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2020年12月29日
子どもに勉強ばかりさせるとどうなる?「年齢別」に見る意外なデメリット
いい学校に入るために・・・という考え自体が時代遅れとはいえ、とりあえず子供には勉強させておこうと思っている人、これでもまだやらせ続けますか?
https://ure.pia.co.jp/articles/-/66927
より引用します。
親としては我が子がいい大学に進学してくれることは嬉しく、誇らしい気持ちでいっぱいになるのではないでしょうか。
でも、いい大学に行ったから子育てが成功しているかというと、そうとは限りません。
高学歴の人の中には、「勉強しかさせてもらえなかった」「ほとんど遊んだことがない」という子ども時代を過ごしたことで、大人になってから社会に適応出来ずに生きにくいと感じている人たちがいます。
今回は、個性幼児教育専門家の赤井理香が、子どもに勉強しかさせないとどんな影響があるのか、乳幼児期・学童期・青年前期・青年中期、の成長段階ごとにお伝えします!
◆乳幼児期(0〜5歳)の影響
・発達に障害が出る
・感情の乏しい子になる
乳幼児期は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった五感をフルに使い、様々な経験を通して人生に必要な幅広い能力を獲得する時です。
その時期に、文字や数など知識を無理やり覚えさせるような勉強に偏った生活をしていると、脳や身体、心の発達にも偏よりが出てしまう危険性が高まります。
乳幼児期は、子どもがお気に入りの絵本を読み聞かせたり、砂遊びやおままごとなど、遊ぶこと、規則正しい生活をすることを重視して過ごした方が、自然な形で豊かな感情や知性が育ちます。
◆学童期(6〜12歳)の影響
・友達と円滑な関係が築けない
・勉強ギライになる
この時期は、自分のあり方や友達との関係など、小学校という社会との関わりの中で多くのことを学びます。
そんなときに勉強ばかりさせると、友達と上手く交流できない子になる可能性があります。
勉強以外の経験値が少ないため、友達同士の会話に入れなかったり、テストと違って絶対的な正解がない人間関係に腰が引けてしまうのです。
また、勉強を強制され続けていると、せっかくの学ぶ楽しさ味わうことが出来ずに、「勉強=いやなもの」と、脳にインプットされ、勉強ギライになってしまう場合もあります。
◆青年前期(13〜15歳)の影響
・無気力
・挫折から不登校
中学はそのまま近所の公立の中学に進むことが多かった一昔前に比べ、近年では、中学からは私立に進学を希望する家庭も多くなってきました。
周りが遊んでいる時期にも、塾に通い、毎日勉強をし、念願叶って私立中学合格!
でも、しばらくすると子どもの顔がどんどん暗くなり、5月の連休明け頃から学校を休みがちになり、そのまま不登校になる。
そんなご相談を受けることがあります。
この原因のひとつは、いい学校に入ることが勉強の目的になってしまい、入学したら燃え尽きて無気力になってしまうということが考えられます、
もうひとつの原因として、小学校までは勉強ができる方だったのに、周りが同じレベルになることで、思ったように成績が上がらず、挫折感から不登校になるケースがあります。
◆青年中期(16〜18歳)の影響
・決断力の欠如
・視野の狭さ
親の言うことをよく聞き、学校の成績もよく、困らせることもない。いわゆる、いい子と呼ばれる子が陥りやすい状態です。
本来、この年代は、親の考えと自分の考えの違いを認識し、自立が進んでいく時期です。
にも関わらず、決められた勉強ばかりして、余計なことは全て親が処理をしていると、何かを決める時に1人で決断できなくなります。
落とし穴があったら、子どもが穴にはまらないように親が先回りして埋めておくような育て方をして、失敗すらさせてもらえない子どもは、視野が狭くなり、社会に出てから臨機応変に対処するための力を奪われます。
学ぶ楽しさを十分味わいながら、本人が自主的に勉強する場合は良いのですが、勉強以外に自信を持てることや存在価値を見出せなくなると、勉強ばかりすることは、害を及ぼします。
本来、「学びたい」という気持ちは、元々誰しもが持っている欲求です。
いい学校に入るためという動機だけでなく、将来、世の中にどんな形で貢献したいか、何がしたいかを思い描き、それにはどんな勉強必要かを知って、自主的に学ぶ向上心、向学心を呼び覚ますことの方が、長い目で見た時に子どものためになる親の働きかけなのではないでしょうか。
投稿者 hoiku : 2020年12月29日 TweetList
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