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2020年05月07日

コロナ後に「明るい不登校」が増える!? 「不登校専門のオンライン家庭教師」を起業した母親の決意

長い休校のあと、学校に行く意味がますます見いだせなくなってくる子供は以前よりも多くなっていくのではないでしょうか。

しかも、その感覚自体は何らおかしいことではないと確信する子供が増えていくであろうことこそ大きな変化なのだと思います。

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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200428-00000043-sasahi-life&p=1

より、引用します。

 

今、教育現場でささやかれているのが、「休校後、不登校の子どもが増えてしまうのではないか」ということです。もしわが子が不登校になってしまったらどうすればいいのか、不登校の子を伸ばすにはどうしたらいいか、この4月に“不登校専門のオンライン家庭教師”、「イエローシード」を起業した、植木和実さんにお話をうかがいました。

 

*  *  *

――――「不登校専門のオンライン家庭教師」の起業までの経緯を教えてください。

 

今年の3月まで食品メーカーに在籍していました。いわゆる研究職です。大学、大学院は「分子生物学」を専攻していたので、約20年間、ずっと研究がメインの生活でした。仕事は大好きでしたし、ずっとこの会社でこの仕事をして人生を終えるのだろうな、と思っていましたね。

 

しかし、結婚して、娘が生まれたことで状況が変わりました。

 

娘はダウン症なのですが、当初は保育園と夫の手を借りながら、仕事と子育ての両立を必死でやってきました。しかし小学校入学を2年後に控えた就学相談で小学1年生の時間割を見て衝撃をうけました。下校時間は、13:30と記載されていたのです。

 

ダウン症という彼女の特性を考えると長時間の学童は難しい。必死で放課後デイサービスを探しました。しかし、どこも「ほとんど空きはない」という状況で、『万事休す』の気持ちになりました。

 

そこで、思いきって「仕事を変えよう」、と決意したのです。

 

「家庭で、一人で、娘の就学時間中にできる仕事で、それまでの年収を落とさない仕事」「これからの長い人生を、自分が熱中でき心から楽しめる仕事で、誰かの幸せに直結する仕事」を突き詰めて考えていったとき、この仕事しかない、と行きついたのです。

 

実は大学のあと一度社会人になってから大学院に行ったのですが、その13年間、ずっと家庭教師をやっていたんです。もともと教えることは大好きでしたのでやりがいは感じていました。

 

大学院時代には土日に常時9人の家庭教師を受け持っていたのですが、その中には不登校の中学生が6人いました。皆、短期間で成績が上がり、高校受験に合格し、大学に進み、現在はそれぞれの道で幸せになっています。その体験は大きな自信になり、私はそれが普通であると認識してしまっていました。一方で、娘の療育で教育センターなどにも通うことも増え、不登校生徒のご家族とも知り合う機会があり、親子ともども苦しんでいる姿を見て、衝撃を受けました。

 

不登校の子を教えることは自分の仕事時間にもマッチしました。また、オンラインなら教える地域に制限がなく、私が育った田舎のように頼れる教育施設が少ない地域の生徒にも届けることができる。一つ一つのご家庭ごとの事情や、一人一人の生徒にオンラインで密に寄り添い、総合的なサポートがしたい。そう思い、1年半の準備期間をへて、「不登校専門のオンライン家庭教師」に絞り込んだのです。

 

――――対象を中学の不登校児に絞った理由は?

 

中3までは義務教育なので、学校を休みがちでも途中で退学させられることはありませんが、それ以降は自分で生きる世界を決めていかなければなりません。下手をすると「中3まで知識の蓄積なしに社会に放り出される」格好になってしまいます。

 

もちろん、不登校の子でも、適応教室などの地域のサポートセンターに通って勉強を続けている子もいます。しかし、その子たちの全日制高校への進学は30%程度にとどまり、定時制や通信制を合わせても進学率は84%であったという調査結果があります。中3全体では98%の進学率を考えると、やはり中学生で不登校になってしまった子にはハンディがある。そこで高校入試前にサポートしたいと思いました。

 

――――不登校の子の勉強をサポートするためのメソッドとは?

