子どもに「正しい自信」をつける方法とは?12歳までに「自信ぐせ」をつけよう |
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2019年10月31日
こどもの仕事は遊びである!46 ~いろいろなものに出会って材料を揃えていく
https://woman.excite.co.jp/article/child/rid_E1528770564201/pid_2.html 続きです。
さらに外遊びの効果です。
■外遊びの体験が子どもに与える効果の4つの視点
――それでは、具体的に外遊びでどのような効果が得られるのでしょうか?
視点は4つあります。まず、1つ目は感覚が豊かになるということ、2つ目は試行錯誤ができるということ、3つ目は、達成感や満足感を得られるということ、そして4つ目は、命のつながりを学べるということです。
<1.子どもの感覚が自然のなかではより豊かになる>
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――1つ目の感覚が豊かになるということですが、具体的にはどういうことですか? また子どもの場合はとくに顕著だということでしょうか?
感覚には、視覚や聴覚、嗅覚や触感、そして味覚などがありますが、自然のなかではとくにそれらが活性化される傾向にあります。たとえば、花を見てどんな種類だというように知識としてあれこれ考えるよりも、ただきれいだと感じるようなことが、感覚をより活性化するのです。
そして、感覚というのは同時にいくつも使うほうが、より記憶に残るということがわかってきています。自然はそうした環境にはぴったりです。家にいるよりも、子どもたちにさまざまな感覚を体験させてあげることができます。
<2.正解、不正解がない世界で試行錯誤ができる>
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――2つ目の試行錯誤ができると、どのような力が身につくのですか?
自然は、公園の遊具のように子どもたちの体に合わせて作られていないため、工夫をして遊ぶ必要がありますよね。試行錯誤をすることで自分のやりたいことがはっきりして、子どもたちの意欲が引き出されていきます。
教わったとおりにすることでは得られない、生き生きとした子どもたちの姿が見られるでしょう。こうすれば正解、不正解ということもなく、ゴールも決められていませんから、子どもたちの自主性も身についていきます。
<3.達成感や満足感を得られると、自己肯定感につながる>
――達成感や満足感が得られると、子どもたちのどのような部分が伸びるのですか?試行錯誤して遊ぶなかで、自然と目標が作られていき、できたときに達成感や満足感が得られます。やり方や遊び方が決められているおもちゃなどではなかなかそれが育ちにくいのですが、自然のなかだと自分自身で目標を決めやすく、それはより大きな達成感につながります。そして、それが最終的には自分のことを大切で好きだと感じる自尊心や自己肯定感にもつながっていくのです。
<4.安心感の源になる、命のつながりが学べる>
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――4つ目に命のつながりという言葉がありましたが、これはどういった意味ですか?
外遊びをすると、虫や植物など、さまざまな命と触れ合う機会があります。たとえば虫を捕まえたら、自分と虫だけでなく、虫とそのほかの自然とのかかわりについても考えるきっかけになります。その虫はどこから来たのか、その虫は何を食べているのか、その虫を食べるのはどんな生き物なのかなど、命が網目のように重なり合っていて、その仕組みのなかに自分がいるということを、無意識の中で感じるのです。
ただ、それは今すぐに子どもたちが認識するわけではなく、理解できるのは小学校や中学校になってからになるかもしれません。小さいうちは、まずそのための材料をそろえていくということ。自分の存在に関しても、安心感の源のようになり得るでしょう。これは自然体験の圧倒的に素晴らしい部分だと感じます。
確かに机の上の勉強では、命のつながりを脳の深い部分で感じることができません。自然と触れ合うのは五感を刺激しますが、命のやり取りに接するのが一番大きいかもしれません。
投稿者 hoiku : 2019年10月31日 TweetList
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