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2017年11月07日
自主保育とは8~都会で実現した「森のようちえん」1
自主保育から少し離れるのですが、「森のようちえん」活動は一般の保育園にも広がっている様です。親からしても魅力があるということでしょう。
日経デュアル
デンマーク、スウェーデン、ドイツなどから広まった“森のようちえん”とは、お母さん達が始めた自然の中で子どもたちをのびのび遊ばせる保育活動。日本でもその考えに賛同し各地に広まってきたが、自然に恵まれた地方が多かった。しかし、都会の限られた自然環境の中でも、子どもたちが四季を通して泥んこになって遊び回る保育を可能にした園についに出合えた。
その森のようちえんが、自然環境に限りのある首都圏の保育園でどのように行われているのだろうと見てみたくなって訪れたのは、横浜にある横浜市認定保育室の「もあな保育園」と認可外保育園の「めーぷるキッズ」。どちらもNPO法人もあなキッズ自然楽校が運営し、もあな保育園は0~2歳児、めーぷるキッズは3~5歳児を受け入れる姉妹園だ。
「1日の大半は外にいるので、園庭の有無はあまり関係ないんです。雨や雪の日ももちろん出かけますよ。そういういつもと違った日こそ子どもたちは自然の中に行くのを楽しみにしているんですよ」
と、案内してくれたのは園の創設者で、NPO法人もあなキッズ自然楽校 代表理事の関山隆一さん。海外の国立公園で長年ガイド経験もある関山さんは日本帰国後、子どもたちに自然体験をさせる活動を始めた。自然の中で過ごすことで、子どもたちの表情が生き生きとし、日々の生活にも良い影響を与えていくことを見て、もっと小さいうちから自然の中で育つ体験をできる環境を作りたいと、保育園をスタートした。
「幼児教育の専門家でも、保育士でもない人間が保育園を始めるなんて、異例かもしれません。でも、自然楽校の活動で子どもたちとはずっと関わってきましたし、自然に関する知識や経験はありました。“保育園はこうあるべきだ”という固定概念がなかったからこそ、子どもたちがすくすく育つことだけを考えて園を作ってこれたんだと思います」
開園してからまだ、もあな保育園は3年・めーぷるキッズ5年だが、全国から視察が相次いだり、毎年定員以上の応募が来ることからも、この保育園への賛同者が多いことが分かる。
子どもたちが登園し、みんなが揃った9時半過ぎには、子どもたちはお揃いのオーガニックコットンの園帽を被り、歩いて5分ほどの大きな公園に出発する。もあな保育園、めーぷるキッズ、それぞれからわくわくとした表情の子どもたちが次々並んで出てくる。周辺には川沿いの緑道など自然あふれた大きな公園がいくつかある。月に1度は電車に乗って海岸へも行く。
散らばって遊ぶ子どもたちの間に先生もいるが、監視しているというよりは静かに見守っている様子。何かを指示することも注意することもなく、子どもたちが遊ぶ様子を見守りながら、時々一緒に入って笑っている。この園では、先生もスタッフもみんな子どもたちからあだなで呼ばれている。「先生」ではなく、同じ目線で過ごせる仲間なのだ。
投稿者 hoiku : 2017年11月07日 TweetList
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