 

何よりも大切なのは、目標決めだと思っています。不登校の子でも丁寧に話をきくと、彼らなりの目標、目指す姿が見えてきます。「〇〇大学に行きたい」という具体的なことでも、「ニートにはなりたくない」「いつか彼女が欲しい」「これ以上苦しみたくない」というようなことでも何でもいいのです。一つ一つの言葉を認識して、そこからやることを具体化し、学習計画に落とし込んでいきます。

 

漠然と勉強をやるのではなく、「何のためにやるのか」というモチベーションを確認し、今やっている勉強が目標にどうつながっているのか確認していくことが大事です。

 

そしてできるだけ短期決戦で成績を上げることを目標にしています。長くて3カ月。早ければ1カ月半で結果を出していきたい。ダイエットでもなかなか結果が目に見えないとやる気がなくなるのと一緒で、成績も短期で結果を出すことにこだわっています。

 

そのためには、各教科の効率の良い習得の仕方を徹底して教え、「教科書は1年かけて1冊学ぶ」、という常識は切り捨てます。効率よくやれば、1冊習得するのに1か月もかかりません。また、教科書で勉強することは徹底しますが、古典や歴史を覚えるにはマンガ本も活用するなど、習得するための手段は選びません。とにかく短期で楽しんで結果を出し、自信を持たせることがポイントだと思っています。

 

――――どんな不登校の子でも可能?

 

ひとことに不登校といってもいろいろなタイプがいます。友達や先生との関係から行けなくなってしまった子、感覚が繊細で、学校のような粗雑な環境にいたくないという子。

 

一方で、「おうちにいるのが好きだから学校に行かない」「お姉ちゃんが行かないから、私も!」と不登校を選択する子もいました。親御さんも本人を尊重し、本人もとくに罪悪感を持っていない「明るい不登校」。世界では、ホームエディケーションとして認知、サポートされている国も多いようです。

ただ、親御さんにはこのまま社会に出られなくなったらどうしよう、という不安はあって、相談を受けていました。ある女の子は、小2から不登校になっていて、私と出会ったときは中2になっていました。1年後の高校受験に目標を定め、小学校の勉強からさかのぼって全教科を教え、無事県立の上位進学校に合格。高校は皆勤賞だったと聞きました。その後、希望の大学に進み、今は栄養士として働いています。もちろん、個人の能力の差はあると思いますが、基本的なやり方はどんな子でも共通です。自己肯定感を高め、正しいプロセスを踏めば誰でも成績は上げられると思っています。

 

――――コロナ後に不登校は増えるといわれていますが。

 

不登校を希望する生徒は今以上に増えるかもしれませんね。そうなったとき、どれだけご家庭が容認するかによって対応は異なってくるでしょう。彼女のような「明るい不登校」も増えるかもしれません。将来的にそれを成功させるかどうかは、一定の学力を持つことが条件の一つになるのではないでしょうか。

 

私はもちろん学校は大切だと思っていますが、一方で、例えばスポーツ選手や俳優さんのように、自分のやりたいことに時間を使いつつ、効率よく学力を補完することが可能な時代になってきているのも事実です。学校に行って、1から5時限目までいないと学べないか、というとそんなことはない。ただし、本人だけに任せるのは危険だと思っています。

また、親がコーチになりすぎるのも危ない。子どもの逃げ場がなくなってしまうからです。

 

そして、やはり不登校のままでは困る、というご家庭なら早めにリスタートするきっかけを作るべきでしょう。

 

――――不登校の子がリスタートするために大切なことは?

 

「ベストなリスタートの形」は、生徒本人やご家庭の事情によりさまざまです。1日でも早い再登校を目標にされる方もいれば、転校・編入を選択される方、高校から普通高校に通う選択をする方、大学進学に焦点を合わせる方、本人の意向を待つ方もいます。まずは、そのご家庭の状況や生徒本人の希望から、そのご家庭のベストな形、生徒にとってベストな環境を探していく必要があります。

その上で、不登校の子がリスタートするためには、「もう自分は大丈夫」という自己肯定感を育てることが大切です。学生にとっては、成績を上げることが自信に直結することも多いようで、「とにかく成績を上げてしまう」、というのも一つの手です。

 

しかし、「親が勉強しなさいと言えば勉強を始める子」なんていません。ですから、体得して一人でできるようになるまでは、第三者を入れて心理的なケアや目標設定、モチベーション管理をし、効率の良い「各教科の習得の仕方」を教え、並走する必要があると思います。

 

私自身のこれからの目標としては、不登校の生徒の成績や自己肯定感を短期間で上げるだけでなく、親御さんの「家庭内での不登校生徒をどうサポートしていくか」についてもケアしていける、総合的なパーソナルトレーナーになりたいと思っています。

 

今、このような状況で、母親の役割の大きさを再認識しています。不登校の生徒の親御さんたちは、ある日唐突にこのような日常が始まり、それでも子供に心を寄せながら対応してこられたと思うと、頭の下がる思いです。

 

まずは目の前にいる娘、そして生徒たちと真剣に向き合い、多くの笑顔を届けられるように、一緒に成長していきたいと思っています。

投稿者 hoiku : 2020年05月07日 List   

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