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2017年11月17日

学校が諸悪の根源であることに多くの人が気づき始めている。

原発事故の無様な対応にはじまり、最近では日産の無資格検査、神戸製鋼の製品データ改ざんなど、大企業の劣化ぶりがますます顕著になってきました。

管理職の隠蔽とか、納期のプレッシャーとかうわべの現象・原因が挙げられていますが、その根本的な原因は現在の大企業や経済界を支えている秀才=暗記脳にあることに気づいている人も多いのではないでしょうか。

今回はその現実を見てみましょう。

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以下(http://homeshoolclub.blogspot.jp/2017/10/blog-post_28.html)より引用します。———————————————
学校から目覚めるとき
メガバンクの一角であるみずほフィナンシャルグループが今後10年程度で国内外1万9000人の人員削減を検討していることが分かった。金融と情報技術(IT)を融合した金融サービス「フィンテック」の広がりで銀行以外の新興企業が台頭し、事業環境は厳しくなることを予想し、先に手を打ったところだ。(読売新聞より)
人員整理をしないことを約束して台湾、鴻海(ホンハイ)精密工業がシャープを買収したがその約束はあっさり反故にされ、すぐ黒字転換した。

大企業に入社しこれで定年まで安泰と考えていた正社員はいま何を考えているのだろうか。有名大学を卒業し、大企業で安定した人生設計を考えて、受験勉強に励んでいる人たちは考え直した方がいい。

零細企業のわが社も少なからぬ人を採用したが、大卒より高卒の方がよほど働くし、頼りになった。応募に来た人に何ができますかと聞くと「部長ならできます」と言われた時は、こんな人が本当にいるんだと呆れてしまった。入社しても大卒をひけらかす人に限って、ほとんど仕事の役に立たなかった。

大卒はほとんどが中大企業に入社するが、有名大学を卒業した人が各部署を転々として出世していくのが通例だ。だから昔から移動をしない高卒女子の方が現場知識が豊富で、数年で移動していく人はいわゆるお局さんに依存し、業務を理解しようともしない人が多い。そういう人がいずれ経営陣に入る。頭はいいが現場をきちんと理解していないから、机上の空論を振り回して現場が疲弊していく。
その結果が、日本の大企業の偽装につながっている。

前回も書いたが、彼ら学校では秀才で通した人たちである。遊びもしないで塾に通い、テストに好成績を上げて、先生からも親からも周囲からもちやほやされ、変なプライドばかり高いが、コミュニケーション能力はほとんどゼロだ。そういう人で日本の経済界は成り立っている。(原発産業もしかり)

しかし世界はITやAIで急展開をし始めている。2045年のシンギュラリティを待つまでもなく、仕事は次々とコンピュータに奪われ、二つの分野が残るだけになるだろう。

第一はコンピュータに指示する分野、第二ははコンピュータでは対応不可能の介護などの分野。そして第二の分野は次々なくなっている。最初に挙げた銀行も第二の分野である。少し遠いが第一の分野もいずれコンピュータに侵食されるようになるであろう。

英文の文書を読むのに苦労して、グーグルの翻訳ページ(無料)に入れてみたら、まっとうな日本語が一瞬で出てきた。2年前には原文を見比べないと意味不明な日本語だったが、昨日やらせて見たらほぼ完ぺきな日本語になっていて唖然とした。2年前はこれだけの翻訳を頼むと数万円していたのが0円、わずか2年で「隔世の感」である。科学関連文書に関しては翻訳業が成り立たなくなる日が見えてきた。英語の授業なぞ全く役に立たなくなってしまう。

第一分野の旗頭、ジョブズは大事なことは「情熱」と「想像力」だと言ったが、学校では情熱を持てば多動性障害と言われ、想像力は注意力散漫とみなされ、画一化の罠に落ちる。学校というシステムの指示通りに動かない子どもは排除され、指導死やいじめ、そしてその先のブラック企業や過労死につながっている。こうやって日本の子どもたちはスポイルされ自らの人生と、日本の未来を破壊しているのだ。

天動説を信じられていたころは、地動説を主張した人は火あぶりに刑に処せられ、物笑いの種になったが、今は地動説が常識である。学校が諸悪の根源であると言えば火あぶりの刑に処せられる時代ももうすぐ終わり、笑い話になる時代が来るだろう。
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「学校が諸悪の根源」とは天下の文科省が認めるはずもありませんが、当の文科省も最近になって、「主体的・対話的で深い学びの実現」とか「新しい時代に求められる資質・能力の育成」を謳い始めています。

従来の暗記型、詰め込み教育の問題にはうすうす気づいているようですが、「授業」で「教育」するという学校制度の枠の中で実現の可能性はゼロです。

平成28年度、全小中学生に占める不登校の割合が調査以来過去最多となりました。不登校の割合はこの間ずっと上昇傾向にあります。学校が自ら崩壊していく過程と、現在進行している社会の劣化現象。この二つが結びついたとき、誰もが「学校が諸悪の根源である」ことに気づくことになるでしょう。

投稿者 hoiku : 2017年11月17日 List   

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