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2017年01月27日

チャイムがない、時間割がない、通知表がない、そんな公立小学校がある!

小学校に上がり、授業や宿題に追われながら子供たちのやる気がどんどん削り取られていく・・・現在の学校制度に大きな限界を感じていたところ、「通知表」がない小学校があるという記事を見つけました。しかもそれは公立小学校で、1956年から60年近く続いているというのです。

一体どんな学校なのか?
今回は長野県にある伊那小学校の実践を見てみましょう。

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以下、(http://bylines.news.yahoo.co.jp/maeyatsuyoshi/20151021-00050651/)より引用します。
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公立小学校であれば「通知表」は決まりもの、と考えてしまいがちだ。しかし、通知表のない学校がある。それが、長野県伊那市の市立伊那小学校だ。

同校が通知表を廃止したのは1956年のこと、いまから60年近くも前のことである。以来、伊那小学校には通知表が存在していない。

廃止前までの同校の通知表は、「劣る、やや劣る、普通、良い、たいへん良い」の5段階で評価していた。それには、次のような問題があると伊那小は考えた。

「一学級の中で上・中・下のだいたいの見当はつくが、その中で自分の子どもの長所、欠点、学習でのつまづきとその原因まで知ることはできない。子どもの具体的な成長、日々の努力に目を向けないで結果だけにとらわれてしまう。しがって指導する場合に、どこがどのようにいけないか、今後どうすればよいかという励ましや具体的な指摘ができない。子どもも、自己の成長という視点よりも、誰よりも『たいへん良い』がいくつ多かったというように量としてのとらえしかできない」(『伊那小学校百年史』)

この反省は、いまの教育にもあてはまるのではないだろうか。ただ量と点数だけの評価に、現在の教育はひっぱられすぎている。その結果、子どものほんとうの成長に目が向けられなくなってしまう。それでは、子どもを育てることにならない。

そして、伊那小学校では通知表を廃止した。かといって保護者に子どもの成長ぶりを報告するのをやめたわけではない。学期末に保護者との懇談の場が設けられ、個別に、丁寧に、子どもたちの成長についての報告が行われ、教員と保護者が意見を交換している。それは、現在でも続いている。

点数や5段階に分ける方法は、評価のやり方として簡単である。わかりやすい。ただし、それが、ほんとうの姿を評価したことにはならない。教育における評価は、他との比較ではなく、一人ひとりを伸ばしていくためのものでなくてはならないはずである。

評価のあり方、通知表のあり方を再検討すべきだ、とおもう。それは、無理なことではない。なにしろ、なにかと縛りの多い公立でありながら、通知表を廃止している小学校があるのだから・・・。
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ランクや点数だけの評価に引きずられ、子供の本当の成長に目が向けられなくなる。という指摘は現在の全ての学校に当てはまるでしょう。

しかもこの学校に「ない」のは通知表だけではありません。

以下(http://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyoiku02/gakko/gakko/katsudo/documents/report3_1.pdf)より
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伊那小学校の三つの「ない」?
総合学習・総合活動を支える伊那小学校の特徴として、三つの「ない」が上げられます。

一つ目は「チャイムがない」ことです。児童たちは活動・学習に集中する時は、休み時間に関係なく集中します。自分たちのペースに関係なく集中を遮ってしまう「チャイムがない」のです。実際、総合活動に取り組んでいた3年順組は、午前中、ずっと集中してアイガモの小屋を作っていました。

残りの二つの「ない」は、「時間割がない」と「通知表がない」です。時間割は、一週間の固定した時間割がないということであり、児童の状況によって、翌日の活動が決まるとのことです。(当然、算数や国語等の必要な教科を折り込みながら実施されます。)
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で、このフリーな環境でどんなことをやっているかというと、

・出産から体験する子豚の飼育
ただ育てるだけでなく、堆肥をつくって野菜をつくったり、飼料代の捻出に頭を悩ませたり、繁殖用の出荷でお別れがあり、と養豚体験から実に多くのことを学んでいます。

・風力発電所をつくる
3年間かけてチームで取り組んでいます。風車から発電機に力を伝える仕組みはどうする?強い風に耐える最適な高さは?羽は3枚がいいか、4枚がいいか? 実際に風力発電所に調査にいったりと、企業の技術開発さながら・・・

公立の小学校でここまでのことができるとは驚きです。制度の枠に縛られて今の学校を変えていくのは難しい、と思っていましたが大きな間違い。伊那小学校の取組みは、子供たちに必要なことは何か?を追求し、実現していく強い志があれば、制度の枠も自分たちの狭い思考の枠も突破できるのだ。ということを教えてくれました。

投稿者 hoiku : 2017年01月27日 List   

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