企業立学校6 永守氏吠える2~文科省も変えてやる |
メイン
2020年04月09日
原因追及から未来目的志向へ・子どものやる気と成長を促進する関わりとは?
相手の思考を促すための言葉がけ、序列思考を疑いなく受け入れて育ってきた親世代にとっては、目からウロコ!ですね。
https://dylansensei.com/genintuikyu/ より引用します。
今回は、子どもとより良い関係を築く上で、とても重要なことを紹介させていただきます。
子どもの不適切な行動や失敗に対して、どのような声かけをされていますか?
これまで、何の疑いもなくかけていた言葉や関わり方が、人間関係を崩し、相手の成長を阻害していたとするならそれは残念なことです。
望ましい行動や成長を促進するための効果的な関わり方をシェアさせていただきますので、ぜひ読んでみてくださいね。
◆原因を追究する関わり
・よくある縦の関わり
大人が子どもへ、上司が部下へ、よくある声のかけ方で、
「なんで、あんな失敗したの」「あの時、注意を聞かなかったからダメなんだよね」のような言葉がけがあります。
多くは、失敗した時や望ましくない行動をとった時に発する言葉ですね。
言う側としては、相手の改善を促したいがために行っているわけですが、ほぼ効果はないと捉えた方がよいかもしれません。
言われた側は、表向きは聞いているフリをして、心の中で文句をぶちまけているか、
傷ついて、委縮してしまうことが多いからです。
到底、これでは問題の解決には至りませんね。
そして、また責める関わりが繰り返され、悪循環が生まれます。
なぜなら、相手に言葉が届いていないのと、改善に向けて思考をさせていないからです。
言い訳しか生み出せない
そもそも、なんで?と聞かれても、そうしたかったからとしか答えようがありません。
「なんで、〇〇したの」に対する返答は、言い訳になってしまうことがほとんどです。
(その『言い訳』=『悪い』という捉え方も、責めている側の一方的な価値付けでしかないのですが。)
人は責められていると感じれば、無意識に自己防衛の姿勢をとります。
「なんで、〇〇したの」には、「100%あなたが悪い、そんなことしたあなたが悪い、なんでに対する理由が悪い」
という意味合いが隠れています。
そういった言葉を投げられれば、とっさに言い訳を考えてしまうのが人間の心理です。
そして、何より、過去を追求されたところで、もうその時間は戻ってくることはなく、言われる側はどうすることもできません。
ただただ、ざんげの時間が続くだけです。
ですが、責めている側はそんなことお構いなしに、自分の感情を最優先して原因追及を続けます。
はたしてこの関わり方に、相手の成長を促す目的はあるのでしょうか。
目的が、相手を打ち負かすことであったり、自分の鬱憤を晴らすためであれば、それでもよいのかもしれません。
ですが、相手の行動改善や、成長を望むのであれば、やり方がマズイということですね。
脳科学的な観点からみれば、人は強く責められた時、脳のあらゆる機能がフリーズしていまうそうです。
叱られている際に、何か言いなさいと言われても、何も言えなくなってしまったり、言葉自体が浮かんでこなくなった経験はありませんか?
思考停止状態です。
このように、原因を追究し、責めるという関わりは、相手の行動を改善させるには効果的ではないと考えてよいでしょう。
◆未来志向での声かけ
では、どうすることが相手の行動改善、成長に繋がるのでしょうか。
そのためには、まずは自分の課題と相手の課題を切り離して考えるということです。
『課題の分離』といいます。
そのうえで、相手の失敗や現状を受け止めます。
「ああ、そうなんだね」と。
そして、「私はこう思うんだけど、どう思う?」
「こんな風にしてくれると、私は嬉しいんだけど、あなたはどう思う?」
「今回はこんな失敗をしたんだね。じゃあ、次うまくいくためにできることって何?」
という、言葉がけをします。
「and I メッセージ」といいます。
「〇〇なんだね、そうなんだ。そして、私はこう思うんだけどどう思う?」
という関わり方です。
よくある惜しい関わり方で、
「yes,but I メッセージ」があります。
「〇〇なんだね。そうなんだ。だけど、私はこう思うんだけど、(あなたの考えは正しくない)」
これはほんとによくあります。
学校の先生は月曜の朝礼でよく言います。
「先週は元気よく挨拶できる人がたくさんいてとっても良かったです。だけど、休み時間に廊下を走ってー・・・。」
「だけど」ワードが出てきた途端、子どもの意識が離れるのが見ていて分かります。
朝礼代を見ていた顔が、運動場とにらめっこを始めるのです。
脳は問いを避けることができません。
自分を受けとめてもらって、安心・安全があるうえで、どうすれば次良くなる?と問われれば、
自らその解決策を考え、行動が変わっていきます。
誰でも失敗はあること。
失敗は学びであり、それを次に活かすかが大切だということ。
そのように普段から伝えて関わると、信頼関係の構築にも繋がりますし、伝える側の言葉も届きやすくなります。
◆まとめ
このように、言葉がけを少し変えるだけで、相手の受け取り方や行動は大きく違ってきます。
原因追及型ではなく、未来志向的な関わり方。
これまでの育児や教育は、縦の関係、親・教師が上で、子どもが下という関わりが常識的でした。
大人が強制的に何かをさせることも、当たり前の時代でした。
けれども、そのような関わりから生まれる人間関係は決して良好なものではなく、得られる結果も望ましいものではありません。
横の関係を築き、未来志向で言葉を投げかけることで、相手の思考を促し、新しい行動を生み出すことに繋がります。
実際の教育現場でも、このような関わり方でたくさんの成果を出してきました。
よろしければ、子育てや部下指導での関わりにおいて、参考にしてみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
投稿者 hoiku : 2020年04月09日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2020/04/7456.html/trackback