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2020年03月19日

ほめてはいけない!『ほめる子育て』4つのリスクを小学校教師が解説!【アドラー心理学】

>感謝の気持ちや嬉しいといった素直な自分の気持ちをこまめに送り続けること<

上から目線のホメ よりも、これが一番ですね!

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https://dylansensei.com/kosodate-homeru/  より引用します。

 

今回は、ほめる子育ての4つのリスクを事例と共に解説したいと思います。

ほめることでの4つリスク

・上下関係が生まれる

・操作として利用する

・依存させてしまう

・居心地悪くさせる

 

◆褒めることはいい事では?

 

子どもを育てるうえで、『ほめる』ということは大切にされているテーマですね。

本屋に行けば、『ほめて伸ばす子育て』というような育児書が数多く見られます。

テレビでも、教育コメンテーターが、「ほめることが子どもを伸ばします!」といったことを話しているのを一度くらいは聞いたことあるかと思います。

その影響もあってか、教育現場でも『ほめる』という指導は多く見られます。

そして、褒められた子どもは、ご機嫌になり、指導がしやすいと感じている教師もいるかと思います。

これだけ、素晴らしい言葉であれば、やはりどんどん使っていけばいいのではないかと思われるかもしれませんが、アドラー心理学の考え方から言えば、ほめてはいけないというのが鉄則としてあります。

かつて教員をしていた頃、アドラー心理学に出会うまでは、とにかく褒めて褒めてほめまくる先生でした。

そして、子どもからも保護者からも好かれるような、世間一般的に良い先生でした。

ですので、ほめることに何の疑いも持っていませんでしたが、アドラー心理学の思想を知った時は、とても衝撃的でした。

そして、”ほめてはいけない”ということを、自分の中に落とし込めるまでは時間がかかりました。

ですが、ほめてはいけない理由は確かに納得のいくもので、子どもだけでなく、相手を思えばこそ、『ほめる』という行為はすべきでないと、私も思うようになりました。

 

◆ほめることでのリスク

リスク①:上下関係を生みだす

では、ほめることがなぜ、対人関係や子育てにおいて望ましくないと、アドラー心理学では言われているのかを説明します。

褒める言葉を例に挙げると、「すごいね」「よくやったね」「えらいね」「上手だね」のような言葉などがあります。

もし、仕事から帰ってパートナーに、

「今日も遅くまでよくやったね!えらいね!すごいね」と褒められたらどんな気がするでしょうか?

また、旦那さんから今晩の料理について、

「料理作れてすごいねぇ。今日もがんばってえらいね!よくやったね」と褒められたら、どんな感じがしますか?

何、上から物言うてんねん!!

と、人によってはなるかもしれませんよね。

どことなく、上からの発言のように聞こえませんか?

これが1つ目のリスクです。

相手が子どもだったら、上から下でも別にいいじゃん!って思われる方もいるかもしれませんが、アドラー心理学では、大人も子どもも、老人も赤ん坊であっても、人は全て対等な関係であるという前提で考えます。

ですので、たとえ子どもであっても、上から下への声かけは良しとしないのです。

 

リスク②:操作のために利用する

誰でも自分の事を良く言ってもらえると、嫌な気分はしません。

気分が良くなり、仲間意識が芽生えたり、聞き分けの良い子になったりと、ほめた側の望ましい行動をとるようになります。

だからこそ、ほめることが良いとされるのでしょうが、相手を自分の思うように操作するために、『ほめる』という言葉を利用することがダメなのだとアドラー心理学では主張しています。

先ほども書いたように、人はみな対等な関係でなくてはなりません。

相手を言葉で操作するということは、相手へのリスペクトを欠いた行為であると考えます。

ですので、私はほめるという行為を多用していた頃は、子どもに好かれるし、言うことを聞いてくれるしで、ある意味子どもを手なずけることができていました。

ですが、そこにはリスペクトはなく、対等の関係も存在しませんでした。

ほめるという行為を、自分のために利用しているということに気付かされ、ほめることのリスクを考えるようになりました。

 

リスク③:依存的にする

ほめるを漢字で書くと、『褒める』

これは、ご褒美の『褒』ですね。

こちらの望ましい行動をしてくれたことに対して、よし、その褒美に褒めの言葉を授けよう。

ということなのです。

テストで良い点を取るとお小遣いを増やすというような動機付けで勉強をさせると、子どもの成長は鈍くなります。

それは、内発的な”勉強をしたい”のではなく、お小遣い(ご褒美)がもらえるから勉強をするという、外発的な動機だからです。

これでは、小遣いを増やしてくれなければ勉強をしない子どもを育ててしまうリスクがあります。

それと同じように、何かをした見返りに、褒め言葉をもらう習慣がついてしまうと、ほめてもらえないとやる気がわかなかったり、褒めてもらえるような状況でないと適切な行動をしなかったりする子が育つ恐れがあります。

