シリーズの著者である精神科医の明橋大二先生は、「子どもの自己肯定感を育むのに、いちばん簡単で有効な言葉は『ありがとう』」だと話します。
「ありがとう」はただのお礼の言葉ではなく、同時にその人の存在価値を認め、自己肯定感を高めてくれる言葉でもあります。「自分でも人の役に立てる」「自分は必要とされている」という実感こそが、生きる力にもつながるのです。
■「早く準備をしてくれてありがとう。助かるよ」
出かける前にモタモタして準備が進まない子どもがいれば、「早くして!」と注意したくなりますよね。しかし、前出の岩井俊憲さんによると、その気持ちを抑えて、まずは「○時までに出発したいから協力してね」と促すといいそう。
そして、ちゃんと準備ができたら「○○ちゃんが早く準備をしてくれて助かったよ。ありがとうね」とお礼をしましょう。すると子どもは、「自分が協力したらお母さんはこんなに喜んでくれるんだ」と学び、自分から進んで準備するようになります。
■「お母さんが忙しいのをわかって手伝ってくれたんだね。気づいてくれてありがとう」
また岩井さんは、「優しく思いやりのある子に育ってほしいなら、子どもの『共感に基づく行動』に注目して感謝するといい」と述べています。
たとえば、こちらからは頼んではいないのに、大変そうにしている親や困っている兄弟を見て、自分から手を差し伸べてくれたとき。「気づいてくれてありがとう」「弟が困っているの、お母さんも気づかなかったよ。助けてくれてありがとう」など、その行動を受け止めて、感謝の気持ちを言葉にするといいでしょう。
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投稿者 hoiku : 2021年08月10日 TweetList
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