それはまさに、褒められることに依存している状態です。

また、何かを成し遂げたらほめられるという関係性は、逆を言えば、何もできない自分は価値のない人間という捉え方を相手に与えてしまっているのです。

これをアドラー心理学では、『勇気くじき』といいます。

自分は存在するだけで、十分価値があるという自己肯定感を奪ってしまっています。

ほめることは、自信を与え、自尊感情を育むといわれることもありますが、アドラー心理学では真逆のとらえ方をします。

 

リスク④:居心地の悪さ

あなたはいつも素晴らしい仕事をするね。

このデザインもすごくいい。

その発表のしかたすごくいい。

みんなのお手本だね。

こんな風な声かけをされれば、誰だっていい気分になりますね。

そして、また次も頑張ろうという気持ちがわいてくるかと思います。

ですが、いつもいつもこうやって褒められ続けるとどうなるでしょうか。

相手の期待に応え続けないといけないとプレッシャーに変わり、居心地が悪くなってこないでしょうか。

事あるごとに、ほめて伸ばされた子の弊害として、相手にとっての”良い子”であろうとするあまり、本当の自分の意見や考えを持てない子どもが育ってしまうことがあります。

「あんな良い子がこんな事件を起こすなんて!!」のようなニュースを一度くらいは耳にしたことないでしょうか。

中学までは、親の言うことを聞くほんとにイイ子だったのに、ある時から突然振り切れてしまって、悪さばかりするようになった。

というように、褒められ続けることで、その子が本来持つ本当の顔を隠してしまうリスクがあります。

そして、相手にとって望ましい行動をし続けなければ、存在を認められないというメッセージを受け取り続けることは、子どもにとって大きなダメージになります。

これらのような、褒めることによるリスクを考えると、闇雲にほめて伸ばすという子育てのスタイルに対し、疑う余地はあるかと思います。

ですので、私は極力ほめるという関わりを手放すことにしました。

とはいえ、時には無意識に褒めてしまうこともあるのですが・・・。

 

◆どんな言葉がけが良いのか

すばり先に望ましい言葉がけから言いますと、

「ありがとう」「助かるよ」「嬉しいよ」

といった言葉がけです。

子どもが自ら勉強していたら、

自分で成長しようとしてくれて、お母さん嬉しいよ。安心だわ

だったり、

旦那さんが洗濯物を取りこんでくれていたら、

ありがとう。すごく助かるよ!!

と声をかけます。

間違っても、「さすが!気を利かせて取り込めるなんてすごい!」なんて言おうものなら、二度と自ら取り込むことはしなくなるかもしれません。

旦那さんには、「普段気の利かないあなたが、日ごろから私がやっている家事を、あなたができるなんてすごいね!!」というニュアンスが無意識的に伝わってしまうかもしれないからです。

人によっては、「そんなむず痒くなるような言葉かけれない」「うちの子には、言葉をかける機会がない」とおっしゃることもありますが、それはとてももったいないことです。

相手の行動に対して、どう評価するかではなく、その行動に対して自分がどう感じたかを伝えるのが大切です。

長旅から帰る際に、疲れている子どもは駄々をこねるかもしれません。

そんな時でも我慢強く過ごせているお子さんであれば、

しんどい状況でも文句も言わず過ごしてくれてありがとう。

泣く子もいたけど、我慢強くすごしてくれたからお母さんすごく助かって、嬉しかったよ。

相手の行動に対して、素直な感想を送る。これが大事かと思います。

ですが、たとえ「ありがとう」「助かるよ」「嬉しいよ」などの言葉がけであっても、決して自分の望ましい行動を引き出すために使うの出ればリスペクトがありません。

その一回、一回に感じた言葉を送ることが大切です。

 

◆まとめ

今回は、『ほめる』ということをテーマに、アドラー心理学の観点からまとめてみました。

ほめるという行為は一見、使い勝手のいい万能な道具のようにみえますが、使い方を誤るとたくさんのリスクが潜んでいますので、ご注意いただけたらと思います。

ほめる代わりに、感謝の気持ちや嬉しいといった素直な自分の気持ちをこまめに送り続けることが、より良い関係を築く手助けになるかと思いますので、ご参考にしていただけたら幸いです!

 

 

投稿者 hoiku : 2020年03月19日 List   

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